SEOは総力戦の時代だ


最近はSEOという技術領域を定義することが難しくなってきていると思う。

以前はSEOとは人工リンクの作成と若干の内部修正とほぼ同義だった。
特に重要だったのが安価に、大量に、見破られないリンクを作るノウハウ。
それがSEOだったと言っても言い過ぎではない。リンク作成という特定のスキルに特化した一種の職人芸だった。

しかし、この方法は過去のものになったといってよい。
以前であれば、強引なリンクビルディングによってビッグキーワードで無理やり上位表示させれば、他の要因が悪くてもコンバージョンは取れたのだ。

しかし、人工リンクによって検索順位を上げることが難しくなった現在、
自然検索から見込み客を集め、コンバージョン数を最大化させることがSEOの目的であるが、
検索エンジンのアルゴリズムの知識だけでは達成することが無理になったのである。

SEOのスキルセット/あるいはSEO業界へのお誘いという辻正浩氏のブログの記事の図を引用してみたい。


SEOのスキルセット


これを見ると実に必要だとされるスキルが多岐にわたっていることがわかる。

この図を見て、

いくらなんでもこれは多過ぎじゃない?

と思う人も多いだろう。
しかし、これは誇張でもなんでもない。

様々なスキルを持った上で、状況に応じて必要な手法を組み合わせて使い分けることが必要なのだ。
検索エンジンからのコンバージョンはどのようにしてなされるかを考えてみるとよくわかる。

検索エンジンからのコンバージョンを簡単にモデル化するとこうなる。

コンバージョン数 = 検索エンジンからの集客数 
            × コンバージョン率

検索エンジンからの集客数は更に分解が可能だ。

検索エンジンからの集客数 = 
      検索エンジンからのサイト全体の評価 × 
      検索結果への露出経路数 ×
      検索結果表示時のCTR(クリック率)

つまりSEOを成功させるためには、

  1. 検索エンジンからのサイト全体の評価
  2. 検索結果への露出経路数
  3. 検索結果表示時のCTR
  4. コンバージョン率

この4つをそれぞれ高めなければならない。
これらは足し算ではなく、掛け算の関係にあるため、どこか1か所でも低い箇所があると充分なコンバージョンを得ることができない。

一番大切なことは、最も低い箇所、つまりボトルネックを発見してこれをつぶすことなのだ。
ボトルネックになっている箇所を発見する知識と、ボトルネック箇所を改善する技術を持たなければならない。
だから、広範囲な知識と技術が必要になるのだ。

辻氏のSEOのスキルセットに準じて具体的に書いてみることにする。

  1. 検索エンジンからの自サイトの評価を高める
    ●バズマーケティング・ソーシャルメディア対応
     ナチュラルリンクを取るために最重要な仕掛けだ。
    ●テキストライティング・コンテンツ制作・映像
     そのそもリンクされるコンテンツを作ることが前提。
    ●その他マーケティング
     オフラインからの戦略も重要。
    ●IA・情報分類
     検索エンジンから評価されるためにIAへの配慮が非常に重要
    ●スマートフォンやタブレットといったデバイスの知識
     デバイス別の正規化などの知識がSEOには重要。
    ●HTML/CSS
     検索エンジンに高く評価されるサイトを作るため必要
  2. 検索結果に自サイトのページを露出させる
    ●『検索エンジン』の知識
     ここがいわゆる今までのSEOの知識とされている部分。
    ●キーワードマーケティング
     検索エンジンへの露出を増やすために必須。
  3. 検索結果表示時のCTR
    ●テキストライティング
     検索結果からのCTRに大きく影響する。
    ●リスティング広告
     SEOと補完関係にある。またSEOの予備調査などにも有効。
    ●セマンティックウェブ
     リッチスニペット表示やレシピ検索などの検索への対応。
  4. コンバージョン率
    ●UX・ユーザービリティ・Webデザイン
     PV・再訪率・コンバージョン率を伸ばすため必須。
    ●LPO
     コンバージョン率を伸ばす技術。

あとは、このプロセス内に入らないが全体にかかわる重要な技術がある。

●Webプログラミング
 HTMLのみならずプログラミングの知識はほぼ必須。
●セキュリティ
 クラッキングされると来訪者が激減する。
●サーバ
 レスポンスは検索順位に影響を及ぼす。
 また正規化やURL振り分けにも知識が必要。

そして重要なこと、

●アクセス解析・データマイニング
 全体のボトルネックを把握するための重要なスキル。
 辻氏はアクセス解析を最重要スキルだとしている。
 データマイニングは大規模サイトになると重要だ。
●営業
 最重要スキルかも知れない。
 Webサイトの成功のためには、社内外の人の協力が必須。
 それを取り付けるための技術だ。

※NLPだけはなんのことかわかりませんでした。
 自然言語処理(Natural Language Processing)の略でしょうか・・・
 それであれば『検索エンジン』の知識の一分野として包含されるものだと思われる。

これらのスキルを全て持っているのが理想であり、弱い分野はすなわちそのSEOコンサルタント、あるいはそのSEO業者の弱点となる。

しかし、実際のところ一人のSEOコンサルタントがスキルをすべて網羅するのは無理だ。
『検索エンジン』の知識は当然持っていなければならないのだが、その他の技術をいかに身に着けて、どれほど深く掘り下げることができるか?
そこがこれからのSEOコンサルタントの価値になってくるだろう。

SEOコンサルタントになる前の出自、あるいは他に得意な分野が重要になってくると思うのだ。

デザイナーであれば、
Webデザイン・HTML/CSS・UX・ユーザービリティ・アクセシビリティ・LPOについて深い洞察と技能を持ちそれを強みとする。

SEであれば、
Webプログラミング・セマンティックウェブ・セキュリティ・各デバイスの知識・アクセス解析・データマイニングを得意とする。

といったようにプラスアルファの強みを持つことが、これからのSEOコンサルタントとしての生きていくポジショニングだと思う。
その上でできる限り他の分野についても、自分ではできなくてもどんな解決策があるかだけは知っておく必要がある

コンサルタントはクライアントの課題を、できる限り最短距離で解決する知識が求められる。
そのためには自分の得意分野だけでなく、幅広く知識を得て、

「自分はできないけど、こういう解決策がありそれは○○さんに頼めばやってもらえる」

ということを知っている必要があろう。

これからのSEOは総力戦であり、局地的な強みだけでは勝利を得ることはできない。

自分の強みと弱みを知り、強みを最大限に生かすことがコンサルタントの個性で付加価値だ。
弱みについては外部から味方を得て、全局面において勝てるようにならなければならないと考えるわけである。

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2013/06/24 | コメント/トラックバック(1) |

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キーワードツールは万能ではない


今回のテーマは、

キーワードツールは万能ではない

ということについて語ってみたいと思う。
キーワードツールは

この二つがなんといっても最重要なツールである。
検索エンジンからの公式の数値が得られるのはこの二つだけあり、リスティング広告の運用といったお金がからむ部分もあり信ぴょう性は高い。
ウェブマスターツールの検索クエリと、キーワードツールの検索数を見比べると、数値が近いことが多くかなり信用できると私は考えている。

キーワードツールを使ってどのキーワードを狙うべきか考える人は多いだろう。

これは基本的には間違いではないが、万能ではない。

理由は大きく二つある。

1.書くべきキーワードはキーワードツールから直接発見できない

これが最も重要な理由だ。
例えば、当ブログはSEOに関するブログなのだがアクセスを稼いでいるキーワードは何かというと、

当ブログの集客上位キーワード

こんな感じである。
私は2つ重要なことが読み取れると思う。

  • 意外なキーワードでアクセスが取れるブログの書き方:170クリック/月
    ブログ 書き方:90クリック/月
    ブログ 書き方:70クリック/月
    面白いブログの書き方:60クリック/月

    といったようにこれらを合計すると390クリック/月を稼いでいる。
    この数字はだいたいこのブログ全体の1日分のアクセスに相当するが、それはこの記事のためだ。

    誰でもちょっと人気になれるブログの書き方8つの方法

    実は、SEO Imagination!を運営している伊藤氏から

    「”ブログ 書き方”ってキーワードはアクセス結構取れるんですよ」

    って聞いたのでそれなら書いてみようと思って書いたのがこの記事だ。
    実際にかなりアクセスが取れて驚いた次第である。

    「SEO」という枠組みで考えていたら、いくらキーワードツールをいじくり倒しても、こんなキーワードには絶対に出会わない。
    キーワードツールはアクセスが取れるキーワードを教えてくれる魔法のツールではないということだ。

  • 意外にアクセスが取れないキーワードがある
    ウェブマスターツール:250クリック/月
    は検索数と順位の割にはアクセスが取れていない。この理由は、

    「ウェブマスターツール」というキーワードで検索するユーザーのニーズは、
    「ウェブマスターツール」にログインしたいというニーズがほとんどだということだ。

    現在は5位に表示されているのだが、もし仮に2位まで上がったとしても、劇的に多くのアクセス増は期待できないと思う。

    キーワードツールでの検索数が多かったとしても、それを鵜呑みにするのではなくユーザーの検索意図を読み取る必要があるのだ。

2.検索数の多いキーワードを全てコンテンツ化することには無理が伴う

ロングテールSEOを実行するために、数百記事作ろうとする。
数百記事とはとても多いように感じられるかもしれないが、決してそんなことはない。

シフィカス氏は「アフィリエイト野郎」の中で、アフィリエイト収入のために作るサイトは1000ページ弱程度作っていると述べていた。

個人でも真面目にサイトを作るとその程度のボリュームになるのだ。

さて、これほど多くの記事を作るために、キーワードツールに表示されるキーワードをもとにしてタイトルをつけるとどうなるか?

類義語が数多くピックアップされたりして、非常に偏ったものになる。

例えば、タラバガニのレシピを扱うサイトを作ったとする。
その場合に、

「タラバガニ レシピ」
「たらば蟹 食べ方」
「タラバガニ 食べ方」
「タラバガニ ご馳走 レシピ」
「タラバがに 献立 ご馳走」
「レシピ タラバ 材料」 

といったような似たようなキーワードが多数ピックアップされる。
リスティングであれば、これらすべてのキーワードに網を張っておくのは当然やるべきことである。

しかし、SEOで同じことをやるのはかなり無理がある。
これらを工夫して、不自然ではないタイトルを作るように努力するのは悪くはないのだが、これらのキーワードがタイトルに入った記事が並んでいたら違和感があるだろう。

表記が揺れているし、ほとんど同じ意味なのに違うキーワードが並ぶのはかなりカッコ悪い。

このようにキーワードツールから導かれるキーワードだけを使って、コンテンツを企画するのはサイトのブランドイメージを著しくおとしめる原因になるのだ。

といったわけで、キーワードツールだけではキーワードの選定や、コンテンツ企画ができるわけではないということがお分かりいただけたかと思う。
では、キーワードの選定やコンテンツ企画はどうすればいいのか?

簡単にできる魔法のツールはない

これが結論だ。
そんなものがあったら誰もが苦労しないし、もしそんなものがあったとしても誰もが使えれば同じキーワードに多くの人が殺到するだろう。

結局は知恵を絞ってキーワードは探さねばならないのである。

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2013/06/17 | コメント/トラックバック(1) |

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SEOはいつ死ぬのか?


「SEOは死んだ」

と言われて久しい。
調べてみたところ、この表現が初めて日本語のWebサイトに登場したのはでは2008年らしい。
らしいというのは、Google検索の期間指定で調査しただけのデータだからだ。

最初にこの表現が使われたきっかけは、2007年にパーソナライズド検索が導入だったようだ。
順位が絶対のものでなくなったということから、こんな表現が使われたらしい。

興味があったので、このキーワードを含む

  • 日本語のWebページ
    “SEOは死んだ” -site:web-tan.forum.impressrd.jp
    “SEOは終わった” -”SEO japan “
  • 英語圏のWebページ
    “seo is dead”

と検索してみたのが下の表である。
※2013年に関しては6月8日現在まで
(Web担当者フォーラムとSEO Japanは関連記事として最近の記事のタイトルが、ページの下に表示されるため除外した)

「SEOは死んだ」「SEOは終わった」「seo is dead」の1999年から2013年までのページ数の推移

これを調べてみて実感したことが二つあった。

  • 日本はITのトレンドがアメリカに比べて数年遅れる、といった現象があるらしいがこんなところからも伺える。
    グローバル化と言われ続けているが、やっぱり日本は遅いようだ。
  • 英語圏ではSEO is Deadということが盛んに言われ始めたのは2008年であって、それからずっとずっとずーーーっと言われ続けていることがわかる。
    アルゴリズム変更があるたびに、

    「ああ、もうだめだぁ、SEOはもう終わりだぁ。」

    と騒ぐ人がいるってことだ。
    結局SEOは終わらなくて、そんな騒ぎが繰り返されながら今日に至っているわけである。

後者について思うことが今回のテーマだ。

渡辺隆弘氏は「Googleの検索ランキングアルゴリズムは本当にブラックボックスなのか」の中で、

「同じ歴史が繰り返されている」ことがよくわかるようになり、事細かなスパムフィルタリングやリンク評価の変化関係の話が「くだらない」と思えるようになるはずです

と書いているが、まさしくそんな感じだ。

私としてはアルゴリズム変更って結構どうでもよくって「ああ、またあったのね」って思うぐらいのことだ。

ご覧のとおりなかなかスパムはなくならないし・・・、ソーシャルメディアの隆盛があっても、SEOの重要性はほとんど揺らいでいないし・・・、
というわけでSEOはしばらく死なないように感じていた。

妻とこのことで話をしたことがあって、

「で、結局SEOって仕事って一生食っていけるの?」

と聞かれたのだ。
その時、ちょっと真剣に考えてみたのだ。

そうしたら答えに困ってしまって、

「まあ、当面は食えるんだろうけど、10年後、5年後とかはわからないね」

って答えたのである。

ほとんどの産業は生まれて、盛んになって、斜陽になって、やがて死ぬ。

昭和の初期の頃は石炭産業が隆盛を極めていた。
石炭は当時黒ダイヤなどとも呼ばれ、産業の基幹を支える決定的に重要な鉱物であった。
まさに花形産業だったのだ。
しかし、エネルギー革命によって石油にとってかわられ石炭産業は急速に衰退した。

SEOもこれと同じだと思うのである。
特にITは移り変わりの早い産業だ。
ある日突然とまでは言わないにしても、ごく短期間で今までメジャーであったサービスが廃れることがある。

モノであれば、今までの設備を廃棄してすぐに買い替えることはできないため、新しい技術に刷新されるまである程度時間を要する。
しかし、ITのサービスは切り替えコストがかからないので、ごく短期間に刷新が行われる。

SEOは検索エンジンというWebサービスが存在するから、存在するWebの販促手法である。
検索エンジンがなくなってしまう、あるいはキーワード検索という手法がなくなったらSEOは消滅してしまう。

ではそれはいつなのだろう?

その日は近いのではないか?というような気がしている。

どのようなサービスがSEOを消滅させるのだろうか。

私はこんなことを思っているのだ。

  1. amazon.comによる小売業の寡占化
    まあ、楽天でもいいのだが、特定のショッピングサイトが巨大化し他のECサイトを駆逐したらサイト内検索だけでよいことになる。
    これは夢物語でもなんでもない。
    amazon.comの利便性、価格は他の小売業を大きく圧倒している。

    家電量販店は価格競争力の強さで個人経営の電気店をぼぼ駆逐してしまった。

    安売りができる理由は仕入れの量による。
    amazon.comは急速に売上を伸ばしており、2012年の日本国内の売上は前年比18.6%増の78億ドルにも達している。

    家電量販店は現在amazon.comからの挑戦を受ける守勢の立場に回りつつある。

    「ショールーミング」という言葉がある。
    ネット通販で買うことを前提に、店には商品の実物を見るためだけに来店する現象だ。店は店ではなく、ショールームとなりつつある。

    amazonアプリには、商品のバーコードを読み込ませると、即座に同じ商品の価格を表示させる機能がある。これこそまさにショールーミングの最たるものだ。

    ショールーミングによってリアル店舗が消滅すると、ますますamazonは売上を増やし、さらに価格競争力を増す。
    一般の小売店舗が通販で生き残れる場所は著しく狭まる。

    日用品までインターネットで買う時代になってきている。
    小売店舗が消滅する日はあんがい早く来るかもしれない。
    5年後とかには一般の小売店がほとんどなくなり、ECのショップの販促手法としてのSEOは無意味になっている可能性もある。

  2. セマンティック技術の進化

    セマンティック技術とは、単に文字としてのキーワードではなく、意味に基づいて分類整理する技術のことだ。
    Googleは現在セマンティック検索を急速に推し進めている。
    ショッピングやレシピといった特定の分野では既に実用化されている。

    レシピ検索ではカロリー数とか、必要な材料などで絞り込むことができるし、
    ショッピングでは商品カテゴリ、メーカー、商品名、価格などで絞り込むことができる。

    様々な分野においてセマンティック技術が進展していくと、必要とする情報を、キーワードで検索して、ヒットした文章を読むという回りくどいことをしなくても済むようになる。
    マウスやタッチといったよりユーザーフレンドリーなインターフェースだけで、必要とする情報に直接たどり着けるようになる。

    現在は定型化できない情報であっても、様々な視点から分類整理が進む可能性がある。

    SFじみているのだが小説であれば、

    ストーリーを覆う雰囲気を色で例えたり、
    主人公と現在の自分のリアルに置かれている立場との距離を3次元的にグラフィカルに示したり、
    (現代のサラリーマンを主人公にした小説であれば非常に近く、江戸時代の下級武士であれば年代はやや遠く立場は近いとか、スペースオペラに出てくる英雄はとても遠いとか・・・)
    登場人物の抱く葛藤の種類を分析して、読者の感情とマッチングさせたり、
    などなど・・・

    こんなことは技術の進展があれば近い将来できそうな気がする。

  3. 文脈解析の進化

    Google音声検索といった技術は文脈解析技術によっている。
    答えを返すのは、答えが含まれているであろうページを返すのではなく答えそのものを返す。
    Google Glassの開発によってこの技術は重要度を大きく増した状況にある。
    Googleがこれに注力することで、一足飛びに進化するかも知れない。

この3つのうちいずれかが現実になったら、SEOは死ぬかも知れない。

過去の歴史を振り返ってみると、花形産業に従事している人はその産業が没落するなどとほとんど考えていなかった。
繊維工業しかり、石炭産業しかり、造船、鉄鋼・・・。

産業はすべからく没落するのだ。

SEOも没落する。
ブラックハットSEOだけではなく、ホワイトハットも含めて全てだ。
そうして、SEOは上記の産業とも異なり消滅してしまうはずだ。

その日はもうそこに来ているかも知れない。

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2013/06/10 | コメント/トラックバック(1) |

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titleタグのつけ方の戦略


今回のテーマは非常に重要である。
SEOを実施する上において最大のポイントの一つと言える。
なんで今まで書いてこなかったのだろう・・・。

というわけで今回のテーマは、

titleタグの設定方法

である。
まず、その前にtitleタグがなぜ重要なのかを書いておく。

titleタグは検索エンジンから見たときに最も評価が高いポイントである。
そうして、検索結果に太い文字で表示される。

本でいえばtitleは本のタイトルに相当する。

図書館や書店で本を探す時に、いちいち本を開いて内容を確認する人はいないはずだ。
まずは背表紙に書かれたタイトルをざっと見て絞り込んで、絞り込まれた候補だけを手に取って中身を確認するはずである。

本のタイトルは重要で、内容にいくらいいことが書いてあっても、的外れであったり、興味をひかれなかったりすると候補にあがってこないわけだ。

たとえばあなたが

料理が得意な主婦だとして、
タラバガニが好きなお客をもてなすために、
タラバガニのレシピ本を探している。

として、どの本を手に取るだろうか?
クックパッドを見たほうがいいじゃんという突っ込みはなしということで・・・。ちなみに私自身はクックパッドが大好きで毎週末お世話になっている。とてもありがたい・・・。)

  1. 初めて作る簡単レシピ100選
  2. 今日のおかず100選
  3. お客をもてなす豪華料理100選
  4. 海の幸で作るゴチソウ100選
  5. 豪華カニ料理厳選100選
  6. 豪華タラバガニ料理厳選100選

下に行けば行くほど、ニーズに近くなっていることがわかると思う。
この場合の観点は3つだ。

  • 誰が作るのか?
  • 何のために作るのか?
  • 食材は何を使うのか?

この3つの観点において、自分のニーズに合うか合わないかを判断しているのである。
ニーズが絞り込まれており、かつ、ニーズに合致するタイトルが望ましいのだ。

この場合であれば、ある程度料理はできる人向けで、ご馳走を作るためで、タラバガニを使う料理といったこの3つの条件を満たすか否かを判断できることが重要である。

さて、検索エンジンの話に戻ろう。

検索結果の中に表示されるページの中のどれをクリックすると自分の求める情報があるか?
それを判断する基準は検索結果に表示される文字しかない。

titleタグは検索結果に表示され、かつ太字で表示される。だから最重要のポイントであるわけなのだ。

いくらコンテンツ自体の内容がよかったとしても、

読者ターゲット・コンテンツを読んでえられるメリットがあいまいであったり、
内容とずれていたりしたら、

本来ページを読んでほしいと想定しているユーザーを集めることはできない。
だから、読んでほしい人を想定してtitleタグは吟味しなくてはならない。

そうして、もう一つ重要な観点がある。

titleタグは検索順位に決定的に大きな影響を与える

ことである。
どの本を手に取るかという例を挙げたが、検索エンジンも同じような判断をしている。
検索キーワードが含まれているtitleタグをつける必要がある。

いくらタラバガニのいいレシピが載っているコンテンツであったとしても、titleに「タラバガニ」「レシピ」という二つのキーワードが入っていない限り、「タラバガニ レシピ」という検索キーワードで検索上位に上がってくることはほぼない。
Googleはtitleタグだけではなくて、内容も判断して順位付けを行っている。
しかし、現状のGoogleのコンテンツの解析能力ではtitle内に検索キーワードがない場合に、検索順位が上がってくることはまずないのだ。

そして、ページへユーザーを集めたいと思うのであれば、キーワードが検索される回数を意識しなくてはならない。

いくら検索上位に表示されたとしても、めったに検索されないキーワードであったとすれば、検索結果に露出しないのだ。
できる限り検索されうるキーワードを用いる必要がある。検索に用いられる代表的なキーワードがわからなければキーワードツールを用いることで、検索数の目安を調べることができる。

Yahoo!とGoogleは検索エンジンそのものは同一だが、検索傾向は全く異なる。
下の表を見ると、検索数が異なることがよくわかるだろう。両方を調査する必要がある。。

マッチタイプは「完全一致」にしないと正確ではないので注意。
この違いは、キーワードのマッチタイプをご覧いただきたい。

「タラバガニ」は主に4つの表記で書かれるケースがある。

タラバガニの表記別の検索数

これで見ると、表記によって全く検索数が異なることがわかるだろう。

そして、もう一つ重要なことがある。
「検索結果同一」と書いてある欄だ。
「タラバガニ」と「たらばがに」の二つのキーワードは、どちらで検索しても検索結果が同じになる。

「たらばがに」と検索すると、

ひらがなでたらばがにと検索した場合でも、カタカナで検索した場合と同じになる

このように「タラバガニ」と検索した検索結果と同じになるのである。
Googleはこの二つのキーワードが同一であると認識しているわけだ。

しかし、「たらば蟹」「タラバ蟹」この二つは同一であると認識されておらず、違う検索結果になる。

ここから言えることは、「たらばがに」をターゲットにすると、

もしかして: タラバガニ

が表示されてしまい、検索結果に表示されにくくなるケースが出てくるかも知れない。
まあ、そこまで気を使う必要はないのかもしれないが、なるべく一般的な表記にしたほうが無難だということである。

最後の観点として競合について触れておこう。
昔はSEOにおいてKEI(Keyword Effectiveness Index:キーワード有効性指標)という言葉がよく登場した。

KEI = 検索回数の 2乗 ÷ 検索結果数

算出式はこうである。
キーワードの有効性は、検索数(有用度)だけではなく競合との兼ね合いで考えるべきものである、という考え方は確かに正しい。
いくら有用度が高くても、競合が多ければ上位表示できないからそのキーワードは狙っても仕方がないということだ。

でもこの考え方には必ずしもとらわれる必要はない。

こう考えればいいと私は考えている。
まずは競合の状況をチェックする。そのために対象キーワードで検索をしてみる。
検索1ページ目に表示される競合サイトを見てどう思うか?

「これくらいのコンテンツなら書けるわ」

と思えば、真っ向勝負すればいい。
結局のところいくら競合が多数存在しようとも、最上位周辺に位置するページが弱ければ、上位表示は難しくない。
町内のオセロ大会だったら、いくら出場者が多くても入賞するのは難しくないだろうし、国別予選を勝ち上がってきた選手が集う世界大会というレベルだったら入賞は困難だ。それと一緒である。競合の数というのは目安にしかすぎないのだ。

検索上位に位置する競合を見て書けないと思えば、同じキーワードでの競争を回避したほうが無難かも知れない。

最後になるが、

検索キーワードは他のページとできる限りかぶらないようにすることも重要だ。
検索キーワードが同じだと、自サイトのページは検索結果に1ページしか表示されない。

極端な話、全ページtitleタグが同じだと、たとえ100ページあったとしても、一つの検索キーワードでしか表示されないこともありうる(まあありえないが)のである。


最後にtitleタグの設定方法をまとめておこう。

  1. 「誰にとって」「どのように役立つか」を明確にする
  2. titleタグ内に検索キーワードが含まれるようにする
  3. 検索キーワードは検索数を意識する
  4. 検索キーワードは競合の強さを見る必要がある
  5. 検索キーワードは他のページとかぶらないようにする

合わせて読んでおきたい参考記事も掲載しておこう


関連記事としてこちらも興味があればご覧いただきたい。

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2013/06/03 | コメント/トラックバック(1) |

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