CMS設計時に必須のSEO考慮点12項目


ある程度以上のサイトになると、自社でCMSを構築することが必須になってくる。

CMS:コンテンツマネジメントシステム(Content Management System)

コンテンツの更新を簡単にするためのシステムのこと。
WordPress・MovableTypeなどが一般的によく知られているが、独自開発されたシステムも多数存在する。
ある程度以上の規模のサイトになると独自CMSの構築はほぼ必須である。

大規模サイトの独自CMSの例 楽天/OKWave/クックパッド/2ちゃんねる

ところが、CMSの設計・開発にあたってSEOのエンジニアが関与していないケースが多い。
SEOの考慮がなかったためにシステムが完成してからアクセスが集められず苦労しているケースがよく見られる。
構築費で数千万以上かかっているであろう、大手サイトでも正しいSEOについての考慮がない残念なサイトも時々ある。

システムが完成してしまうと、容易に変更できない。それゆえにそのまま運用せざるをえないという場合も往々にしてある。
また、なぜアクセスが集められないのか?という理由すらわかっていないこともあり得る。

独自のCMSの構築には、設計段階からSEOのエンジニアの関与が必須だ。
出来上がったシステムの品質を最も大きく左右するのが、上流工程とも呼ばれている設計の工程である。
下流工程と呼ばれるプログラミングに、いくら優秀なプログラマーを集めたとしても、設計自体の品質が悪ければ修正の方法がない。また上流工程の些細なミスを、下流工程において修正をかけるのは非常に大掛かりな作業になる。

SEOの内部施策はたいてい完成したシステムに対して、修正という形でなされている。
言い換えれば上流工程のミスを下流工程において修正するという作業だ。
これは本来あってはならないことである。

もう一度言う。

設計段階からSEOの考慮を正しく盛り込むべきだ。

とはいえ、実際に社内にはSEOのエンジニアがいるということはまれだ。
また、外部のSEOのコンサルタントを依頼するのは、コストがかかりすぎて難しいというケースが多い。
あるいは、SEであれば当然SEOの知識を持っていると、サイト企画者側が勘違いをしているということもある。

このような場合、SEOについての専門でないエンジニアがSEOの考慮を行わなくてはならない。
今回の記事は、そんなエンジニアのために最小限のSEOの考慮点を記載したものだ。
前回の記事「ホームページ制作会社に必要な11項目のSEO知識」と重複する部分があるが、今回も列挙してみることにする。

1.内部施策の基本を理解する
2.検索エンジンスパムを回避する
3.CSSを正しく使う
4.正しくHTMLのコーディングを行う
5.論理的にマークアップする
6.tableやframeを使わない
7.URLの正規化をする

上記1~7については前回の記事をご覧頂きたい。
これにプラスしてCMSならではの幾つかの考慮点がある。

8.クローラビリティを考慮する

1)基本的にJavaScript内のリンクをGoogleは見ていて、リンク先をクローリングすることができるがあまり好ましくはない。
できる限りたどる必要のあるリンクはHTMLの中に記述すべきである。

2)Ajaxはユーザーフレンドリーなサイトを作るための優れた手法であるが、生成される個々のコンテンツはクローリングさせるべきURLが存在しないため特別な配慮が必要になる。
SEMリサーチにあるコンテンツが参考になるので紹介したい。
要点を抜粋して記載する。

クローラブルなAJAXにするための解決策 概要
(1) クローラが #! 形式の pretty URL を見つけます。
(2) クローラはこの形式のURLを”AJAX crawlable”なものと判断します。
(3) クローラは、pretty URL を ugly URL (_escaped_fragment_) に変換した上で、サーバにコンテンツをリクエストします
(4) サーバは、ugly URL 形式のリクエストを「クローラからのリクエストだ」と認識した上で、該当するコンテンツのHTMLスナップショットを作成して、クローラに返します。
(5) クローラは受け取ったHTMLを解析しますが、同時に URLを _escaped_fragment_ から原型となる #!mystate に戻してインデックスに格納します

3)sitemap.xmlを更新するようにする

9.ほぼ同一内容のページを多数インデックスさせない

この点は、CMSを作る場合の大きな落とし穴である。
期せずしてほぼ同一のページができてしまう場合があるので、下記のような場合がないかどうか設計段階で精査して慎重に検証を行う必要がある。

1)一部の属性だけが違うといったページが多数存在してはならない。
このようなケースはよくあり得る。
・旅行サイトで、出発日だけあるいは利用航空会社が違うだけといったケース。
・ファッションの通販サイトで、色だけあるいはサイズだけが違うといったケース。

重複コンテンツと検索エンジンからみなされる可能性があるため、以下のような処理を行う必要がある。

類似商品を全て1ページにまとめたページを作り、このページに全ての個々のページからcanonicalで正規化するようにする。この手法はある意味手堅いが、ページが縦に長くなりすぎたり、あるいはソースが巨大になってレスポンスが極端に悪化する可能性がある。

代表的なコンテンツを一つ決めて、類似のコンテンツを全てnoindexにする。この方法は手堅く、かつ簡便でありレスポンスの悪化を招く危険はないが、noindexとされたページは当然ながら検索対象にならない。

代表的なコンテンツを一つ決めて、類似のコンテンツから代表的なコンテンツに全てcanonicalで正規化する。この方法は手堅く、かつ簡便でありレスポンスの悪化を招く危険はないが、ユーザーが意図した商品と異なる商品ページにユーザーがランディングしてしまう可能性がある。

rel=“next” / rel=“prev”を使う。これがこの問題に対する現在の最新の解決手法だと言っていいだろう。詳しくは、海外SEO情報ブログGoogle、パージネーション問題を解決するrel=“next”タグとrel=“prev”タグをサポート開始をご覧頂きたい。

2)コンテンツが空のページを作らない
・ブログサイトでカレンダーから未来日をクリックした場合など。コンテンツが全て空っぽの同一ページとなる。このよな場合は、未来日にはリンクが貼られないようにするか、未来日へのリンクはnofollowをつけるべきだ。

・商品が売り切れてしまった場合など、販売されていた同一URLで「この商品は売り切れました」といった表示だけにしてしまったりすると、同一コンテンツが多数のURLに存在することになってしまう。

・カテゴリで絞り込んでいった場合に、最終的に該当するコンテンツがなかった場合。
例えばタクシー会社を探すためのサイトを作ったとして、「都道府県」「市区町村」と絞り込んで行ったときに、該当の村にタクシー会社がなかった場合に、「該当件数は0件です」といったページが表示される。このようなページが多数のURLで存在してしまうといったケース。
これは重複ページにもなるし、何ページもページを遷移させてみて、初めて該当するデータがないことがわかるというインターフェースはユーザーにとって非常に不親切でもある。最初から該当のページがないのであれば、リンクそのものがないほうがよい。

10.同一URLにおけるページ内容に同一性を持たせる

動的に生成されるコンテンツについて同一URLにアクセスされるたびに、全く違う内容が表示されるということは好ましくない。それは以下の2つの理由による。

1)検索結果に表示されるページの要約を見て、ユーザーが来訪したときに全く違ったコンテンツが表示されてしまっていると直帰してしまう。

2)検索エンジンからみても好ましくない。
クローラーがアクセスしに行くたびに、まったく異なるコンテンツがあるという状態では、検索エンジンがページやサイトのテーマを正しく把握することができない。

11.キーワードを列挙しない

and検索を考慮して、andの片側になるキーワードを列挙するケースがある。しかし、これは検索エンジンから評価されないばかりか、場合によっては検索順位の下落の原因になる。
例)不動産業のサイトを作った場合。都道府県、市区町村を全ページに列挙したとする。つまり、
「不動産 港区」「中古物件 青葉区」といったキーワードの全てを検索対象にしようと、欲張った場合である。
このようなキーワードに対応するページを全て作ればいいのだが、それをせずに、
地区名を全ページに列挙することで、「ほにゃらら 地名」を全て検索対象にしようという横着をしてはいけない。

12.同一の共通コンテンツを多数ページに配置しない

例えば、ラーメン店の口コミサイト。口コミの登録ボタンが全てのラーメン店のページの下に表示されていたとする。
そして登録ボタンをクリックし、次のページへ遷移したときに最上部にラーメン店の基礎データ(所在地・電話番号など)の同意条項が表示され、その下にレビューの書き込み欄が表示されたとする。
このページのコンテンツの大半は同意条項が占めてしまう。すると、ほぼ同一のコンテンツのかたまりが多くのURLに存在してしまうようになる。
こんな場合は、
1)登録ボタンからのリンクをnofollowにする
2)同意条項が表示されるページをnoindexにする
3)同意条項は簡単な抜粋のみを表示し、同意条項のページへのリンクを貼る
といった対応をすることが望ましい。


実際のところ、この他にもSEOという観点から必要な考慮は多数存在するはずである。
しかしながら、とりあえずこの程度の知識をおさえておけば、大きな失敗はかなり防げるのではないか?と考えている。
また、この記事に書いてある程度のSEOの知識をエンジニアが持つことができれば、その他のSEOの危険を未然に回避できる可能性は飛躍的に高まるであろう。

最後に、サイトへの集客がビジネスの成否を分けるようなシステムを企画されていらっしゃる方が、もしこの文章を読んでいたら、再度強調したい。

システムの品質は、設計段階で作り込むものである。

できる限り設計段階で正しいSEOの知識を持った担当者をプロジェクトに投入するか、それが無理であれば外部のSEOコンサルタントの助力を仰ぐべきだ。

結果としてシステムが完成してからアクセスが集められないという理由で、SEOのコンサルタントにアドバイスしてもらってシステムを修正するよりはるかに安くつき、かつビジネスのチャンスを逃さないで済むからである。

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2011/10/31 | コメント/トラックバック(0) |

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ホームページ制作会社に必要な11項目のSEO知識

ホームページ制作会社に期待されるSEO知識について


ホームページのデザインとSEOは全く違う技術だと思われている。
しかし、この2つは表裏一体である。
それはなぜか?

一般的にホームページを作る目的は
集客したユーザに何かのアクションを起こしてもらうことにある

どこからか「集客」して、「問合せあるいは購入をしてもらう」ためにホームページは存在している。
(既存客のために作ったサイトであれば、デザインだけを考慮して作っても差し支えない)
であるから、

・集客する
・サイトに来た人が問合せや購入したくなる

この2つのいずれが欠けてもホームページの目的を達成することはできない。
前者の集客にはSEOが必須で、後者のコンバージョンにとって重要な要素がデザインである。
ところが、ホームページの制作の多くはデザイン会社が行なっており、SEOの知識が皆無であることも多い。

「SEOとデザインとどっちを取るか?」

よくこのような議論がよくなされるが、これほどナンセンスな議論はないと思っている。
どっちが欠けても、目的は達成できないからである。
実際にホームページを作るという実務を担当している、デザイン会社は最低限のSEOの知識を持っているべきだ。
いくら美しいページができてもSEOができなければ無意味。
SEOを踏まえた上で美しいページを創ることができるのが、真のプロの制作会社である。

また、特に零細企業においては専門のSEO業者に発注することもできないことが多く、その場合、SEOはホームページ制作会社が結果的に担うことになる。ホームページ制作会社はホームページの生死を握っていると言っても過言ではない

さてこれらを踏まえてホームページ制作会社に要求されるSEO知識とは何か?具体的に列挙してみることにする。

1.内部施策の基本を理解している

具体的な項目で言えば、
・テキストと画像の違い
・titleタグ、アンカータグの重要性
・301リダイレクト、canonicalの動作
・alt属性の正しい考え方
・nofollow、noindexの動作及び指定をする理由

といったところを取りあえずおさえておくべきだ。

2.検索エンジンスパムの基本を理解している

検索エンジンスパムの知識がないと、意識的に行わなくても結果的にスパム的なデザインを行なってしまう危険性あり。
悪意がないのに行なってしまうよくある検索エンジンスパムには以下のようなものがある。

・キーワードの詰め込みすぎ
・ほぼ同一の内容のページを大量に作りインデックスさせてしまう
・危険性のあるブログパーツを導入してしまう
 例)noscriptにリンクがある/極小の画像にリンクがある
・危険性のあるテンプレートを導入してしまう
 例)極小のiframeの中に大量の外部リンクがある/隠しテキストがある

3.CSSを正しく使うことができる

CSSを正しく使うことができるのは、制作会社であれば当然って感じもするのだが、できていないことも多々ある。
例えばスタイルシートで書式を設定しているのに、HTMLの中でも書式を指定していたりするというケースも見られる。
これは避けるべきだ。

参考ページ:問題なく読めるのに「隠し文字」?

また、display: none / text-indent: / visibility: hidden などはできる限り使わないで、デザインすることが好ましい。
これ単体でSEO的な観点から悪影響を及ぼすとは言えない。しかし、他のスパムを疑われる要因がいくつかあると、積み重なってペナルティが発動することが考えられるからである。
「李下に冠を正さず」ということわざがある。
桃がいっぱいある所では、盗んだと疑われる可能性があるから、帽子に手をかけてはいけないという故事成語だ。ここから、疑われることがあるような状況においては、より一層、行動に気をつける必要があるという意味になる。

様々なSEO施策を実施すると、場合によってはスパムを疑われるケースも出てくる。その際に、このようなCSSで文字を隠すというテクニックがペナルティの引き金になることがあり得るのだ。

4.正しいHTMLのコーディングができる

Another HTML-lint gatewayで100点を取る必要はない。
GoogleはHTMLチェッカーではないので、HTMLの正しさが直接順位に影響するわけではない。
SEO対応テンプレートとして有名な賢威は100点ではなく実際に調べてみると50点台だ。これでいいのである。
しかしながら、致命的なコーディングのエラーがあれば当然順位に悪影響がある。閉じタグが抜けていたりするといったケースも散見されたりする。
少なくともAnother HTML-lint gatewayで、-9となる項目だけは避けるべきと私は考えている。

5.論理的にマークアップすることができる

検索エンジンに正しくページ内の重要な文やキーワードを認識させるために、論理構造を正しく記述する必要がある。
hnであるとか、段落、リストを正しく記述することは必須だ。

6.tableやframeを使わずに組むことができる

tableについては必ずしも使ってはいけないというわけではないが、HTMLがシンプルになる場合にのみ使用するのが正しいと考えている。
tableやframeを使わずにコーディングができるというのは、現在においては最低限のスキルであろう。

7.URLの正規化ができる

例1)
・www.hoge.com
・hoge.com
・www.hoge.com/index.html
・hoge.com/index.html

同一のページに対して上記のように別のURLでアクセスできないようにする必要がある。
現在、Googleはかなり賢くなっており同一のページにアクセスした場合、上記のようにURLが異なっていたとしても、通常は同一のページとして認識する。しかし、これらを正規化したほうが絶対によい。得はあっても損はないからだ。

例2)
・hoge.sakura.ne.jp
・www.hoge.com

レンタルサーバーの元々のドメイン名と独自ドメインの正規化は絶対必要だ。
レンタルサーバの元々のドメインを無効化するか、リダイレクトするなりしないと非常に大きくSEOにおいて損をする。

例3)
・blog.hoge.com/?day=20111020
・blog.hoge.com/20111020/

後者のように静的なURLに統一することが好ましい。

以上のようなことを実現するためには、.htaccessやWordPressなどCMSの設定の知識が絶対に必要になる。

8.ページランクを失わないリニューアル

リニューアルの際に、存在しなくなったURLのページランクを新しいページに、きちんと受け渡してやることが絶対に必要だ。
リニューアルしたときにこの考慮がなかったために、せっかくの高いページランクを失ってしまうというケースもある。

9.Analytics・ウェブマスターツールの導入ができる

いわずもがなという感じもするのだが、これすらできない制作会社がある。
これに関連し、sitemap.xmlをGoogleに送信するという作業もある。とある制作会社であるが、やり方を知らずまた、スキルがなくて結局できなかったという事例を知っている。

10.携帯とPCの振り分けを正しく行うことができる

携帯とPCのページをGoogleは別のものとして扱う。
それを正しくGoogleに認識してもらう必要がある。

11.クローラービリティを考慮してコーディングできる

最後に締めくくりとしてこれを挙げておこう。

検索エンジンはユーザの利便性をきちんと考慮すれば、自然に評価してくれるからSEOは不必要だ

などと一時よく言われ、これを言い換えて
「SEOは死んだ」
という極端なフレーズすら囁かれるようになった。
しかし、これは残念ながら間違いである。

SEOは人間というユーザーのことを考えれば実現するというものではない。

検索エンジンという人間とは違ったユーザーがいて、そのユーザーは人間とは見る観点が若干違う。
残念ながら現在のところ検索エンジンは人間のように、2次元上に描かれたコンテンツの意味を理解できるような賢いものではない。
また、コンテンツを収集できなければ、まったく検索エンジンは検索結果を返すことができない。。

なので、

1.検索エンジンにわかりやすいように制作する
2.コンテンツをクローリングしやすくする

前者はこれまで語ってきたとおりだ。
後者のための配慮としてはページ内のリンクの数を抑えたり、サイトマップのページを作ったりといった、クローリングしやすくするための配慮が挙げられる。人間はこれらはなくても別に困らない。しかし、検索エンジンのためには親切な配慮である。

検索エンジンという特殊なユーザーのために配慮しなければならない。
それが言い換えればホームページ制作時におけるSEOだといって過言ではないのである。

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2011/10/24 | コメント/トラックバック(1) |

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SEOコンサルタントが信頼できるか 初心者でもできるチェック8項目


今回は、自社がこれから契約しようかと考えているSEOコンサルタントが信頼がおけるかどうかの目安をまとめてみた。評価する人が素人であってもある程度わかる指標となっている。


コンサルタントという肩書きは非常にうさんくさい。
なぜうさんくさいのか?というと、例えばたった今、

私はコンサルタントなんです

って名乗ればその瞬間になれるからである。
コンサルタントとは本来、

業務に対する深い経験・知識を持ち、顧客が解決できなかった問題を解決することができるプロフェッショナル

を表す称号であるはずだ。

ところが、この肩書は知識や経験の裏付けを保証するものでは全くないというところが、逆にうさんくささを感じるゆえんなのだろう。
それゆえに私はコンサルタントという肩書きを信用しておらず、そう名乗る人は最初に疑ってかかるようにしている。

実際にSEOのコンサルタントを名乗る人物には特に用心する必要があると考えている。それは何故か?

1.成功報酬だけ取ろうとする

日々検索順位は自然に上下する。
何もしなくても検索順位は上昇することもあり、その時に成功報酬だけ取るという詐欺師そのもののコンサルタントも存在する。

2.責任を取らない

実際はペナルティを食らうような施策を行なっていたり、あるいはSEOについての理解が低いために成果が得られないにもかかわらず、アルゴリズムの変動を言い訳にして言い逃れができる。

3.技術がなくてもできる

SEOを社業としてやっている会社は数多く存在しているが、ホームページの制作会社などが副業でやっていることが多い。実際は被リンクを購入して販売しているだけだったりする。
SEOは被リンクの購入先さえ確保すればできる、非常に参入障壁の低い業種である。
極端なことを言えば実際には社内にSEOを分かっている人が誰もいなくても、社員全員がSEOコンサルタントを名乗って営業することが可能だ。

4.モラルが低い

リスクがあることをわかっていながらスパム的な施策をさんざん施しておいて、上位表示されれば料金を取り、逆にペナルティになっても契約を盾にしてまったく責任を取ろうとしない無責任なコンサルタントが多い。
ビッグキーワードでの上位表示には、人為的な外部リンクが欠かせないというケースがあるのだが、

  • 外部リンクがリスクが伴うという説明をする。
  • 外部リンクが原因でペナルティになったときに即座にリンクを外す。

上記の2つのいずれも行わない業者が数多く存在するのは事実である。


1~4は言い換えれば、

  • モラルがない
  • 技能/知識がない

この2つの問題に集約することができる。

その反面、モラルが高く力量の傑出した素晴らしいSEOコンサルタントも確かに存在する。
では、これを見分ける方法はないものか?

実際にSEOについての素人が会話の中で信頼できるコンサルタントかどうかを判断するのはなかなか難しい。そのために詐欺師まがいのSEO業者がはびこるわけである。

このような観点からチェックをすれば、信頼できるコンサルタントを素人でも見分けることができるのではないか?という下記の8項目をまとめてみた。
参考になれば幸いである。

■チェック項目の利用方法
これらには模範解答というようなものがない。

明解にわかりやすく
コンサルタントの人自身の借り物ではない言葉で
説得力のある説明

ができればよい。

もし、下記の8項目の質問の意味がもしわからないのであれば、まだSEOを発注するには早すぎると考えられる。
ある程度勉強してからにしたほうがいいだろう。

1.話がわかりやすいか

自分の知識に自信がない時に、人間は難しい専門用語を並べ立ててごまかそうとするものである。
また、SEOの初級者に近い中級者は難しい言葉を使いたがる傾向があるという。[出展:シのSEOブログ 2011/8/15の記事]
もう一つ、話が難しくなる理由は専門用語を使って話さないと、相手から専門家だと信じてもらえないと勘違いしているケースである。この場合は、コンサルタントの中に根本的に自信が欠如している。自分自身に自信があれば、こんなことは全く考えない。

言い換えよう。話がわかりにくいということはよくわかっていないという証拠である。

その逆に非常にわかりやすく説明してくれるコンサルタントもいる。
難しいことを簡単にわかりやすく話すには、深い理解がないとできないことである。
話がわかりやすいコンサルタントというのは、それだけでかなりレベルが高いという可能性がある。

余談になるが、仏教の始祖である釈迦は初めて悟りを開いたときに、誰も説法を聞く人がいなかったため、鹿に仏教の根本を説いて聞かせたらしい。鹿に深遠な仏教の本質を説明して、理解させることができるというのはコンサルタントとして超一流のその更に上を行くと思う(まあこれは寓話だろうけど)。

2.上位表示の実績ばかりを主張していないか

SEOの代理店の営業マンがコンサルタントを名乗っている場合、他に何もセールスポイントがないのでこればかりを強調する傾向がある。

3.スパムとは何かと聞いてみよう

これはコンサルタントとしてのモラルと見識を問う質問である。
ここで明快な見解が述べられないコンサルタントはモラルが欠如している、あるいはスパムという言葉の意味が説明できないほと決定的に知識が不足しているということだ。

答えとして、
「Googleのガイドラインに違反する施策」
といった、ありきたりの言葉が出てきたり、「隠し文字やリンクスパムとか・・・」といった個々のガイドライン違反のことを話してくるコンサルタントにはもっと深く追求してみよう。

「どうしてそれがスパムなのか?」

という質問である。

スパムとは何か?
正解は非常に難しい。明確にそのコンサルタント自身の言葉で答えられればよいだろう。
ちなみに私だったらこう答える。
Webサイトのユーザーは、一般の人間と検索エンジンがあります。これらユーザーへの利便性を全く顧みない施策をスパムといいます。

4.上位表示されているサイトとされていないサイトの違いを説明させる

自社のホームページで狙っているキーワード、それで上位表示している数サイトと、自社サイトの違いを説明してもらう。上位表示されているサイトがポータルサイトみたいなものではなく、できれば自社と規模が近いサイトがいい。
これが説明できなければ、上位表示はおぼつかない可能性が高い。

このコンサルタントは単なる代理店の営業マンだった場合、自社サイトとの比較はすでに予習してきて勉強してあるだけかもしれない。自社のターゲットとは違ったキーワードをその場で提示して、分析してもらうとさらによい。
単なる代理店の営業マンがコンサルタントを名乗っていたとしたらきっと慌てふためく。

5.スモールキーワードでの集客手法について聞いてみる

ビッグキーワードでの上位表示しかSEO会社では販売していないことが多い。
一般的にスモールキーワードによるSEOは、コンサルテーションに手間がかかるため利益が出ないためにSEO会社の事業として成り立たないから取り扱っていないのである。でも、スモールキーワードの手法は理解して知っておく必要がある。

6.ビジネスにつながるキーワードを提示してもらう

顧客から依頼されたキーワードを上位表示するというだけであるならば、それはコンサルタントではなくてSEO業者であろう。

  • アクセス数
  • アクセスがあったユーザーが実際に購入や問合せといったアクションに繋がる可能性

この2点を考慮して上位表示すべきキーワードを提示してくれるコンサルタントは、信頼がおける可能性が高い。
※私はSEO業者を否定するものではない。SEOの上位表示の技能は賞賛されるべきと考えている。

7.最近順位下落で頻発しているケースを聞いてみる

これが答えられないようであれば、Googleの検索エンジンのアルゴリズム変更のトレンドを常にウォッチしていないということになる。
経験がモノをいう職業である。多くのサイトを見ていることはSEOコンサルタントとしては非常に重要な条件だ。ウォッチしていないことが即座に信頼できないSEOコンサルタントの条件にはならないが、これに答えられないとなると少々心配である。

8.自然な被リンクが集まる方法を提案してもらえるか

極端に言えば、これさえできればSEOの技術的な知識などまったくなくても、検索エンジンからの大量かつ安定した集客ができるようになるため、超一流のコンサルタントを名乗る資格がある。
残念ながらこれが可能なSEOコンサルタントはごく一部だ。これができなくても、信頼できないとは言えないが、こんなことができるコンサルタントに出会うことができたら一生ついていく価値があるだろう。


参考:SEOコンサルタントの出自と特徴・誰に依頼すべきか
こちらの記事も書いたので合わせてご覧ください。

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2011/10/17 | コメント/トラックバック(2) |

カテゴリー:essence

「SEO再入門」Ustreamにて配信のお知らせ

コンバージョン塾という勉強会に最近参加させていただいている。

勉強会の主旨

日々変わりゆく世の中のWebマーケティングについての情報共有を目的としています。
ここで言うWebマーケティングとは、SEO、PPC広告、LPO、EFOなどコンバージョンを上げるためのあらゆる手段のことです。

結局のところ、全て最終的な目的はコンバージョンを得ることなので、目的に共感したので参加しているのである。

主催しているのはエムスリー株式会社の木村さん。
木村さんは、Googleのウェブマスターフォーラムでトップレベルユーザーとして活躍されている方。

大規模なWEBサイトでのSEOを担当されているというポジションから、貴重なコメントをくれる人である。特にモバイルSEOへの造詣の深さは第一人者といっていいだろう。
その木村さんがやっているというのも参加の理由である。

さて、この勉強会の第7回に私がスピーカーをさせていただくことになった。

お題は「SEO再入門」である。
Ustreamで生放送配信も行うらしい。
私としても初めての試みであるので非常に緊張している(かもしれない)。

ってなわけで告知

10/18(火)19時半頃から配信します。

ご覧になりたい方は、木村さんまでご連絡ください。
twitter: @mkimu04
Google+: https://plus.google.com/114226755999119624319/

※今週は別の記事を投稿する予定だったのだが、風邪を引いたためこんな手抜きな記事でお茶を濁して終わりにするのである。

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2011/10/10 | コメント/トラックバック(1) |

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ロングテールSEOの基本 No.3


ロングテールSEOで行わなければならないことを一言で表現してみよう。

それは

検索されるキーワードの組み合わせを文章中に盛り込むこと

である。
検索されるキーワードの見出しかたとして、5W1HのWhoに着眼する方法を前回の記事で解説した。
今回は、検索されるキーワードの組み合わせをもれなく文章に盛り込む手法として5W1Hから発想することについて解説してみることにする。

前回のコーヒーメーカーの例で説明してみることにする。前回の記事の内容をよく覚えている方は、以下のノートの囲み内を読み飛ばしていただいて結構である。

このデロンギ社の高級コーヒーメーカー(エスプレッソマシーンって言ったほうがより適切か)、の特徴は以下のとおり。

  1. 豆を挽くところからコーヒーの抽出まで全自動
  2. 抽出後のコーヒーの粉は押し固められてトレイにたまるので簡単に捨てられる
  3. 面倒な分解掃除がほとんどいらない
  4. 掃除で手が汚れない
  5. カプチーノやエスプレッソが簡単に作れる
  6. カップを温める機能がついている
  7. 同時に2杯淹れられる
  8. 濃さの調整が可能
  9. 当然美味しい

このコーヒーメーカーが会社にあったとすると、どんな活用がされるかを5W1Hで考えてみる。

1.大雑把に活用シーンをWhoに着眼して考える

・会議の多い会社の事務員が、コーヒーメーカーを洗うことなく、次々にコーヒーを淹れることができる。

2.5W1Hに活用シーンを落としこむ
5W1Hに着眼して状況を落とし込んだ図

3.類義語・言い換え表現を洗い出す
類義語・関連語・同義語を5W1Hの表に落としこむ
※薄い緑の網掛け部分が洗い出しによって追記されたところ

4.少々異なる長所・利点を盛り込む
元々の文脈と少々異なるキーワードを盛り込む
※濃い緑の網掛け部分が洗い出しによって追記されたところ

コーヒーメーカーのもともと持っている特徴から、違うキーワードを発想して、5W1Hの表に入れ込む。


以上のように発想していくとキーワードが膨大に膨れ上がっていくことがわかる。
この手法で洗い出されたキーワードのほぼ全てが、想定されている状況が同じであるため、2語以上の組み合わせによって検索される可能性がある。

複数語での検索の例

「エスプレッソマシーン 大人数」
「コーヒーメーカー 面倒」
「コーヒーメーカー 来客 連続」
「コーヒーメーカー 打ち合わせ 時間がない」

キーワードの数が増えると、検索される可能性が爆発的に増大することは、以前、ロングテールSEOの基本 No.1に書いたとおりである。
複数語での検索可能性を作ることにより、ビッグキーワードでの上位表示ができなくても、多くの集客が得られることがわかると思う。

またこのような複数語を盛り込んだ文章からの集客には、2つの大きなメリットがある。

1.収益につながりやすい

単に「コーヒーメーカー」と検索した人がWebサイトに来た場合と、「コーヒーメーカー 来客 連続」と検索した人では全く購入につながる可能性が違う。
今更ながらではあるが、SEOの本質は「自分の提供するサービスを求めている人を、検索エンジンを介してWebサイトに集めること」である。「コーヒーメーカー」というビッグキーワードで検索した人は、自分のサービスを求めている可能性は限りなく低い。複合語で検索する人、あるいはめったに検索されない語で検索する人こそが、サービスを求めている人なのである。

2.検索エンジンで表示される内容がニーズに合致する

検索結果に表示されるページの要約が、検索している人のニーズに近い可能性が高い。
5W1Hのキーワードが必ずしも、すべて検索キーワードになるとは限らない。
特に、今回の例であれば「Who」「Where」は検索キーワードに含まれる可能性が少ないと考えられる。
しかし、5W1Hを意識した文章が要約に表示されることにより、検索ニーズに合っているかどうかがすぐに判断できるため、必要な人を確実に呼びこむことができる可能性が大きく高まる。

以上の2つのメリットからも、5W1HによるロングテールSEOは、見込み客を得ることができる優れた手法であるといえるわけである。

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2011/10/03 | コメント/トラックバック(3) |

カテゴリー:introduction

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