検索エンジンの挙動を知る


今回はSEOの初級者向けの記事。

検索エンジンが検索順位を決定する基本的な決定メカニズムは、
検索エンジンになったつもりで考える内部・外部施策で述べたとおりである。

これは自サイトに直接かかわる要因である。
言い換えれば自サイト、自サイトへリンクしているサイトが変わらなければ変化しない要因と言える。

では
「自サイトに関わる要因が変化しなければ検索エンジンからの評価は変化しない」
のであろうか。

SEOについて多少なりとも専門的に学んだことがなければそう思うだろう。

原則論としてはおおむね正しいのだが、若干の例外がある。

今回はこの例外について書くのだ。
この例外について知ることは、検索エンジンの挙動を知る上で非常に重要な要素でもある。

検索エンジンはどのような利便性を提供したいのか?
について大きく理解を深めることができるのだ。

さて大きな例外は2点ある。

  1. QDF
    「Query Deserves Freshness」
    の略である。
    たった今、話題になっているキーワードについては、更新の新しいページの記事を優先する仕組みである。

    これは何のためにあるのかはちょっと考えればわかるであろう。

    たった今、急に検索数が増えたりソーシャルメディアなどで爆発的に言及数が増えたりした話題は、今までにない何か注目を集めるような状況が生じたということである。
    古いページには、現在の話題の状況について語っている内容は少ないと推測される。
    だから、その注目を集める状況について説明できるようなページ、言い換えれば新しいページを表示しようとするのだ。

    例えば新型のiPhoneが発売された場合などには、iPhoneについて言及されているページの中でも新しいページを上位に表示させようとする。

    もう一つ例を挙げれば、オリンピックの最中などでは、競技の結果について速報で知りたいというようなニーズが増える。
    こんな時は「卓球」といったキーワードで検索をすると、オリンピックでの卓球の試合結果といった記事が上位表示される。

    このように速報性を求められる状況に対応するアルゴリズムがQDFである。
    QDFを用いてリンクを獲得しサイトの評価を高めるSEO手法について「大量のナチュラルリンクを獲得するSEO戦略
    に詳しく書いたことがあるので、ご覧になると更に理解を深めることができるだろう。

  2. QDD
    「Query Deserves Diversity」
    鈴木謙一氏の記事に詳しいが、ここでも解説してみよう。
    「山田太郎」と検索する人のニーズは何であろうか?
    私の場合は野球漫画の主人公の山田太郎を思い浮かべるが、実在、非実在もふくめた様々な山田太郎が存在する。
    歌手の山田太郎氏について知りたいというケースもあるだろう。

    山田太郎の検索結果

    ご覧になるとわかっていただけるだろうが、様々な山田太郎が検索結果に表示される。
    漫画の登場人物・実業家・歌手・政治家・書類の書き方に現れる架空人物の例など、本当に色々な山田太郎さんが存在することがよくわかる。

    Googleは検索結果の1ページ目だけをぱっと見てもらって、見たいページにサッサと行ってもらうことを目標にしているという。
    出典:グーグル秘録

    検索結果の1ページ目だけを見てニーズを満たすためには、検索キーワードに対して様々な話題がある場合、できる限り多くの話題について1ページ目に盛り込もうとする。
    その一つの結果が前述の画面である。

    Googleはこれらの山田太郎のページを別の話題として認識しているということが判るだろう。
    Googleは検索キーワードを単に文字の羅列ではなく、ある程度は意味として捉えているのである。

    QDDについては注意を払うべきポイントがある。
    同一のドメインであれば基本的に数多く同一の検索結果に表示されないことに留意すべきである。

    同一のドメインからあまり多く検索結果に表示させてしまうと、多様性が損なわれると判断されるからだ。
    その意味でも無料ブログなどでなく独自ドメインを使うべきである。
    詳細はホームページを持ちたい人が 無料ブログを使ってはいけない場合をご覧頂きたい。

さてまとめてみよう。
検索エンジンはページそのものを評価するだけでなく、取り巻く状況についても広く判断し、できる限りニーズに沿う検索結果を表示しようとする。
そのための仕組みの中で重要なものがQDDとQDFである。
この2つのアルゴリズムによる挙動を知ることは、検索エンジンがユーザーにどんな利便性を提供しようとしているのかを理解する大きな手がかりになるのである。

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2012/12/25 | コメント/トラックバック(1) |

カテゴリー:essence

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