どこからスパムになるか


今回のテーマであるが、

どこからがスパムになるか

である。
SEO初心者からよく質問されることである。
その逆にSEOをやり過ぎてわけがわからなくなってしまったり、ペナルティを受けるという経験をした人からも同じような質問を受ける。

  • ページ内のキーワード比率がどれくらいになったらスパムになるか?
  • アンカー内のキーワードはどれだけバラエティを必要とするのか?
  • ページの類似度がどれくらいだと複製ページとみなされてしまうのか?
  • 文字数が何文字以上ないと評価されないのか?

といった質問だ。とてもよくありがちであり、答えもとても簡単だ。

「明確な基準はない」

というだけである。

しかし、こう考えればいい。

「検索エンジンがなかったとしても、そんな作り方をしたか?」
「人間が見たときに不自然ではないか?」

二つの観点で考えれば非常にわかりやすい。
この観点はスパムを判別する場合に役に立つ。

この観点から考えると、上記の4つの質問には明確な答えがないことがわかると思う。
だから、明確な基準がないのである。

さて、ではGoogleはスパムをどうやって判定しているのだろう?

キーワード比率がもしスパムの要因だとするならば、どうやってGoogleは比率を元に、

「このページはスパム」
「このページはスパムではない」

と決めているのか?

我々には正確なところを知ることはできないが、スパムメールの判別に近い原理だと考えられる。
実際にスパムメールの判別で使われている技術は使われているはずだ。

スパムメールを判別する最も原始的な方法は、キーワードによるものだ。
私も昔はこんな方法で会社の公開アドレスに来るメールを自動的にゴミ箱に捨てていた。

例えば、

「Viagra」
「出会い」
「人妻」

こんなキーワードがあるメールは、無条件でゴミ箱行きといった受信ルールを設定することである。
ところが、この方法には2つの問題がある。

  1. 設定キーワードが含まれないスパムメールは抜けてしまう
  2. 設定キーワードが含まれている普通のメールがゴミ箱に行ってしまう

特に後者は問題が大きい。
重要なメールを見落としてしまう可能性があるからだ。

「恩師との出会い」

といった文章があった場合、これもゴミ箱行きとなってしまう。

だからこんな単純な原理ではスパム除去は実現できない。

キーワード比率が何パーセントを超えたらスパムになる。
という考え方は、上記のスパムメールの判別とまるで同じである。
この原理ではあまりに雑で、使い物にならない。

検索キーワードの比率が5%を超えたらスパム確定などという都市伝説もあったが、そんな簡単な原理であるわけがないのだ。

メールの例で考えてみよう。
メールのスパム判別は「ベイズ推定」という手法で行われている。

どういうことかというと、こんな感じである。

全国民から10人がランダムで選ばれて、100メートル走でどの人が勝ちそうか?を予想するといった場合。

  • 年齢
  • 性別
  • 身長
  • 体重
  • 過去に経験したスポーツ
  • 視力
    中略
  • 最終学歴
  • 趣味
  • 好きなファッションブランド
  • 右利き・左利き
  • 出身地

数百に及ぶ情報があらかじめ与えられているとする。
人間が予想する場合は、

20歳の人は80歳の人より
60Kgの人は100kgの人より
陸上経験者はスポーツ経験なしより

それぞれ早いだろう。
といった予想をすることで、当てずっぽうよりははるかに高い確率で当てることができる。

情報の中には、上記の3つのような役立つ情報もあれば、ほとんど役に立たない情報も含まれている。

さて、人間はある程度予想を立てることができるが、コンピューターは全く何が有利なのかを最初は知らない。

しかし、何回もレースを繰り返して行くと、だんだんどの要因が勝率に影響するのか、判別できるようになってくる。
何万回、何十万回と繰り返すと、かなりの確率で当てることができるようになるだろう。

例えば(実際のデータではない)平均と比べてみて

過去のスポーツで陸上経験者は30%有利
年齢は17歳が最も高く、16歳はそれより1%・68歳は85%不利とか
出身地は福井県が3%有利
好きなファッションブランドではアディダスが5%有利
・・・

といったような膨大な統計結果が得られる。
データが積み重なると様々なデータを総合して、かなり高い精度で予想ができるようになる。

これがベイズ推定の大まかな原理である。
検索エンジンも同じ原理での推定をしているであろう。

文章の中のキーワードの比率だけではない。

その全体の中に出現する他のキーワードの出現頻度とか、キーワード間の距離とか、タイトルとか、被リンクページ内のキーワード出現比率とか、アンカーのキーワードとか、文章内での出現位置とか、文字の装飾の有無・種類とか、単語数とか、リンク先のコンテンツの他のページとの重複度とか、・・・

ありとあらゆる分析可能なデータを取得し、総合的にスパムとはどのようなものなのか?
をベイズ推定(などといったほうがよいだろう)を使って推測していると考えられる。

だから、何々がどれくらいだったらスパムになるのか。なんて単純なものではない。

どこからがスパムになるのか?

という質問は愚問で、考えても仕方がないとしか言いようがないのだ。


ベイズ推定はサンプルを多くすれば、高い精度を得ることができる。
Googleはほぼ無限とも言えるほどの文書のサンプルを持ち、分析結果を貯えている。

非常に高い精度でスパムを認識できているはずだ。

しかし、あくまで確率を高めることができるだけであって、この手法では完全にスパムを判別することができない。
メールのスパムフィルターは典型的にそうだが、

間違ってスパムではないと認識することは相対的には大きな問題ではない。
正常なメールをスパムだと認識してしまうことが大きな問題だ。

スパムフィルターはどの値からをスパムとするかの値を変えることができる。

Googleは高い確率でスパムを認識できているはずである。
しかし、誤って価値あるページをスパムと判定してしまうと、利便性の大きな低下、Webマスターからの不信感が大きくなる。
この値をあえて、安全圏のところで止めているのだと私は考えている。

Googleはその気になったらいつでもスパムを根絶やしにすることができる、と思っておいたほうがいいかもしれない。

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2013/05/27 | コメント/トラックバック(1) |

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中高年が再就職で困ったらアフィリエイトをやったらいい


今回は趣向を変えてこんな話。

中高年が再就職で困ったらアフィリエイトをやったほうがいい

というテーマだ。
今回の記事は、リストラされたりした中高年の人に向かって書いている。
この記事によってもし一人でも窮地から脱することができれば幸いだ。

景気がよくなってきているとはいうのだが、相変わらず中高年には厳しい世の中だ。

私も数年前、失業してハローワークに行ったことがある。

駐車場は満杯。
中は負のオーラーが立ち込めたような空間だった。
病院に行くと病人がいっぱいで、座っているだけで病気になるような気がしてくるが、ハローワークもそんな感じ。

求人案件もないわけでないのだが、年齢制限がたいていはある。

えり好みをしなければ仕事はある。
確かにそうかもしれない。しかし「これは無理だな。」って感じのものばかり。

でも中高年になると、自分一人が食えればいいわけではない。

妻子を養う必要があり、かつ家のローンがあったりする。
ローンがなくても家族で住むためのアパートの家賃は決して安いものではない。

その合算額以上稼げなければ生活が成り立たない。
このためほとんどの仕事はボツだ。

また、飛び込み営業みたいな仕事はコンスタントにあるが、これで食える人はごくまれだろう。
まれに給料のいい仕事もなくはないが、専門技能がなければいけない職種だったりして、事実上応募できる仕事はほぼないというのが現実。

この文章を読んでいるあなたにも聞いてみたい。

「あなたが採用する側ならば、未経験の中高年を採用してもいいと思いますか?」

ほとんどの人は嫌だと思うだろう。
実際自分も嫌だ。

若者の雇用を確保するためにに、正社員の解雇規制を撤廃しようという意見もあるが私としてはこれに反対だ。
特に中高年男性の雇用は家族全員の生活を担っている。
家族の生活を何らかの方法で成り立たせるセーフティーネットなしに解雇規制が撤廃されたら家族の生活はどうなるのか?
そうして、中高年は若年者よりも採用されにくい。

中高年がひとたび正社員というレールから外されてしまった場合に、こうむる経済的被害は若者よりも甚大だと思うわけだ。

だからこそ中高年がリストラされてしまったらどうすればいいのか?
そこで今回のテーマだ。なので、一切専門用語を使わずに書いてみようと思う。

中高年が失業したらアフィリエイトやったらいいと言いたいのだ。

アフィリエイトのことを知らない人もいるかもしれないので簡単に説明する。

インターネットから企業の集客を代行するビジネス

である。
自分でホームページを作って、企業の商品なりサービスなりを紹介して引き合いにつながったりしたら歩合をもらえる。
企業からすれば、効果があるかどうかわからない広告に費用を払うのと違い、成果報酬であるためリスクが少ない。
そして、アフィリエイトを行う人(アフィリエイターと言う)は元手がほとんどかからない。

企業、アフィリエイターの双方にメリットがあるWinWinなビジネスだ。

「中高年失業者はアフィリエイトをやったほうがいい」というテーマは思い付きでもなんでもない。

前から思っていたことで、書こうか書くまいかずっと迷っていたのである。
なぜ迷っていたのかというと、アフィリエイトというビジネスに対して、悪いイメージを持っている人が多いからだ。

そうして、実際に悪いアフィリエイターも存在する。

  1. 社会通念に照らして望ましくない商品やサービスを売ったり
  2. 青少年の健全な育成を阻害するような情報を拡散したり
  3. 虚偽の広告で消費者を騙したり

といった、倫理的に許容できないビジネスを行っているアフィリエイターが多い。
例を挙げるなら詐欺の投資案件を宣伝したり、未成年者を狙って出会い系に登録させたりといったアフィリエイターだ。

また、自己の利益を追求しようとするあまり、Google社の定めるガイドラインに違反するような利己的な手法を取るアフィリエイターも後を絶たない。
それゆえに、アフィリエイトはいかがわしいビジネスであると思っている人が多い。

しかし、本来は企業側とアフィリエイター側の両方、そうして消費者にとっても利益のある三方よしのWinWinなビジネスである。

中高年が失業したらアフィリエイトをなぜやったほうがいいのか?
二つの理由がある。

  • お金がほとんど全くかからない。せいぜい数千円の元手で始められる。
  • 成果を生み出すためには考える時間・作業時間がかかる。

失業中であれば時間は腐るほどあるはずだ。
アフィリエイトで成果を出すためには時間が必要だ。
会社に勤めるのと違い、決められた時間座っていればいいわけではない。
実際に手を動かした時間である。

絶望自動車工場というルポルタージュを最近読んだのだが、この中に描写される流れ作業の工場での仕事は過酷である。
わずか1秒の間も休むことができないように、緻密に作業量が計算されて業務が組み立てられている。
これを8時間とかやるわけだ。

これくらいの覚悟でアフィリエイトに取り組んだらどうだろう。
家族の生活がかかっている中高年失業者の持つ悲壮感、切迫感は計り知れないものがある。
この気持ちをキーボードにぶつけたらいいと思う。

実際に地方から出稼ぎに来ているお父さんは、家族のためにこの辛い作業に耐えているのだ。
できないわけはなかろう。

私はアフィリエイトについては専門的に取り組んだのは短期間で詳しいわけではないのだか、そうすれば間違いなく成果が出るはずだ。

短期間の間ではあったがつかんだ知見として「実質的に手を動かした時間と成果は比例する」というものがある。
そうして、一度作った集客の仕組みは継続的にお金を生み出す。

失業して生活がかかっているならば、真剣に取り組む機会である。

一つ注意すべきは、最初にわずか1円でも売上を立てるまでが非常に難しい。
無から有を作り出すのはなかなかできることではない。

売上ができる前に挫折しないことが最も大切だ。
挫折さえしなければ必ず成果は出る。

今はあるアフィリエイトはやりやすくなったと言える。挫折せず継続すればいいのだ。

当ブログはSEOという集客手法をメインのテーマにしているブログである。
SEOとは何かというと、Google・Yahooといったキーワード検索をするためのシステムから、自分のホームページに集客するための手法だ。
このSEOはアフィリエイトにおいて中核をなす技術である(SEO以外の手法もたくさんあるが)。

SEOに関しては専門的な技術は不要になってきた。
他のホームページよりも内容が充実したページを作れば、検索結果に表示され、自分のホームページに集客できる。
しかし大抵、集客できる前にみんなあきらめる。どこまで頑張ればいいのかわからないからだ。

それでもあきらめないことが一番重要だ。
あきらめない、頑張る、ひたすら。それをやるための条件が中高年の失業者には揃っていると思うのだ。

アフィリエイト野郎のページから引用してみる。

  • 転職、求人
  • キャッシング、消費者金融
  • クレジットカード、カードローン
  • レーシック
  • エステ、脱毛
  • 保険相談・資料請求
  • 自動車保険、車査定
  • 出会い系、結婚相談
  • FX、株
  • レンタルサーバー
  • プロバイダー
  • ウォーターサーバー
  • 教育・英語教材
  • 情報商材

このあたりが、成約時に企業からもらえる歩合の金額が多い。

自分が詳しい、あるいは興味のある上記のようなジャンルについてホームページを作って、
他を圧倒する質・量の記事を作ることで、自ホームページに検索結果から人を集め、
企業のページに送客する。

これだけを愚直にひたすら手と頭を使ってやり続ける。
そうすれば食えるはずである。

ちなみに上記のアフィリエイト野郎のパシ氏は月収60万円ほどだそうだ。
これだけ稼ぐのは一朝一夕にはできないが、絶望自動車工場ぐらいの密度でやったら比較的早くその日は来るだろう。

ちなみに私はアフィリエイターになることを勧めているのではなく、家族をきちんと養っていける会社に転職できるのであればそれが第一選択肢であると思っている。

だが、就職活動とアフィリエイトは並行してできる。
だから、家で苦悩している時間があったら、もう一つの現状の突破口としてアフィリエイトをやるのをお勧めしたいのだ。

このページではやり方については全く書いていないので、

この本が私の知っている限りではいいと思う。
アフィリエイトはちまたで宣伝されるように楽に稼げるものではなく、コツコツとやらなければならないことが書かれている。
ある程度具体論が書かれているので、まずこれを読むのを私としてはお勧めしたい。

あとは、前述のアフィリエイト野郎というブログである。
こちらもお勧めである。

最後に、アフィリエイトに関する情報には、嘘や誇大広告が非常に多く出回っていることに注意喚起しておきたいと思う。

アフィリエイトで楽に稼げる方法
1時間で100万円稼ぐアフィリエイト術
働かずにアフィリエイトで毎月50万の不労所得を得る方法

などと称して、数万円から数十万円もするような情報を売りつける詐欺師が死ぬほど一杯いる。
そういった情報に惑わされることなく、愚直に、コツコツと、手と頭を使ってひたすらまっすぐやることをお勧めする次第である。

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2013/05/20 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:superficial

SEOは簡単であるが楽ではない


SEOを行うために最低限必要なインフラは、
自社でWebサイトのページの更新ができるようにすること。

これだけだ。
今であれば、WordPressなどのCMSを導入すればそれで終わりだ。それだけで準備は完了である。
これだけなら外部へ払う費用は限りなく少なくて済む。

しかし、これだけではスタート地点に立っただけである。
Webサイトは作るだけではなく、手をかけていく必要がある。

作物みたいなものだ。
苗を植えてそのままにしておいてもまず収穫は期待できない。

丹念に育てることによって豊饒な実りを迎えることができる。

Webサイトを育てるということもこれと一緒。
水や肥料を与えることで作物は成長するが、Webサイトは、

「良いコンテンツを与えることで成長する」

のである。
単にコンテンツがありさえすればいいのではない。
良いコンテンツが必要なのだ。

よくありがちなのは、Webサイト内に社長ブログなどを置いて更新しているというケース。
最初はその業界のことについて書いているのだが、ネタ切れしたり面倒になったりして、どうでもいい日常の話題ばかりになってしまう場合が多い。

SEOの目的とは、自社のコンテンツの内容を必要としている人を、検索エンジンを介して自社サイトに集客することだ。
品質の低いコンテンツでは、必要とされる要求を満たせないし、そもそもWebサイトに集客することもできない。

とりあえず義務だからというだけで日々更新しているというのであれば、やめてしまったほうがいい。
ビジネスになんら寄与しないので、時間の無駄である。

こう考えてほしいのだ。

「セミナーや勉強会で大勢の人の前で話したいと思えることか」

もし、そう思える内容であれば、その記事には価値がある。

とは言え、セミナーなどで発表するなど思いもよらない人も多いだろう。
また、PRしたい内容がセミナーを開くことにそぐわない場合もある。
なので、別の表現をしてみることにする。

インターネットにはどうでもいい情報があふれている。
何か物事を発見した人、体験した人が記した情報を、言い回しを変えて記した2次情報が氾濫しており、それをまとめたりさらに加工しただけの3次情報はおびただしい量が存在する。

2次情報や3次情報しかないWebサイトが多い。
何かを知りたくて、ページを読んだときに2次情報を見た場合は、1次情報が記されたページを見たくなる。
2次情報が記されたページは、参考にするかもしれないが多くは忘れられる。

1次情報のあるページをほとんどのユーザーは探し求める。
1次情報を見つけ出し、ユーザーはその内容を深く心にしまい込む。

人々が貴重な時間や、場合によっては会費を払ってセミナーにやってくるのは何故だろう?

成功事例などを実際体験した人から直接話を聞きたいからだ。
1次情報を持っているからそこ金も時間も費やす価値を認める。

インターネットが大きく普及し、誰でも情報にアクセスできるようになり、再編集して発信できるようになった。
それゆえに1次情報の価値は逆に上がっている。
インターネットが普及する前は、1次情報を持っている人しか情報を発信していなかった。
しかし、今は誰でも発信できるゆえに、真の情報の価値が大きく高まっている。

だから、

1次情報を発信しなくてはならない

のである。
1次情報を発信しないのであれば、素人と同じレベルってことだ。
今では素人であっても再編集してある程度書けるので、誰も書いていない内容を書かねばならない。

そのためには、

そのビジネスを熟知している人がコンテンツを作らねばならない。
のだ。
それは会社の社長や、製品を設計している人や、顧客のサポート担当・・・、といった直接ビジネスに関連する人でなければならない。

Web担当者が持っている情報は、それらの人から聞いた2次情報でしかないケースが多い。
それでは人の心に刻み込まれるコンテンツを作ることはできない。

あくまでWebの担当者はサポートができるだけであって、当事者がコンテンツを作らねばならない。

当事者は多忙である。
これらの人にコンテンツを作らせることは、本業の時間を大きく圧迫する。
場合によっては会社の利益を減らすこともあり得るし、そうでなくてもコンテンツ作成に投入すべき人件費は決して少なくない。

SEOは外部へ支払うコストは非常に少ないものの、これに取り組むことは大きな投資であると言っていいだろう。

私の書いているブログであるが、この程度の記事であっても毎回3時間程度はかかっている。
もし、毎日更新ということであれば、1ヶ月に70時間ぐらいはかかる計算だ。
0.5人分ぐらいの人件費であり、しかも計算のベースはパートや一般社員ではなく、ビジネスの中核をなす人材の人件費を想定する必要がある。

SEOで大きく集客を狙うということは、効果が出るまでこの程度の投資を行い続けることである。

技術的な面における難しさはほとんどないものの、非常に難しく、コストが高いといえるのだ。

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2013/05/13 | コメント/トラックバック(1) |

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ペナルティだと決めつける前に考えること


順位が急落してもこのブログのように趣味で運営しているブログであれば、

「まあいいや別に」

って思えるのだが(実際順位下がっても気にしていない)、自社サイトであったり、収益で生活していたりすると平常心を保つのは難しいはずだ。
でもまずは落ち着くことが一番大切である。

Webの専門家であっても、SEOをある程度勉強した人でも判断をよく誤るので注意が必要だ。

基本的には、

スパムSEOをしない限りペナルティを食らうことはない

これが原則だ。
スパムSEOを行ったり、成果報酬型のSEO業者に依頼したのであれば自覚があるはずなので、改めればいいだけの話だ。

問題は何の自覚もない場合である。様々な勘違いが起こりうる。

1.ペナルティでもなんでもない

最もありがちな勘違いである。
一つのキーワードの順位だけを見ていると判断を誤る。

例えば当ブログであるが、一時期SEOというキーワードで24位まで上がったのだが、現在は80位前後でウロウロしている有様だ。


※クリックすると拡大します

しかし、私としては気にもならないし実際まったく問題はない。

さて、こんな時にまず確かめるべきことは2つある。

1)ファインダビリティが悪化しているか

サイトの検索エンジンの評価は、すべてのキーワードでの自サイトの発見のしやすさであり、それを総称して「ファインダビリティ」という。

ファインダビリティの確認は、様々なキーワードでの順位を確認し集計作業を行うのが一般的だ。
しかし、それは面倒であり、単に評価が上がっているか下がっているかを確認するだけであれば、ウェブマスターツールの検索クエリの折れ線グラフを確認だけで充分である。

これは当サイト「SEOとその周辺」の直近1ヶ月の検索クエリの推移だ。
SEOとその周辺のウェブマスターツールでみる検索クエリの直近1ヶ月の推移

この折れ線が急降下したり、徐々に下がってそのまま上がってこないようならば問題である。
単に一つのキーワードだけが下がっただけで、折れ線グラフが下がってなければ実害はないということだ。

一つのキーワードだけを見ていると、

「木を見て森を見ず」

大局を見誤る。

あと一つ大切なことがある。

検索順位が10位以内に入っているキーワードの順位が50位ぐらい落ちた場合は、重大な問題が起こっていることが多い。
しかし、もともとの検索順位が30番とかそれくらいだった場合、順位が50番ぐらい落ちてもなんら不思議はない。
言うなれば「よくあること」だったりするのだ。

2)順位が上がっていたのはまぐれではないのか

私のブログが「SEO」ってキーワードで20位台まで上がってきた時に、

「これはサイトの実力以上に上がり過ぎなんじゃないか」

こんな新参のどうでもいいSEOブログが(謙遜でもなんでもなくて真面目にそう思っている)20位台とは絶対おかしいと思ったのである。
現在の80位台は同程度の順位のページを見渡してみると、

「まあ、これくらいが相応だな」

って思える。
実力としてこの程度だったというだけの話だ。

2.QDDが発動してしまっただけ

無料ブログなど、他の人も使っているドメインを使っている場合、QDDが発動して順位が急降下する場合がある。
今まで上位表示していたキーワードからの来訪が多かった場合は、ファインダビリティも下がる。

QDDとは検索結果にできる限りバラエティを持たせようとするアルゴリズムの働きのことである。
QDDの働きによって検索上位には、基本的に同一ブログ内で1ページしか表示されない(もっと表示される場合もあるが)。
そのため、同一ブログを利用している、他の人のページが自分のページより上位に来ると順位が急降下する。

ホームページを持ちたい人が 無料ブログを使ってはいけない場合に書いたが、

「基本的に無料ブログはSEOには不向き」

なのだ。アメブロなどは有名人がたくさん利用している。
有名人が自サイトのページと同じテーマで書いてキーワードが一緒だった場合、たいてい検索順位で負けてしまい、検索結果に全く表示されなくなってしまう。

無料ブログでSEOを行うということは、ハンディキャップを背負うことを意味している。

これはペナルティでもなんでもなく、通常のアルゴリズムであり回避する方法もない。
独自ドメインで運用するしかないのだ。

3.自サイトに対する妨害のせいだと思い込む

同業者の妨害などにより、順位を下げられてしまったと思い込む人がいる。

1)スパムリンクを自サイトに貼ることによる逆SEOの可能性を疑う。

逆SEOとは「逆」という言葉がつくことからわかるように、特定のサイトの順位を下げようとする行為である。
ペンギンアップデート以降はこの傾向が顕著で、SEOを少し勉強した人などは、

「これは逆SEOをやられたのだ!」

という間違った結論を導くことが多い。
確かに、スパムリンクを貼ることにより競合サイトの順位を下げることは、原理的に不可能ではない。

しかし、

「めったにない」

ことである。
あなたはおなかが痛くなった時に、

「これは胃ガンだ。」

と真っ先に思うだろうか?
胃ガンである可能性はゼロではないが、まず疑うべきはそこではない。

逆SEOによって順位を下げられるということは、胃ガンの例と一緒で最後に疑うべきことだと言える。

2)コピーページを作られたために順位が下がったと思う。

これもめったにないことだ。
自サイトを丸パクりされた場合に、自サイトの評価が下がることはあるか?

「ない」

と言える。
まるっきり同一のページがあった場合には、Googleは評価を引き下げるといった判断はしない。
同一ページについてはどのページを検索結果に優先して表示させるか?をGoogleは適切に判断しようとするのだ。

だから、パクりサイトの方が自サイトと比べてはるかに元々の評価が高い場合だけが問題となる。

これもQDDの働きによるものだ。
同一コンテンツをたくさん検索結果に表示させることは、検索ユーザーの利便性を損ねるため、1ページしか表示させない。
そのためパクりサイトだけが表示されてしまうのだ。

とは言え、問題になるのはコンテンツを双方の合意のもとで供給するケースがほとんどだ。
例えばBLOGSといった有名サイトに、自サイトのコンテンツが掲載されるようなケースである。
このようなケースはパクリとは言わない。
正しいWebサイトの運用形態であるからだ。

これに対して、スパマーによる丸パクりが問題になるケースはない。
検索をしてみるとわかるが、自サイトの方がスパマーの丸パクりページよりも順位は上であろう。
スパマーのパクりページは検索エンジンからの評価が得られないからだ。

実害はないケースがほとんどである。
万が一パクリページの方が自サイトより検索順位が上になってしまった場合は、Googleが優先すべきページを間違えているのだ。
その場合はDMCAに申請をすることで、パクリページを排除することができる。

参考:著作権違反の全パクリサイトにDMCA侵害申し立てしたら12時間で処理された

4.重複ページがあるためにペナルティを食らったと思う

順位が下がった原因が自サイト内に重複ページがあることによるペナルティだと決めつける人は、SEOをちょっと勉強している人に多い。
だからこそ、重複ページによるペナルティは実にまれなことであることを知っておいたほうがよいのだ。

検索順位が下がる要因と上がらない要因に書いたのだが、重複ページは「検索順位が上がらない要因」に含まれる。
普通にブログなどをやっていれば、重複ページができるのは当然のことである。

同じ記事であっても、

http://www.blog-example.com/kiji-name/

http://www.blog-example.com/2013/05/05/

http://www.blog-example.com/page/5/

といった感じで、Webマスターが普通にサイトを運営すると、こんな感じで複数のURLができることがある。
それをペナルティにするのは非合理なので、Googleはペナルティを課したりしない。

「重複ページがたくさんあるから、ペナルティを課されて順位が下がったのだ」
と推理することは順序が逆なのだ。

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2013/05/07 | コメント/トラックバック(2) |

カテゴリー:essence

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