SEO人のポジションとポジショントーク


今回の記事はまったくSEOに役に立たないので、ノウハウを読みたい方は離脱することをおすすめするのである。

さて、私はこのブログでは極力特定の立場から離れ、これが正しいのではないか、と思う意見をそのまま書いているつもりである。

そのような目で見ると多くのSEO人は自分の立場、つまりポジションを擁護、あるいは正当化するための発言を多くしていることに気がつく。
このような発言をポジショントークと言うのだが、ブラックハットであっても、ホワイトハットであってもこの呪縛から逃れる事が難しい。

ブラックハットの人の方がポジショントークからの発言が多いと思われがちだが、ホワイトハットも例外ではない。
ホワイトハットがブラックハットを批判することもポジショントークかも知れないのだ。

私は基本的にこう思っている。

SEO人であるならばブラックハットを
倫理的な観点において批判することはほぼナンセンスである

「罪なき者まづ石を擲て」

新約聖書の中の有名な言葉だ。
口語訳を引用してみよう。

「先生、この女は姦淫の場でつかまえられました。
モーセは律法の中で、こういう女を石で打ち殺せと命じましたが、あなたはどう思いますか」
彼らが問い続けるので、イエスは身を起して彼らに言われた、
「あなたがたの中で罪のない者が、まずこの女に石を投げつけるがよい」
これを聞くと、彼らは年寄から始めて、ひとりびとり出て行き、ついに、イエスだけになり、女は中にいたまま残された。

SEO人の中で、SEOスパムを行ったことがない人がどれだけいるだろうか?
ほとんどいないはずである。

※たまにはいるかもしれないがあまりいないと思う。ずっとホワイトハットでやってきたという方、気を悪くされたのであれば大変申し訳ございません。

スパムに手を染めたならスパムを断罪する資格はないはずだ。

と常々思うのだ。
SEO人であれば少なくともGRCぐらい使っているはずだ。
GRCのような自動化された検索を実行することはGoogleのガイドライン違反である。

石を投げる資格のある者がどれだけいるのだろうか?

と不思議に思う。
私がSEOを始めたばかりの頃のことを書いておこう。

その特定の分野で検索エンジンから集客したくて、他のWebサイトから情報を取ってくるのではなく自分で全て調べて、全部体験して記事を大量に書いた。
この時に書いた記事の質は圧倒的にナンバーワンであったと思っている。
実際に自分で体験して書いた記事はほとんどなく、そのような一次情報を大量に集積したサイトは存在しなかったのだ。

それでも全然上位表示しなかった。

その分野は検索上位がペラサイト(ほとんど中身の無い1ページしかないサイト)みたいなものが占めていて、

上位表示するためには人工リンクしかない。

と思ったのだ。

太平洋戦争直後、日本全土は深刻な食糧不足に見舞われた。
政府は食料が国民に行き渡るようにするため、食料統制法という法律を作り食料を配給制にする統制を行った。
しかし、配給は滞り正規の配給だけでは生きていくことはできなかった。
だから、ほとんどの国民は法で禁止された闇取引で食料を手に入れた。

そんな頃、東京地方裁判所の裁判官、山口良忠氏は法の番人が法を破るわけにはいかないとして、闇取引で食料を入手することをよしとせず餓死したのである。

これが美談だとされたのは、誰もが法を守っていなかったからだ。
SEOもこれと同じだと私は思う。

もし、Webサイトのキーワードでの上位表示が死活的に重要であり、ガイドライン違反を行うのが当たり前であれば、ガイドライン違反をするしかないのだ。

ガイドライン違反を行って、大きな収益をあげるWebサイトがある。
それを知りつつガイドライン違反をおかさないという運営を行うという考え方は美しいかもしれないが、Webサイトの収益に責任を負う者の態度としてはどうなのか?
という問題。

それでもあえてガイドライン違反を全くしてこなかったのか?

ということを問うべきなのではないか?

さて、前置きが長くなった。
やっと本題だ。

ホワイトハットとブラックハットのポジショントークである。

  • ホワイトハット
    基本的な主張はガイドラインを順守すべきというものだ。

    しかし、これはあくまで建前の可能性がある。

    ・清廉さというイメージを世間に与えたいから。
    ・SEOの実績、実力がないことを隠したいがブランディングはしたい。

    というポジショントークなのかもしれない。
    このポジショントークはあまり害はないのだが、後者の実績・実力のない人・会社のSEOノウハウは中身が空疎な可能性がある。

  • ブラックハット
    ガイドラインなんてものはしょせんはGoogleという一企業が定めたものであって、それを順守する義務などない。
    Googleにガイドライン違反がばれないように、うまく上位表示させるのがSEOだ。という考え方。

    大体はホワイトハットのポジショントークは空疎なだけで、読んで時間を損するぐらいしか実害がない。
    これに対してブラックハットのポジショントークは有害な可能性がある。

    ブラックハットは誰を騙そうとしているのか?

    それが問題なのだ。

    検索エンジンを騙して儲けようとしているのであればまだいい。
    人間をだまして儲けようとしていることがある可能性がある。

    そんなノウハウが無効であることを知りつつ、他人に高額で売りつけようとする輩が非常に多いのだ。
    それは情報商材であったり、腐った被リンクの販売であったりする。

さて、私はどっちなのだろうか?

ということを最後に述べておこうと思う。

私は基本的にはホワイトハットの立場に立つのだが、これを倫理的な観点において推奨するつもりはない。
重視するのは実利である。

ブラックハットの様々な手法はいつか滅びるから、自サイトが使っていた手法が滅びた時に修正をしなくてはならなくなる。
また、Googleが進化した現在ではそのリスクに見合う程、ブラックハットの手法から利益は得られない。

リスクとメリットを天秤にかけたら、ブラックハットは損だと思うし、今後ますますブラックハットは損になるはずだ。
だから絶対ホワイトハットがいい、って言いたいだけのである。

できる限りポジショントークから離れて、私なりの実利重視の中立的な視点から好き勝手にSEOを語っていきたいと思っている次第だ。
今後共よろしくお願いいたしますなのである。

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2013/10/28 | コメント/トラックバック(1) |

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CSS Nite LP, Disk 29「SEO 2013」についてレポートしてみる(Part.4)

最後に紹介するのは辻正浩氏である。

辻正浩氏

辻正浩氏は昨年のCSS Nite LP, Disk 24「インハウスSEO」において「事例で考える『SEOの力』」というテーマで公演をした。
この中で公開されたノウハウの多くは一般的に語られていないものであって、多くのSEOの専門家に強いインパクトを与えたことはいまだに記憶に新しいところである。

そして今回の公演も期待を全く裏切らないものだった。

さて、テーマであるが、

SEOを成功させる一覧ページの作り方

である。
これほど面白いテーマはなかなかない。
最も重要な問題でありつつ、SEOの教科書的な情報源からはなかなか得られない情報だからだ。
私自身もWebサイトを作り始めた時に非常に頭を悩ませたし、今も頭を悩ませる問題である。

さて、本題に入ろう。

SEOへのアプローチには3つある

  • マーケティング
  • コンテンツ
  • 技術
  • この3つがあるが、「技術」について主に説明する。

    SEOに必要な技術要件の多さ

    大規模なサイトになればなるほど、必要な技術要件は多くなる。

    数十ページしかないページであれば、ほとんどSEOの知識は必要なく、
    数百、数千ページとなるとかなり多くなり、
    数億ページとなると非常に重要性が高まる。

    ある程度以上の規模のサイトになると、SEOへの考慮が非常に重要になる。

    Webサイトの構造と必要になる技術要件

    • トップページ
      ・特定ワードで評価させる内部修正
      ・重要なページへのリンク
    • 一覧ページ
      ・たくさんありここが重要
    • 末端ページ
      ・テキストを評価させる内部修正
      ・リンクを受けやすくする仕組み
       など

    一覧ページのSEO要件[初級者向け]

    一覧ページにもコンテンツとなるテキストを配置する

    ページへのリンクを表すテキストの羅列は検索エンジンには評価されにくいからだ。
    検索エンジンに評価されるために、一覧ページの上部にユニークなテキストが必要である。

    title要素

    「検索結果」といったtitleは論外(検索結果に表示されたとしてもほとんどの人はクリックしない)
    一覧のカテゴリの名称入るのは絶対条件

    札幌の一覧であれば「札幌の店舗一覧」といったようにカテゴリの名称が入っていなければならない。

    nanapiの事例
    「LINE(ライン)の使い方徹底ガイド116記事」
    といったようにカテゴリの名称が入っている。
    (※筆者注:LINE・ラインって両方入っているのも小技)

    一覧ページへの内部リンク

    主要ページから内部リンクを貼る。
    SEOだけではなくユーザービリティの観点でも必要である。
    nanapiの事例では、グローバルナビゲーションやパンくずリスト、一覧ページで各記事タイトル下部にそれぞれ設置したパンくずリストなどからリンクしている。

    一覧ページヘの内部リンクの重要性は知っていると言いながら、できていないケースが多いので重要である。

    一覧ページのSEO要件[中級者向け]

    一覧ページのSEO上の役割とは

    • 1ページ目を特定キーワードで評価させる
    • より多くのページにより良い内部リンクを渡す
    • より多くのページを認識させる

    より多くのページを認識させるためには、

    1.ページ送りリンクに配慮する。

    「次へ」で延々とページ送りしないと、後ろのページにたどり着かないという作りはだめだ。
    nanapiの事例では、ページ送りは少ないクリック数で後ろのページにたどり着けるよう配慮されている。

    2.重複コンテンツを避ける。

    重複コンテンツの問題はサイトの規模が大きくなると苦しむところだ。
    重複コンテンツになりやすい理由としては以下のようなものがある。

    アイテムの追加により1ページ目から2ページめへ押し出されたページが全く同じものになることがある。
    1ページに5件しか表示されない仕様であれば、5件追新しいデータが追加されたら2ページ目と新しくできた1ページ目が全く同じになってしまう。

    1ページに表示される件数を増やすと重複になりにくい

    先ほどの例で言えば10件表示される仕様に変更すると、2ページ目には5件のデータが1ページ目から押し出されるが、新しい1ページ目との類似度は50%となるためかなり影響が軽減される。

    また1ページに表示される件数を増やすことは、検索エンジンから同じ一覧ページのインデックス数でも多くのページへ内部リンクできることにつながる。
    一覧ページが10ページだけしかインデックスされなかった場合を想定すると、
    1ページに5件表示の場合は、内部リンクがされるのは50ページ。
    それに対して10件表示であれば、内部リンクがされるのは100ページとなり、後者の方が有利になるということだ。

    また一覧できる数が増えることはユーザービリティの向上にもつながる。

    title、h1にページ番号を入れる

    title、h1が重複すると重複コンテンツと判定される可能性がある。
    そのためページ番号を入れて重複になることを防ぐ必要がある。

    ソース上部の共通情報を減らす

    検索条件設定といった内容のページの先頭部分に膨大なHTMLのソースが存在する場合もある。
    (プルダウンの全選択項目といったHTMLのソースは人間が目で見ている以上に大きく、これらのプルダウンがたくさん並んでいたりすると膨大なHTMLのソースが存在することになる)
    このような場合などは重複コンテンツと判定されやすい。
    iframe化して検索エンジンから認識されないようにするとか、画面の下部に持っていくとかして防止するのがよい。

    パラメータはしっかり整備する

    検索エンジンに認識させるべきでないURLを反映させない。
    (※筆者注 アユダンテ株式会社の安川洋氏も同じセミナーの中で同様のことを述べていた
    これが難しいならばcanonicalを使って正規化、それも無理であればウェブマスターツールのパラメーターの設定を行いパラメータを無効化する。
    とは言え、ウェブマスターツールのパラメーター設定はなるべく行わないほうがよい。

    一覧ページのSEO要件[上級者向け]

    SEO技術面では内部リンクが一番重要であり、すべてを左右すると言える。
    その中でも一覧ページは内部リンクを最も操作しやすいテンプレートであり重要だ。

    どのリンクがGoogleからどれだけ評価されているかは人間からはわかるわけがない。
    わかることは以下の4つである。

    1. ウェブサイトによっても似たようなリンクであっても全く違う
    2. この半年でかなり変わった
    3. 検索エンジンがほぼ無視する内部リンクも増えている
    4. ユーザーを移動させるリンクには評価がある

    高度な内部リンク最適化の二つの道

    • 実験を続けてアルゴリズムを追いかける 修羅の道
    • ユーザー観点での内部リンクを突き詰める 平和な道

    この2つがある。
    (※筆者注:私はこの修羅の道という言葉には深く打たれて感動したのだが、この日のセミナーに参加した人々もやはりそうだったらしい。
    SEOで飯を食う人間であれば、クライアントにはそのようなことはさせなくても、自らは修羅の道を往くべきではないか?というように思う。
    私は最近はアルコリズムをほとんど追っておらず忸怩たる思いがあった。それ故に己の怠惰を喝破されたようでこの言葉には非常に深く打たれたのである。)

    理想の一覧ページとは

    ある要件を忘れているところが多い。

    ページを訪れた人が、わかりやすいページになっていますか?

    一覧ページにユニークかしたテキストを入れることはユーザーの利便性にもつながる。
    これをつきつめたのが、「コンテンツ化一覧ページ」である。

    例えば、「デジタルカメラ 通販」と検索した人の検索意図を考えてみよう。

    このような検索キーワードであっても必ずデジタルカメラを買いたい人とは限らない。
    実際にカメラ屋に行った時に、
    「さあ、どれにします」
    と目の前にデジタルカメラを突き出されたら、困惑することになるだろうがWebサイトもこれと同じである。
    実際の店舗でやられて困るようなことが、Webサイトでは普通に行われていると言える。

    様々なデジタルカメラの購入に関する情報を知りたいといったニーズがあり、買いたいというニーズはその中のごく一部かもしれない。

    「デジカメは今が買い時な理由」

    こんなコンテンツをページの上部に置くのがよいだろう。

    一覧ページコンテンツ化で達成できること

    一覧ページにランディングした時の

    直帰率の低下
    PVの上昇
    コンバージョンレートの上昇
    キーワードの順位の上昇
    流入キーワード数の上昇

    といったことが実現できた。
    ユーザー観点もSEO観点も満足させるのがコンテンツ化一覧ページだ。

    ユーザー観点での改善は技術要件も満たす場合が多い!

    検索エンジンは検索結果に検索結果を出したくない

    多くのユーザーはWebサイト内の検索結果ページが、Googleの検索結果に表示されることを望んでいない。
    検索から訪問するページとして、ユーザが望んでいないページを出そうとするSEOで成果が上がるわけはないのだ。
    (※筆者注:たいていのユーザーは、自分が必要とする情報そのものズバリがあるページが、検索結果に表示されて欲しいと考えるだろう。Webサイト内の検索結果ページには必要とする情報はたいていは存在せず、その中からまた探さねばならないことになる)

    SEOへのアプローチには3つあり全てが必要

  • マーケティング
  • コンテンツ
  • 技術
  • マーケティング、コンテンツこの2つだけだと、せっかく価値があっても見てもらえないという残念な状況に。
    技術、マーケティングこの2つがよくてもコンテンツが欠落しているSEOはスパムである。
    技術、コンテンツこの2つがよくてもマーケティングが欠落していたら売上につながらない。

    まとめ

    バランスのよいSEOを継続するには。
    いいSEO施策はユーザーにも評価される。
    ユーザ利点の薄いSEO施策は安定しない。

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    2013/10/21 | コメント/トラックバック(0) |

    カテゴリー:superficial

    CSS Nite LP, Disk 29「SEO 2013」についてレポートしてみる(Part.3)


    次に紹介するのは、アユダンテ株式会社の安川洋氏である。お題は、

    事例で学ぶキーワードとカテゴリー

    安川 洋氏

    である。
    一度だけアユダンテの方とはお話をしたことがある。
    真性のホワイトハットSEOであり、システム連携といった難易度の高い案件などに参画し技術力で食っている会社であるらしい。

    多くののSEO業者はホワイトハットと言いつつ、実際話を聞いてみると、

    「やっぱり被リンクですよ」

    ってな感じが普通であるため、かなり驚いた記憶がある。

    その会社の代表が安川氏であり、やっぱり否が応でも期待するところであったが、期待を裏切らずセミナーの内容は非常に濃いものであった。
    惜しむらくは時間が押していたことと、元々の持ち時間が少なかったため、話された内容を頭のなかで理解するための時間が取れなかったことが残念だった

    さて、本題だ。

    海外レディースファッション通販サイトWajaの事例でECサイトにおけるSEOの急所について語ってくれたのがこのセミナーである。

    SEOとは何か?二つの視点

    何に対してオプティマイゼーションするのか?

    1. ユーザーの視点
    2. 検索エンジンの視点

    この2つの視点がある。
    ※情報供給者の視点で考えてはいけない。

    1.ユーザーの視点

    検索キーワード「H&M」の例
    handm

    ユーザーは意図を検索キーワードに込めて検索を行う。 
    検索結果に表示される説明に検索意図と合致するページがあればクリックするし、なければ戻るボタンを押す。

    「H&M」というキーワードで検索した場合の例。

    検索結果はよく対策されている。納期の説明も書かれているのがよい。

    サイトに来訪したユーザーの意図

    • キッズの商品はどこかな
    • H&Mのドレスがほしいんだけどな

    といったニーズがあって来訪している。
    それらのニーズに答える選択肢があるのであれば、ファーストビューの中にクリックできる選択肢を入れ、ユーザーを適切に誘導できるようにする。
    そうすればGoogleもそれを認識してサイトリンクに表示するようになる。

    ユーザー視点のポイント

    ・キーワードが重要

    子供服を売っているのであれば、「子供服」というキーワードで最適化を行うべきだ。
    「キッズ」というキーワードを使うと、多くの検索ニーズを取りこぼしてしまう。
    しかし、キーワードを組み合わせた時に、「ブランド名 キッズ」の方が「ブランド名 子供服」よりも検索数が多い場合もあるためチューニングが必要だ。

    ・検索結果を見て買いたくなるか
    ・ファーストビューに、ユーザーが最初にしたくなる絞り込みが表示されるか

    ECサイトにはどんなキーワードがあるか

    ※コーディネート、といったような直接的にコンバージョンに結びつかないキーワードは今回の対象にしない。

    キーワードの種類ごとにコンテンツと施策を考える

    • ビッグキーワード(例:海外ファッション/ファッション通販)
      施策すべきページ:トップページ
    • コンテンツ:海外ファッション通販のメリットなど

    • ブランド名(例:カルバンクライン/ケイトスペード)
      施策すべきページ:ブランドページ
      コンテンツ:ブランド名は商品の羅列になりがちだがSEOを考えるとそれだけでは弱い。
      ケイトスペードと検索した人に対して、ケイトスペードの商品を数千羅列したようなページを出すのがいいのか?っていう話だ。
      ブランド名を検索する人はそのブランドの歴史といったものを知りたい人もいるわけで、商品情報だけではなくブランドについての解説といったコンテンツも必要だろう。商品のランキングといったコンテンツもよい。
    • アイテムカテゴリ(例:ダウンコート/財布)
      施策すべきページ:アイテムカテゴリページ
      コンテンツ:そのアイテムにおけるトレンド、ランキング、商品情報
    • ブランド・アイテム掛けあわせ(マックスマーラー ダウンコート/ケイトスペード 財布)
      施策すべきページ:クロスカテゴリーページ(ブランドとカテゴリをかけあわせたもの)

    ブランド軸とアイテム軸

    クロスカテゴリにおいてどっちの軸を優先に考えるべきか?

    「ケイトスペード バッグ」「バッグ ケイトスペード」

    通常は前者になる。ブランド名の方がユーザーに対するコミットメントが強いからだ。

    ブランドはコンバージョン性行が非常に高い。
    ブランドにも、アイテムにも強豪は多くどっちも重要。

    有名なブランドならブランドを優先し、ニッチなブランドであればアイテムを優先すべき。

    ブランドカテゴリ

    ブランドとは?

    ブランドとは指名で購入されるということ
    ブランド名が命。「トリーバーチ」なのか「Tory Burch」
    日本語で検索されることが多い。アルファベットは綴りが長くなると、アルファベットで検索されることはまずない。
    「トリーバーチ」といったように検索される。

    ブランドの並べ方について

    アルファベット順でよいのか?
    人気のブランド、SEO的に重視すべきブランドをフィーチャーするようにする。
    これらの特別なブランドについてはフラグを立てて(他のデーターと違うことをデータ項目として持たせておくこと)前に並べる、複数のページで表示されるといった対策が必要だ。
    お店でも売れ筋を全面に押し出して陳列するのと同じである。

    アイテムカテゴリ

    勝てるキーワードを選ばなければならない。
    例えば、「ワンピース」1語、これで勝てるか?
    ワンピースは漫画のワンピースが検索結果の多くを占めてしまうから、これに勝つのはまず無理だろう。

    そこで「ワンピ」といったキーワードを考える。この検索結果にはワンピースは混ざらない。
    でっかいキーワードで無理矢理1位にしようすることは得策ではないのだ。

    巨大なワンピースジャンルのなかにも宝物がある。

    「マキシワンピース」「マキシ丈ワンピース」「リネン ワンピース」「フォーマル ワンピース」
    こんなキーワードである。
    (「リネン」は素材だよね?カテゴリじゃないんじゃない?そんなこと気にしなくていい)

    属性カテゴリの処理

    属性カテゴリとは・・・レディース、メンズ、子供服、ベビー服マタニティなど

    基本的にはレディースとメンズはユーザービリティ的に分けたいが、検索数が少なくSEOの観点におけるキーワードとしては優先度が低い。
    検索数の多い子供服・ベビー服を第一階層に置き、レディースとメンズはアイテムで絞り込んで、その後の絞り込みとしたほうがよい。

    絞込階層の例)
    Tシャツ -> メンズ
    子供服 -> Tシャツ

    バランスを整える

    カテゴリで絞り込んでいくと、特定カテゴリが多すぎたり、少なすぎたりしてバランスが悪くなることがある。
    統合する・分割するなどしてアイテム数のバランスを整える必要がある。

    クロスカテゴリの処理

    複数のカテゴリを指定して絞り込んだ場合の表示結果。
    絞り込みの要素は2つがよい。3つ以上の絞り込みを使う場合には細心の注意が必要になる。

    存在しないカテゴリを作らないように注意すること。絞込んだ結果が存在しないクロスは作らないようにする。
    リンクがグレーアウトまたは非表示といった処理を行う。また、絞り込み結果が少ないものは他のカテゴリに統合する。
    4つ以上の絞り込みを行う場合は、ファセットナビゲーションを用いることになるが、階層構造を検索エンジンに伝えることができないため用いないほうがよい。

    絞り込みの主軸を考えることが大切。
    最優先となる主軸はブランドを持ってくるべき。URLもパンくずリストも。

    例)
    URL: /brand/handm/t-sharts
    パンくずリスト: ブランド >> H&M >> Tシャツ

    2.検索エンジンの視点

    検索エンジンの中の人はこう考える

    • ユーザーが「マンゴ」と検索した場合
      どの「マンゴ」のことか分からないなあ。取りあえずは検索結果の中に少しずつ色々入れたほうがいいな。
    • クロール中にトレンチコートをオススメ順に並べたページと価格の並べかえを見つけた。
      どっちも検索結果に表示するのはユーザーの利便性が下がるからどっちかだけにしよう。
    • クロール中に似たような大量のページを見つけた
      いちいち重複を確認するのも大変だから、サイト全体が低品質だってことでいいとしよう。
    • クロールバジェットとは

      1サイトのコンテンツボリュームに対するGoogleの評価価値のこと。
      PageRankが高いとこれが一般的には大きいと考えられる。

      (※筆者注:クロールバジェットについてはWeb担当者Forumパンダ・アップデート後の重複コンテンツを知る – 重複コンテンツ対策完全ガイド #1に詳しい)

      クロールバジェットに対してはこれを増やす、節約する2つのアプローチがある。

      • 自然なリンクを増やすことで、サイト価値を増すことでクロールバジェットを増やす。
      • 価値のないページをクローリングさせないことで、クロールバジェットを節約する。

      canonicalに出会ったクローラーの中の人

      あれもこれもcanonicalってやめて欲しいって考える。
      どれもこれもcanonicalってなっているとせっかくクローリングしたのに、その処理が全部無駄になってしまう。

      canonicalは使うな

      間違えて使うぐらいなら使わない方がよい。
      canonicalを使わなくても、重複コンテンツの排除は可能だ。

      検索キーワードにならない並べ替えの表示結果はAjax、FORM POSTなどを使ってインデックスさせないようにする。
      URLにパラメータを持たせるのではなく、Cookieを使用する。

      といったような方法を用いることで、canonicalを使わなくても重複ページを回避することが可能だ。

      重複コンテンツの排除

      商品数がゼロのページ。
      並べかえ、一部の絞り混み、おすすめ順のページと安い順のページはほぼ確実に重複になる。
      絞り込みの順番が違うことにより異なるURLが生成される場合は非常に危険。

      URLの設計が大切

      • 階層を強く意識したURL
        絞りこみの主軸をメインにURLを構築し、パンくずもこれに合わせる(前述の通り)。これによって検索エンジンが主軸を重要だと認識する。
      • ページネーション
        1ページ目
        /brand/handm/shirt/
        2ページ目
        /brand/handm/shirt/2/
        最後は/で終わるようにする。実装する技術要素に依存しなくなる。
        .php .asp .htmlといった拡張子がつくようなURLにすることは好ましくない。
        PHPで実装されていたサイトを、別の言語で実装し直すとURLが変化してしまったりする。
        1ページ目に戻った時
        ◯ /brand/handm/shirt/
        × /brand/handm/shirt/1/
        1ページ目に戻るときは、/1/ にならないようにする(重複コンテンツになってしまう)。
      • 絞り込み
        主な絞り込み条件にならない条件をURLに反映させない。
        例)/color/red/,/size/m/
        色とかサイズといった条件で検索する人はいないので、上記例のようなURLは存在させないほうがよい。
      • クロールさせないテクニック
        ・robots.txt 特定のページだけを除外しようとするのは面倒
        ・nofollow,noindex クロールバジェットの節約効果が低い
        ・Ajax
        ・FORM POST
        ・ウェブマスターツール 他の手法と併用可。しかし、設定ミスなどでまとめてインデックスされなくなるなどの問題もある。

      こちらもご覧ください。
      CSS Nite LP, Disk 29「SEO 2013」についてレポートしてみる(Part.1)
      CSS Nite LP, Disk 29「SEO 2013」についてレポートしてみる(Part.2)
      CSS Nite LP, Disk 29「SEO 2013」についてレポートしてみる(Part.4)

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    2013/10/15 | コメント/トラックバック(0) |

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