初心者向け記事:ホームページにアクセスがない場合に5つのするべきこと


今回の記事は、まったくホームページに集客できておらず、

  • 集め方がわからない
  • 零細企業だから無理
  • 素人だから無理

と思っている人に読んでもらいたい。
※ホームページという言葉を使わず、いつもはWebサイトと表記しているのだが、あえて今回はまったく知識のない人向けに、極力日常的な用語を使って書くのである。

アクセスがないといった場合の考え方だ。
なお、この記事は「この通り調べて」とホームページの制作会社に依頼することもできるように書いてある。

本来は集客はホームページの制作会社の仕事ではないため、制作を依頼する側が考えるべきことなのだ。
しかし、全くの素人でどう考えていいかわからないといった場合には制作会社に手伝ってもらう必要がある。
どうやって手伝ってもらったらいいのか?すらもわからない場合には、この記事をそのまま見せて依頼をかけることができるようになっている。
しかし、できることであれば、この程度は出来る限り理解をしてもらいたいと思う。

制作を丸投げするにしても、この程度のことがわかるのとわからないのでは大違いだからだ。

1.アクセスを正しく把握しているか

まずはこれである。

「ホームページへの来訪者がいない」「インターネット経由での問い合わせがまったくない」、これをごっちゃにしている場合がある。
小規模あるいは零細企業の場合だと、後者を指してアクセスがないと思っているケースがある。

アクセスとはホームページへの来訪のことで、これがあったとしても問い合わせに至らないことは多い。
まずは来訪があることが前提条件だ。

いくら店内に魅力的な商品を並べていても、だれも店にお客が来なければ購入者はいない。
まずは、お客が来るために方策を取らねばならない。
お店で言うところの購入が、ホームページでは問い合わせである。

問い合わせがまったくないことと、アクセス数が少ないことは分けて考えねばならない。

この記事ではアクセスが少ないケースに絞って話を進めることにする。
アクセスがあるにもかかわらず、問い合わせがないケースについては別の機会に論じたい。

アクセス数が少ないことをどうやって把握しているか?

アクセスを把握するためGoogleアナリティクスというGoogleが無料で提供しているサービスを利用するのが一般的である。
しかし、このサービスを使った場合には、全部のページに正しくアナリティクスの設定がされていないと正しく計測ができない。

自分で確認するのは初心者だと難しいが、Tag AssistantというこれまたGoogleが提供しているチェックのサービスを使うのがよい。

GAタグなどをチェックしてくれる[Tag Assistant]

この記事が比較的わかりやすい。
この通り設置をした後に、ホームページ内のすべてのページを開いてみて全部チェックする。

Google Analytics     Working▼

となっていれば正常に動作している。
そうなっていないページがあれば、「Not working」になっていたり、「Google Analytics」の表示のないページがあったらそのページはアクセスを取得できていないので修正が必要だ。修正はホームページを制作した業者に行ってもらう。

あとはあまり知られていないが、ホームページを設置するために借りるレンタルサーバーにも、たいていは無料のアクセス解析サービスが付属している。

webalizerの画面

上記はさくらインターネットなどで使われている、フリーの解析ソフト(Webalizer)による解析結果の画面だ。
(※ちなみにこれは私の運営している実験サイトの解析結果)

このようなサービスも無料で提供されているので使ってみるのもよい。
Googleアナリティクスに比べると、機能は限定的だが逆に分かりやすく初心者にはこの方がいいかもしれない。
とはいえ、Googleアナリティクスは設定しなくていいということではなく、正しく設定した日からのデータしか取得できないため、設定だけは正しく行っておく必要はある。

2.本当にアクセスがないのか確認する

零細企業や個人商店のホームページだと1日の訪問数はゼロ~数十人程度が普通だ。
数十人でも多いぐらいかもしれない。
何かしら積極的なPRを行わないかぎり、1日に50人ぐらいといったアクセス数にはならない。

1日に平均して数人程度というアクセス数だと、アクセスがないと言える状況と言える。
見ているのがほとんどが身内とか取引先といった状況だろう。

3.検索結果に露出しているか確認する

ホームページへの集客の最も重要な経路は、検索結果への露出によるものだ。
自分のホームページではタラバガニを通販で売っており、

「タラバガニ通販のたむらはん商店」

というホームページを運営していたとしよう。
実際の店舗以外にインターネットでも売ろうと考え、ホームページを作ってみたもののアクセスがないというケースである。

ホームページがそもそもGoogleに認識されていないと、検索結果からのアクセスはゼロである。
まあ、たまにあるのだ。

ホームページを作っている途中では、中途半端な状態を見せないためあえて検索結果に表示させない設定をする。
ところが、完成したあとでもこの設定をそのままにしてしまうといった凡ミスがある。

このチェックの方法は、Googleの検索で、

site:ドメイン名

と入力をして検索を行う。
例えば、今見ているこのホームページ(ブログって言いますな)であれば、

site:minnano-seo.com

と検索すると、

検索件数

このような感じで検索件数が表示される。
本来あるべきページ数よりはるかに少ない、あるいは全く検索結果に表示されない場合は前述の凡ミスを疑う。
あるいはGoogleが巡回できないページがある可能性を考える。

人間がホームページのトップのページからクリックをしていって、到達できないページは検索結果に表示されないかもしれない。
そのような場合を含めて前述の凡ミス以外は、原因の追求は初心者には難しい。

参考:クローラビリティが悪ければ全て始まらない

4.titleに重要なキーワードが入っているか確認する

ページのtitleは重要である。
書店に本を探しに行ってどの本を手に取るかはタイトルに書かれている書名にかかっている。
これがあいまいだったり、本の内容とかけ離れている場合は(例えば料理のコーナーに置いてある本であり、実際の内容がカニの料理法の本であるにもかかわらず、書名が「自動車整備入門」であるようなケース)誰も手に取らないだろう。

決定的にtitleは重要なのだ。

ホームページの中のすべてのページはhtmlというコンピュータ言語によって記述されている。
どのように書かれているかは誰でも見ることができる。
しかし、htmlというコンピュータ言語は難しくないのであるが、多少は勉強しないと理解することができない。

なので、チェックするための簡単な方法を以下に記しておく。

SEOチェキというサービスを使うと簡便だ。

SEOチェキのメニュー画面

この画面にURLを入力してチェックのボタンを押すと、

SEOチェキの表示画面

この赤枠の中がtitleの内容だ。
ホームページの中の様々なページをチェックして、そのページの内容を表す言葉になっているか確認するのだ。
もしここが空になっていたり、全部のページが同じになっていたりしたら駄目である。
よくありがちなのが、全部のページが同じtitleになっていてホームページの名称になっているというケースだ。

「たむらはん商店」と全部のページがなっているといった設定は誤りだ。
本来は「タラバガニしゃぶしゃぶセット」とか「激安訳あり折れタラバガニ足」といったように、titleは具体的かつ端的にページの内容を表すようにしなければならない。

このtitleの中に検索される言葉を含ませると、検索結果に表示されやすくなることは非常に重要なので覚えておいて損はない。

参考:titleタグのつけ方の戦略

5.ページの情報量は充分か確認する

実は一番言いたかったのがこの項目なのだ。
項目の1~4ができていないという場合は実はあまりない。
ほとんどがここができていないため、アクセスが少ないのだ。

アクセスがほとんどゼロというページの特徴は大体においてページ数が少ない。

10ページ以下といった場合が多い。

「何と5万円!激安ホームページ制作サービス」といったサービスを利用した場合は、

トップページ、会社概要、社長あいさつ、製品・サービス紹介2ページ、お問い合わせページ

といった内容だったりするかもしれない。
この程度のホームページのボリュームしかないと、ほとんど検索されないといっていい。
社名、あるいは店名で検索した場合に初めて検索結果に表示されるというぐらいだろう。

それでも、会社案内パンフレットとしては役に立つ。
ホームページがそもそもない、というだけで現代では怪しい会社だと思われるケースがあるので、その意味ではこの程度でもないよりあったほうがいい。
しかし、集客という意味では全く役に立たないと考えて差し支えない。

タラバガニの通販の例であれば、

「たむらはん商店」と検索した場合には検索結果に表示されるが、「タラバガニ 通販」「タラバガニ しゃぶしゃぶ 通販」「タラバガニ 訳あり」といった自分の店の名前を知らない人を集客することはできないということである。

このようなキーワードで集客しようとしたら、タラバガニの商品を大量に掲載する必要がある。
検索結果には情報が充実しているページが優先的に表示されるからだ。

「タラバガニ 通販」

と検索する人は、安いタラバガニ、美味しいタラバガニ、しゃぶしゃぶ用に使えるタラバガニ、天ぷらに使えるタラバガニ、贈答用に使えるタラバガニ・・・。といった、様々なニーズがある。
これらの様々なニーズを満たすホームページが上位に表示されるようになっている。

自分のホームページと、検索上位に表示されるページを見比べて情報量の違いに着目するとよいだろう。
たいていは集客できないページというのは情報が足りないのだ。

情報を充実させるのは一朝一夕にはできない
普段から努力するしかないのである。

しかし、一つ試してみたほうがよいことがある。

たった一つでも充実したページを作ってみる

これをおすすめするのだ。
目安であるが3000文字以上書いてみる。
ダラダラと書くのではなくきちんと章立てをして論理的にまとめるのである。
Wikipediaの記事は各項目が章立てがなされて、論理的に構成されている。
このような感じでまとめて、充実した情報量を提供すれば集客できるのだ。

試してみるとわかると思うが、このようなページを作るとその記事からはアクセスを確実に得られる。

充実したページを作れば、集客できることが実感できるだろう。
一度そのような手応えを得ることが出来れば、頑張ろうというモチベーションが湧くだろう。
そうなればこっちのものである。

3000文字とは大変だと思われるかもしれないが、自分がやっているビジネスに関する内容だ。
その程度は書けるはずだ。

ちなみにこの文章は4585文字から構成されている。

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2013/07/29 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:introduction

SEOとリスティングの思考の違い


SEOとリスティングはどちらも検索エンジンマーケティング(SEM)の販促手法である。
というかSEMといえばこの二つしかないと言っていい。

以前に「新版 リスティング広告 成功の法則【阿部 圭司著】 リスティングとSEOの本質は同じ」という記事を書いた。

リスティングもSEOも検索キーワードを媒介として、ユーザーと検索エンジンから集客するため根本的な思考は共通している。

  1. ユーザーのニーズを洞察し
  2. ニーズから検索キーワードを推測し
  3. 検索結果をクリックさせるためのキャッチコピーを考える

この一連の集客のための発想・思考は共通であるため、根本は同一と言える部分がある。
しかし、違う点は数多くある。

一般的にSEOとリスティングの違い、言い換えるとメリットデメリットは以下の通りだと言われている。

SEOとリスティングの比較

リスティングは即効性、確実性(費用さえ払えば確実に表示させられる)に非常に優れるが、費用がかかることが欠点だと言われる。
端的に言えばそういうことなのだが、これはニュアンスの違いのごく一部しか言い表していない。

どんな名作と呼ばれる小説であっても、あらすじを50文字で書いてしまったら味もそっけもなく、どうして感動したのかわからない。
それと一緒だ。

SEOとリスティングは決定的に違うものなのだ。

根本の思考は共通であるにもかかわらず実務においては全く違う。
両者を高いバランスでこなせる担当者はまずいないことからも明らかである。
私はSEOのプロ、リスティングのプロと話をすることがよくあるが、どちらもやるという人にあったことがない(インハウスにはいるかもしれないが)。

笑い話のような笑えない話だが、住太陽氏のSEOのセミナーの参加者の中に、SEOを無料のリスティングだと勘違いして聴講に来ていた人がいて非常に面喰っていたらしい。
これは極端な話であるが、非常に違うのである。

ではどう違うのか?

私はリスティングに詳しいわけではなく、本を読んで近年実践を始めたばかりなのだが、私の感じたことを書いてみたい。
ちなみに読んだことのある本は以下の2冊。いずれも良書なのでお勧め。気が向いたらアフィリエイトリンクなので買ってください。最近子育てにお金がかかるので助かります。

リスティングがSEOと違うと感じた点は以下の通りだ。

  1. 準備に手間がかかる
    通常はコンテンツを作ることイコールSEOとなるが、これは一朝一夕にはできないので、少しづつ作り上げていくといった感じになる。
    (サイト構築時に行うSEOは別。きちんと準備せねばならない)
    ところが、リスティングの場合は先を見通して、周到に準備する必要がある。
  2. 調査・工夫・推敲により精度を高め続けることが可能
    どこでやめるか、言い換えればどのあたりで妥協するか?がすごく難しい。
    ユーザーニーズの分析、競合分析、キーワードの洗い出し、広告文の作成・校正のいずれをとっても手間をかければいくらでも手間をかけられる。
    手間をかければアカウントの出来は良くなるが、手間をかけ続けているといつまでたってもアカウントの作成が終わらない。
  3. 常に軌道修正が必要
    SEOの場合は一旦方針を固めたら後はその方向に向かってひたすらやるだけだ。
    しかし、リスティングの場合は常に微調整が必要だ。時には微調整というレベルではなく大幅見直しも必要になる。
    これを絶え間なく毎日のように行う。
    SEOはサイト自体を育てるがサイトは成長が遅い。
    それに対して、リスティングのアカウントは手をかければかけるほど早く成長する。そうして改善しないと今この瞬間にも無駄な出費が続くので、可能な限り早く動かねばならない。
  4. 費用対効果が明確
    SEOは基本的には費用をかけるものではなくて手間をかけるものである。
    しかし、サイトの修正や再構築といったことが必要になる場合には費用も必要になる。しかし、費用対効果は不明瞭だ。
    その手間や費用をかけたから検索エンジンからの評価が上がって、コンバージョンが取れたという因果関係はなかなか証明しにくい。
    これに対して、リスティングは非常に明確である。
    運用側としては大きなメリットであるのだが、担当者としてはごまかしも言い訳もできないためプレッシャーが厳しい。
  5. リスティングはリスティングだけで完結しない
    前の費用対効果が明確にもかかわることなのだが、SEOもSEOだけでは完結しないのだが、SEOの場合はコンバージョンまでの責任を求められないことがほとんどだ。
    SEOはWebサイトに集客するまでの仕事と捉えられることが多いが、リスティングは結果が求められる。
    結果を出すためには、リスティングだけでは無理でサイト全体の導線を改善したり、デザインやキャッチコピーを魅力あるものに変えたり、LPを作成したり・・・。といった努力が必要になる。
    リスティングだけ頑張っても難しいのだ。
  6. リスティングには科学的思考が求められる
    SEOは文系的な集客手法だ。結局のところ、ユーザーにとって役立つコンテンツを作れば集客できるのがSEOだ。
    しかし、リスティングは常にCTR、CPC、CPAといった数字を見ながら、改善を続けていくという思考が必要になる。
    数字を把握するためには、常にGoogle Analyticsを見て、データを読み解く技術が必要。
    SEOの場合は、検索順位、検索クエリ数、検索エンジン経由の集客数といったウェブマスターツールで把握できるぐらいの情報があれば、日常の業務においてはだいたい事足りる。
    リスティングの場合は数字を見るだけではなく、分析して、そこから次にどのようなアクションを取らなければならないか?を自分で導き出さないといけない。
  7. リスティングは覚えることが多い
    操作や、用語など覚えなければならないことが非常に多い。SEOは専門用語なんかわからなくたってできることがほとんどだ。

といった違いがある。
一つ一つの違いがとても大きく、それゆえに両者をこなせる担当者がいないと私は考えている。

しかし、SEO担当者にとってリスティングを学ぶメリットは大きい。

  • キーワード選定の精度が大きく高まる。
  • SEOは成果が出るまでに時間がかかるため、まずはリスティングを先行させることで成果を早く得ることができる。
  • リスティングで広告文をテストすることで、CTRの高いtitle・descriptionを作ることができる。
  • リスティングでPDCAを回しCPAを改善する過程において、現サイトのボトルネックを潰すことができる。

といったわけで、SEO担当者もリスティングをやってみることを強くお勧めする次第でである。

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2013/07/22 | コメント/トラックバック(2) |

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もしも検索エンジンがなかったら


もしも検索エンジンがなかったら
どうやってWebサイトに人を集めるか?

これが今回のテーマである。
私が初めてホームページを作ったのは1997年のことである。
(余談だがこのサイトはYahoo!カテゴリの「文学」に登録されていた。閉鎖してしまったのは惜しいことをした。あの頃の自分にSEOって言葉を教えてやりたい・・・)

Yahoo!Japanの創業が1996年である。
検索エンジンはまさに誕生したばかりの段階で著しく未発達だった。
Webサイトはまったくバラバラに存在しており、必要な情報を探すのは困難だった。

せっかく作ったサイトに人を集めたくて、様々な努力をしたものである。
現在のように検索エンジンは発達しておらず、ソーシャルメディアも存在しない中で、どうやって人を集めたのか?

ここに今に通じる集客のヒントが隠れていると思うのだ。

当時のWebサイトではCGIといった仕組みもほとんどなく、掲示板すらまれであった。
だから、Webマスターへの連絡はメールが主な手段だった。

  1. ソーシャルメディアでの言及
  2. トラックバック
  3. ブログへのコメント
  4. メールもしくはメールフォームでの連絡

私の感覚では、Webマスターへの連絡手段としては、この順序で下に行くにしたがって重くなる感じだ。
言い換えれば

「いい加減にはできない」

という感じになる。
メールは重たい手段だ。
よほどの用件がなければ使わない。

当時はそれしかなかった。
その中においてメールを送るのは、よくよく考える必要があった。

自分のWebサイトをPRしたいというのが目的であった場合は、自分のPRだけをするわけには当然いかない。

  1. 自分が面白い・好き・趣味が合うと思うサイトを見つける
  2. 自分のサイトで紹介文を掲載しリンクを貼る
  3. 「自分のWebサイトで紹介させてもらいました」と書く
  4. 相手も自分のWebサイトに来訪して内容を読む
  5. 相手も気に入ってくれたら同じようにリンクしてくれる

こんなやり取りが当時一般的だったと思う。

非常に面倒だったのだ。
しかし、これには大きなメリットがあった。

メールのやり取りは、よいページをふるいわける素晴らしいフィルターの役割を果たしたのである。

しょうもない何の中身もないSEO目的みたいなページを作った場合には、リンクしてくれとお願いすることはできなかった。
また、それを顧みず図々しくリンクのお願いをしたとしても、リンクしてもらえる可能性はごく少なかったからである。
これはメールという重い連絡手段だったからこそ、フィルターは機能したと私は考えている。

実際に面白い・価値がある・共感するものにしかリンクはあまりされなかった。
個々のサイトの中にあるリンク集には確かな価値が存在したのである。

そして、非常に濃いWebマスター同士の交流を生み出した。
Webサイトを通じてお互いがお互いを理解しあう文化が生まれた。
今であればソーシャルメディアがこの役割を担っているのだが、Webサイトとメールしかなかったからだ。

相手にも読んでもらわねばならないため、誰もが面白い・役に立つコンテンツを作ろうと努力をした。
そして、ほかの人のコンテンツも読むように努めた。

検索エンジンによるコンテンツの選択が可能になる前のインターネットの文化はこんな感じだった。

今こそ元々の文化から学ぶべきだと思うのだ。

もし、ロボット型検索エンジンがなかったとしたらどうサイトを運営するか?
全文検索の存在によって我々が忘れてしまった原点がそこにある。

実は検索エンジンもこれを評価している。
検索エンジンがなかったとしても、ユーザーが訪問してくるであろうサイトはどれか?
を評価しているのだ。

そもそも、検索エンジンにとっては、

検索エンジン以外の諸条件しか評価の対象にし得ない

のである。
そして、検索エンジンそのものも「無」から生まれたわけではない。

検索エンジンが生まれるずっと以前からサイトは人間から評価されてきた。
人間が行うような価値の評価をもし機械が自動的に行うにはどうすればいいのか?

それを考え抜いた末に作り出したのが検索エンジンのアルゴリズムだ。

だから、検索エンジンがなかったとして、

  1. どんなコンテンツを作っているか?
  2. どんな品質のコンテンツを作っているか?
  3. どんなサイトからリンクされているか?
  4. どんなサイトにリンクしているか?
  5. どのようにリンクしているか?

を考えるべきなのだ。
検索エンジンがあるがゆえに、この考え方を忘れがちになってしまっているのだ。

検索エンジンは、検索エンジンがなかったとしても、評価されるサイトを評価するように作られている。

だから、いったんは検索エンジンの存在を忘れて、どうあるべきかを考えれば正しい答えを原則的には導けるはずなのである。

自分が有用・面白いと思うサイトの運営者を想定してこれが基準とする。
基準となる人を想定して、

  1. 興味ある・見てみたい思ってもらえるジャンル・内容
  2. 有用だ・面白いと思ってもらえる品質
  3. 基準となる人のサイトからリンクしてもらえているか
  4. 基準となるようなサイトにだけリンクしているか
  5. リンク先の紹介文に心がこもっているか

と考えれば、必然的にサイトのあり方はわかるはずだ。

言い換えてみると、自分が書きたいと思うジャンルにおいて素晴らしいと感じる、Webサイトのオーナーから紹介してもらえることを目標とすればよいのだ。
今でもこの原則は変わっていないと私は考えている。

パラダイムチェンジがあって、検索エンジンが使われなくなるという時代が来たとしても普遍的に通用する考え方である。

検索エンジンのアルゴリズムの変化というレベルではなく、検索エンジンそのもの自体にとらわれない不変の営為、それが真のSEOだと私は確信している。

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2013/07/16 | コメント/トラックバック(0) |

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Webサイトの利便性を高めるためにSEOの知識は必要である


SEOは特別なWebの技術であると一般には考えられている。

様々なWebに関連する職種の人と話をする機会がある。

Webデザイナー・コーダー・プログラマー・リスティング担当・ディレクターといった職種の人々だ。
これらの人々はすべてSEOの知識があっても不思議ではないし、むしろSEOを知っているべきである。
しかし、みんなSEOを知らないか、知っていると言いつつ時代遅れの知識だったり生半可な知識しかない。
(たまに詳しいなあって感心することがあるのは、アフィリエイターと、インハウスSEOの担当者)

一番残念だと感じるのは、

「今までさんざんSEOをやってきた。金ばっかり使って結果は出なかった。SEOなんか無駄だ。」

という考えを持っている人が多いことだ。
これほど間違った考え方はない。

どこが間違っているか?

全部である

この文脈で語られるSEOとは、SEO業者によるSEO施策のことである。
金ばかり使うということがその証拠だ。

  1. SEOをやってきた
    被リンクによる検索順位上昇施策はSEOではない。
    SEOは「検索エンジン最適化」であるが、被リンクによって検索順位を操作することは最適化のむしろ逆である。
  2. 金ばっかり使った
    本来SEOは金を使うものではなく手間をかけるものである。
  3. SEOは無駄だ
    SEOは正しく取り組めば必ず成果を出せるものだ。

真のSEOを知らずに、SEOを否定しているのが残念なのだ。

では真のSEOとは何か

検索エンジンとは何を目標として存在しているのか?
それを考えれば自ずと答えは出る。

「検索エンジンはユーザーの利用目的のために存在している」

つまり、ユーザーの利便性を高めるようにサイトを作ればいいのだ。
ユーザーが検索をするということは「何か」について

知りたいこと・欲しいもの

があるから行うのだ。
その「何か」があるページを見つけるために行うのだ。

検索エンジンはその「何か」の意図を理解して(アルゴリズムで行っている以上、限界はあるが)、できる限り適切なページを検索上位に表示させようとする。

だから、検索上位に表示させるためにすべきことは明らかである。

ユーザーの利便性の高いサイトを作ることである

そして、利便性について人間ではないGoogleが判断しているということに留意しなくてはならない。

人間とは違う方法で利便性を判断している。
だから、SEOはGoogleだけをだませばいいという発想も出てくるのだが、これもまた間違っている。

SEOの知識はGoogleの判断基準を知ることだといってよい。
Googleの判断基準は、ユーザーの利便性をどうとらえるべきか?という問題に対して明快な解答を与えてくれる。

Googleはこれまで多大な労力を費やして、いいサイトとは何かを客観的に評価するため(機械が評価するので)の指標を考え続けてきた。
これを知ることはSEOという閉じた技術ではなく、普遍的に良いWebサイトを作るために有益なのだ。

Googleはガイドラインとして「良質なサイトを作るためのアドバイス」を公開している。
いろいろなところで引用されているので今さらなのだが、これを引用してみよう。

  • あなたはこの記事に書かれている情報を信頼するか?
  • この記事は専門家またはトピックについて熟知している人物が書いたものか? それとも素人によるものか?
  • サイト内に同一または類似のトピックについて、キーワードがわずかに異なるだけの類似の記事や完全に重複する記事が存在しないか?
  • あなたはこのサイトにクレジット カード情報を安心して提供できるか?
  • この記事にスペルミス、文法ミス、事実に関する誤りはないか?
  • このサイトで取り扱われているトピックは、ユーザーの興味に基いて選択されたものか?それとも検索エンジンのランキング上位表示を目的として選択されたものか?
  • この記事は独自のコンテンツや情報、レポート、研究、分析などを提供しているか?
  • 同じ検索結果で表示される他のページと比較して、はっきりした価値を持っているか?
  • コンテンツはきちんと品質管理されているか?
  • この記事は物事の両面をとらえているか?
  • このサイトは、そのトピックに関して第一人者(オーソリティ)として認識されているか?
  • 中略

  • 健康についての検索に関し、あなたはこのサイトの情報を信頼できるか?
  • サイトの名前を聞いたときに、信頼できるソースだと認識できるか?
  • 記事が取り上げているトピックについて、しっかりと全体像がわかる説明がなされているか?
  • 記事が、あたりまえのことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか?
  • ブックマークしたり、友人と共有したり、友人にすすめたくなるようなページか?
  • 記事のメインコンテンツを邪魔するほど、過剰な量の広告がないか?
  • 記事が雑誌、百科事典、書籍で読めるようなクオリティか?
  • 記事が短い、内容が薄い、または役立つ具体的な内容がない、といったものではないか?
  • ページの細部まで十分な配慮と注意が払われているか?
  • このサイトのページを見たユーザーが不満を言うか?

Googleはこのような観点からWebサイトの良否を考えており、これをアルゴリズムで自動的に判断出来るように進化してきている。
この観点を知り、かつアルゴリズムを知ることでユーザーにとって良いサイトはどのようなものかを知るために有用だ。

SEOを知ることによって、これまで見落としてきたユーザーの利便性の観点を知ることができる。

例えば、

  • 共起語(あるキーワードについて語られるページについて、特徴的に出現するキーワード。例えば、タラバガニであれば「海産物」とか「甲殻類」といったキーワード)が含まれるページを作るべき。日常語で言い換えれば上位表示させたいキーワードについて、専門的に詳しく書けということになる。
  • 内容が重複するページは極力減らすべき。
  • 起点となるページから関連する情報にスムーズにアクセスできるようにする。
  • ユーザーが現在いる場所がわからなくなったりしないようにナビゲーションを適切に設定する。
  • ページのファーストビュー内の多くを広告が占めないように気を付ける。

といった、ユーザーに対する利便性のアドバイスとなるのがSEOの知識でもある。
ある意味、良いWebサイトを作るためののベストプラクティスともいうべきものだ。

だから、Webにかかわる職種の人はSEOを勉強すべきなのだ。

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2013/07/08 | コメント/トラックバック(0) |

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SEOのサービスの種類と導入の判断について


SEO業者の提供するサービスは最近は多岐にわたっている。

被リンクによるSEOサービスしかこれまではなかったといってよい。

順位保証型SEOサービス
月額固定の被リンクサービス

が代表的なものだった。
しかし、被リンクによるSEOが難しくなっているため、これらのサービスは成立しにくくなってきたのだ。

「SEO」というキーワードで検索した際にSEO業者のサイトが以前は上位に表示されていたが、現在はほとんどされていない。
以前は、「SEO」というキーワードで上位表示することがSEO業者にとってのステータスであり、実力の証明であった。

その種のSEO業者は、

ビッグキーワード「SEO」で上位表示の実力

といったうたい文句で優位性をアピールしたものだ。

「SEO」ってキーワードで上位表示できていない会社にSEOを任せていいんですか?

といったセールストークもあった。しかし、最近はめっきり見かけなくなった。
SEO業者が持っているノウハウを総動員してキーワードを狙っても、安定的に上位に表示させることはほぼ不可能になったということなのだ。
この意味では、人為的施策によるSEOは死んだと言える。

といったわけで、SEO業者にとって被リンクによる順位上げ以外にどのようなサービスを提供するか?
ここが生き残りの最重要課題となってきたわけだ。

私の知っている範囲でSEOに関連してこのようなサービスが展開されている。
※リスティング運用、アフィリエイトなどのSEO以外のサービスは除いた。

他にもいろいろあるかもしれない。もし面白いサービスをご存じであれば、コメント、Google+で教えていただけると幸甚である。
(なんだか偏っていますね・・・)

  1. ディレクトリ登録代行
    Yahoo!ビジネスエクスプレス・クロスレコメンド・Jエントリーといった有名ディレクトリサービスに登録を行ってくれるサービスである。
    これ自体は昔からあるものだが、被リンクの効果を前面にうたっているサービスは危険性があるかもしれないので要注意だ。
  2. SEO診断
    Webサイトの内部・外部要因について、SEOの観点から問題点を洗い出しレポーティングするサービス。
    以前からこのサービスは成果報酬型SEOにおいても提供されていたが、あくまで付加価値としての位置づけであることが多かった。
    これをメインのサービスとしたものである。
  3. 警告解除支援サービス
    Googleからのスパム警告の原因を特定し排除するためのコンサルティングや、不自然リンクを実際に削除するといったサービス。
    ある程度以上のSEOのスキルがある人が、数千件ものリンクを目視ですべて精査し削除申請しなければならない。
    特に不自然リンクの削除は近年ニーズが急上昇しているものの、これをやっている業者は多くはなく安いサービスではない。
  4. リンクベイトコンテンツ作成
    ナチュラルリンクを得るために、話題になるコンテンツを作成するサービス。
    美しいインフォグラフィックを作ったり、マンガや小説といったコンテンツを提供するケースもある。
    SEO業者ではないが、バーグハンバーグバーグはある意味最強のSEOサービスを提供しているんじゃないか?と私は思っているが、同意できる人も多いのではないか。
  5. アクセス保証型SEOサービス
    今までの順位保証型は検索順位を保証しているだけであって、検索順位が上がったから売上が上がるとは限らない。
    それに比べると、サイトへのアクセスによって料金が発生するこのアクセス保証型SEOは、順位保証型より収益につながる可能性が高いと考えられる。
    アクセスを集める方法としては、
    外部にPRサイトを作りそこからリンクを貼り、被リンクによる順位アップと実際の集客を狙う方法。
    主にロングテールSEOの手法による、内部強化といった方法がある。
    ビジネスモデルとしてはリスティングにやや近いかもしれない。
  6. コンバージョン保証型SEOサービス
    実際に問い合わせや購入といったコンバージョンの数に応じて、成果報酬が発生するSEOサービスだ。
    唯一、真の意味での成果報酬型のSEOサービスであると言えよう。
    検索エンジンからの集客に始まりコンバージョンに至る全ての経路において、障害要因があるとコンバージョンは著しく少なくなる(SEOは総力戦の時代だ参照のこと)。そのため、顧客のビジネスに深く入り込み、パートナーとして努力することが求められる難しいビジネス形態である。
    このビジネスをメニューとして提供するSEO業者はたいへん少ない。
    しかし、顧客のサイトの作りがよく集客できさえすればコンバージョンが充分望めるといった場合は、PRサイトを作りそこから集客するだけで目標を達成するため容易に受けてくれることもあり得る。この場合は、アフィリエイト広告に非常によく似た販促手法と言えよう。
  7. MEO
    Map Engine Optimization(マップ・エンジン・オプティマイゼーション)の略。
    ローカルSEOというのが正しいのだろうが、SEO業者が提供するサービス名としては圧倒的にMEOという呼称が使われているようだ。
    その証拠に、

    intitle:ローカルSEO では671件
    intitle:MEO では(日本語のページに限定して)22,000件

    である。
    それはともかくこのサービスが何かというと、Googleで検索したときに、ページ上部に表示されるマップ内に自店舗やサービスを表示させるサービスだ。
    比較的小さい金額で可能なサービスであるが、登録するだけで表示されることもあるためまずは自分でやってみることをお勧めする。

  8. ASO
    App Store Optimization(アプリ・ストア・オプティマイゼーション)の略。
    「App Store」「Google Play」でのアプリの表示順位を上昇させる施策である。
    近年アプリの開発費は非常に高騰しているため、注目されるビジネスになってきている。
  9. 逆SEO
    自社の社名やブランド名で検索したときに、良くない評判が書かれているページの検索順位を下げて目立たなくするサービスだ。通常のSEOであれば、一つのページの順位を上げればそれで終わりである。しかし逆SEOは一つのページの順位を下げるために、下げようとするページよりも下のページの順位を上げようとする。
    検索順位2位のページを下げようとした場合には、最低9つのページの順位を上げて2位のページよりも上に押し上げなといけない。

    前からあるサービスであるが、提供している業者はそれほど多くはない。
    それは二つの理由がある。

    一つは、普通のSEOよりも検索順位の操作の割合が大きいため、著しくユーザーの利便性を損なうという批判を浴びたためだ。この批判によって逆SEOを社業としてやらなくなったSEO業者はある(今でも裏メニューとしてやっているかも知れないが・・)。

    もう一つは、たとえスモールキーワードであっても、検索上位を独占してしまうことはQDDに強く逆らうため非常に難しいからだ。最も検索エンジンが嫌がることだと言っていいかもしれない。言い換えればやりたくても難しいからやれないっていう話である。


選択肢が増えることは顧客にとっても望ましいことであるが、2つ考えるべきことがあると私は思うのだ。

1.対価

サービスには必ず対価がある。

業者としてサービスを提供する以上は、利潤を出す必要がある。
もし、正社員が1日かかるのであれば、それに要する人件費は少なくとも2万円ぐらいにはなるだろう。

会社としてサービスを提供するのであれば、人件費の3倍程度はもらわないと適正な利潤が出ない。

言い換えてみよう。
実際の作業原価は3分の1以下だと言っていいということだ。

私は価格が高いサービスよりも、むしろ価格が安いサービスについてより警戒せねばならないと思っている。
月間3万円で提供されるサービスは、作業原価として1万円ぐらい、またしても言い換えると、3時間程度で終わってしまう作業であるということだ。

この程度で何ができるのか?

あなたの会社に置き換えてみて、3時間程度の作業で顧客にどんな価値を提供できるか?
その程度の作業でできることというのは、よほどのノウハウが必要な仕事でもない限り大したことはないはずだ。

それをさもありがたいことであるかのようにうたって提供しているサービスは、ちょっと疑ったほうがいいかもしれないと思うのである。

逆に高い場合は、当然のことながらそこから得られるであろう費用対効果について厳しく吟味せねばならない。

2.他の手法との比較

これらのサービスはSEOでなくても、ほかに代替の手段があるものばかりだ。
それらとの様々な角度から比較検討しなくてはならない。

他の手段の方がよければそれを採用すべきだし、あるいは予算配分を決めて併用するという方法もある。

ユーザー側にも評価する確かな目が必要になるのだ。
選択肢が増えるということは難しくなるということでもあることに留意しなければならない。

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2013/07/01 | コメント/トラックバック(1) |

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