Webサイトの利便性を高めるためにSEOの知識は必要である


SEOは特別なWebの技術であると一般には考えられている。

様々なWebに関連する職種の人と話をする機会がある。

Webデザイナー・コーダー・プログラマー・リスティング担当・ディレクターといった職種の人々だ。
これらの人々はすべてSEOの知識があっても不思議ではないし、むしろSEOを知っているべきである。
しかし、みんなSEOを知らないか、知っていると言いつつ時代遅れの知識だったり生半可な知識しかない。
(たまに詳しいなあって感心することがあるのは、アフィリエイターと、インハウスSEOの担当者)

一番残念だと感じるのは、

「今までさんざんSEOをやってきた。金ばっかり使って結果は出なかった。SEOなんか無駄だ。」

という考えを持っている人が多いことだ。
これほど間違った考え方はない。

どこが間違っているか?

全部である

この文脈で語られるSEOとは、SEO業者によるSEO施策のことである。
金ばかり使うということがその証拠だ。

  1. SEOをやってきた
    被リンクによる検索順位上昇施策はSEOではない。
    SEOは「検索エンジン最適化」であるが、被リンクによって検索順位を操作することは最適化のむしろ逆である。
  2. 金ばっかり使った
    本来SEOは金を使うものではなく手間をかけるものである。
  3. SEOは無駄だ
    SEOは正しく取り組めば必ず成果を出せるものだ。

真のSEOを知らずに、SEOを否定しているのが残念なのだ。

では真のSEOとは何か

検索エンジンとは何を目標として存在しているのか?
それを考えれば自ずと答えは出る。

「検索エンジンはユーザーの利用目的のために存在している」

つまり、ユーザーの利便性を高めるようにサイトを作ればいいのだ。
ユーザーが検索をするということは「何か」について

知りたいこと・欲しいもの

があるから行うのだ。
その「何か」があるページを見つけるために行うのだ。

検索エンジンはその「何か」の意図を理解して(アルゴリズムで行っている以上、限界はあるが)、できる限り適切なページを検索上位に表示させようとする。

だから、検索上位に表示させるためにすべきことは明らかである。

ユーザーの利便性の高いサイトを作ることである

そして、利便性について人間ではないGoogleが判断しているということに留意しなくてはならない。

人間とは違う方法で利便性を判断している。
だから、SEOはGoogleだけをだませばいいという発想も出てくるのだが、これもまた間違っている。

SEOの知識はGoogleの判断基準を知ることだといってよい。
Googleの判断基準は、ユーザーの利便性をどうとらえるべきか?という問題に対して明快な解答を与えてくれる。

Googleはこれまで多大な労力を費やして、いいサイトとは何かを客観的に評価するため(機械が評価するので)の指標を考え続けてきた。
これを知ることはSEOという閉じた技術ではなく、普遍的に良いWebサイトを作るために有益なのだ。

Googleはガイドラインとして「良質なサイトを作るためのアドバイス」を公開している。
いろいろなところで引用されているので今さらなのだが、これを引用してみよう。

  • あなたはこの記事に書かれている情報を信頼するか?
  • この記事は専門家またはトピックについて熟知している人物が書いたものか? それとも素人によるものか?
  • サイト内に同一または類似のトピックについて、キーワードがわずかに異なるだけの類似の記事や完全に重複する記事が存在しないか?
  • あなたはこのサイトにクレジット カード情報を安心して提供できるか?
  • この記事にスペルミス、文法ミス、事実に関する誤りはないか?
  • このサイトで取り扱われているトピックは、ユーザーの興味に基いて選択されたものか?それとも検索エンジンのランキング上位表示を目的として選択されたものか?
  • この記事は独自のコンテンツや情報、レポート、研究、分析などを提供しているか?
  • 同じ検索結果で表示される他のページと比較して、はっきりした価値を持っているか?
  • コンテンツはきちんと品質管理されているか?
  • この記事は物事の両面をとらえているか?
  • このサイトは、そのトピックに関して第一人者(オーソリティ)として認識されているか?
  • 中略

  • 健康についての検索に関し、あなたはこのサイトの情報を信頼できるか?
  • サイトの名前を聞いたときに、信頼できるソースだと認識できるか?
  • 記事が取り上げているトピックについて、しっかりと全体像がわかる説明がなされているか?
  • 記事が、あたりまえのことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか?
  • ブックマークしたり、友人と共有したり、友人にすすめたくなるようなページか?
  • 記事のメインコンテンツを邪魔するほど、過剰な量の広告がないか?
  • 記事が雑誌、百科事典、書籍で読めるようなクオリティか?
  • 記事が短い、内容が薄い、または役立つ具体的な内容がない、といったものではないか?
  • ページの細部まで十分な配慮と注意が払われているか?
  • このサイトのページを見たユーザーが不満を言うか?

Googleはこのような観点からWebサイトの良否を考えており、これをアルゴリズムで自動的に判断出来るように進化してきている。
この観点を知り、かつアルゴリズムを知ることでユーザーにとって良いサイトはどのようなものかを知るために有用だ。

SEOを知ることによって、これまで見落としてきたユーザーの利便性の観点を知ることができる。

例えば、

  • 共起語(あるキーワードについて語られるページについて、特徴的に出現するキーワード。例えば、タラバガニであれば「海産物」とか「甲殻類」といったキーワード)が含まれるページを作るべき。日常語で言い換えれば上位表示させたいキーワードについて、専門的に詳しく書けということになる。
  • 内容が重複するページは極力減らすべき。
  • 起点となるページから関連する情報にスムーズにアクセスできるようにする。
  • ユーザーが現在いる場所がわからなくなったりしないようにナビゲーションを適切に設定する。
  • ページのファーストビュー内の多くを広告が占めないように気を付ける。

といった、ユーザーに対する利便性のアドバイスとなるのがSEOの知識でもある。
ある意味、良いWebサイトを作るためののベストプラクティスともいうべきものだ。

だから、Webにかかわる職種の人はSEOを勉強すべきなのだ。

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2013/07/08 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:essence

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