順位保証による成果報酬型SEO業者の金額設定


いまさら被リンクについて書くのも何なのだが、いまだに被リンクはSEO業者の飯のタネである。

SEO業者が書いているSEOブログの中に、

「Googleのガイドライン違反は危険なのでやめるべきです」

と書いておきながら、サービス案内には順位保証型のSEOが掲載されていたりなんかして、実に香ばしいっていうか・・・
人間には本音とタテマエがあって、本音は隠すことが多いのにここまでくると潔いっていうか、厚顔ぶりにシビれる。

ある程度SEOを知っているのであれば当たり前のことなのだがもし知らないのであれば、覚えておいて欲しい。

順位保証型SEOはGoogleのガイドライン違反なしに成立しない

のである。
順位をあげるために確実性のある方法は2つしかない。

  1. コンテンツを充実させる
  2. 人為的に被リンクを貼る

この2つしかなく、順位保証型のSEO業者が取りうる選択肢は後者のみである。

前者は、不可能ではないのだが不可能に近い。
コンテンツを充実させることで検索順位は上昇するが、ビッグキーワードで一般的な順位保証型のSEOの成果基準となる10位以内にまで達することは非常に難しい。
あまり上がらないこともある。
コンテンツを充実させると、ロングテールキーワードでの集客は取れるようになることは間違いないのだが、順位が上がるかどうかはやってみなければわからない。
しかもコンテンツの充実のためには多大なコストがかかる。

成果が出るか出ないかわからない施策のために、SEO業者自身がリスクを負ってコンテンツを投入することはできない。
また、SEO業者はあくまでSEO業者にしか過ぎないので、自分でコンテンツを作り出すことができない。
というわけでコンテンツを充実させるといった、順位上昇施策によって成果報酬を得る施策は現実的には不可能なのだ。

というわけで後者の人為的な被リンクを貼るという施策しか選択肢はない。
人為的な被リンクはGoogleのガイドライン違反であり、違反を冒さない順位保証型SEOっていうものは存在しないのだ。

「Googleのガイドライン違反は危険なのでやめるべきです」

と言いながら、順位保証型SEOを社業として行うことは矛盾以外の何ものでもない。
私は以前「SEO人のポジションとポジショントーク」という記事の中で、ブラックハットを倫理的に否定するつもりはないと書いた。
ブラックハットを否定するのではないが、この種のポジショントークは否定しなければならないと思っている。
これは明らかに騙しであり、騙そうとする対象は検索エンジンではなくクライアントであるからだ。

「ガイドライン違反はいけません。
でも当社の順位保証型SEO施策は違反ではありません。」

こんな嘘はある程度知識があれば一瞬で見破れる。
しかし、私が憤りを感じるのは正しい知識を持たない素人を騙そうとしていることがミエミエだからである。

熱く語ってしまったが、順位保証型SEOとはイコール人為的被リンクであるということがここまでのおさらいだ。

さて、それでは

順位保証型SEOの金額設定はどのような考え方で行われているのか?

これはSEO業者の立場に立って考えるとわかりやすい。

一見割安に見える料金設定も、業者の都合であることが多いことがわかるだろう。

大手業者であれば何も施策を行うことなく、順位が上がった時だけ成果報酬を取ろうとすることはない。
(順位保証型であれば、所定の順位に達すれば課金が発生するため、実際はほとんど何も施策をしないインチキ業者も存在する)
大手業者や良心的にやっている被リンク系の中小零細業者はボッタクる意図ではつもりはやっていない。

なのになぜ高いか?

その理由は

成功確率にかかっている

のである。

ビッグキーワードになればなるほど、課金金額が高くなるのもこれが理由だ。
いくら被リンクを貼ろうと何をしようと、ビッグキーワードになれば上位表示は難しい。

とにかく1サイトあたり月額30,000円もらいたいと考えたとする。
(これくらいの金額はSEO業者としては割りと普通の設定である感じ)
成果に関係ない固定課金だったら月額30,000円もらえばよい。

ところが、競合サイトとの兼ね合いによって上位に食い込める確率が変わってくる。

上位表示できる確率が5分の1ぐらいしかなさそうと推定したら、30,000円では受注できない。
この場合だと金額を単純計算すると5倍する必要があり、150,000円という金額が適正な金額になってくる。
(実際はこの計算は正しくはない。コインを投げて2回投げても表が100%出るとは限らないのと同じである)。

上位表示できる確率が10分の1であれば、10倍して300,000円が適切であろう。
順位保証による成果報酬型SEOは高く見えるのだが、このような理由で致し方がないのだ。

さて、最近(でもないか)、1キーワードではなく、3キーワードとか5キーワードとかでも上限金額が同じであることが多い。

1キーワード上位表示しても、150,000円だが、5キーワード全て上位表示した場合でも150,000円という設定。

このように割安な感じになる。一見するとお得な気がするがどうしてこうなるのだろうか?

1キーワードだけだと上位表示できる確率は5分の1というケースであれば、5キーワード設定することができれば単純計算で100%の上位表示確率になる。
(実際はいずれのキーワードでも上位表示しない確率は、0.8の5乗となり、32.768%の確率でどのキーワードも上位表示しない。どれかのキーワードが上位表示する確率は67.232%となる)

5キーワード施策しても手間が5倍になるわけではない

どのみち、キーワードは分散させなくてはいけないので、分散させるキーワードについても成果報酬対象キーワードにすればいいだけである。
例えば、「タラバガニ通販」というキーワードで上位表示させようとさせる場合でも、全てアンカーテキストを「タラバガニ通販」にしてしまうわけにはいかない。
全て同じアンカーテキストにしてしまうと、アンカーテキストが不自然にかたよるため順位が上がりにくくなったり、ペナルティになる危険性が著しく増えるからだ。
だから、アンカーテキストはバラけさせなければならない。
そのバラけさせる中に、

「タラバガニ激安」
「タラバガニお歳暮」
「カニ 訳あり」
「お歳暮 カニ 通販」

といった、成果対象キーワードを含めればアンカーテキストが分散して安全性が増す(安全性が増すってだけで、安全になるわけではない)。

なので、施策の手間はさほど増えず、成功率は上がるのでキーワードが増えると安くなったりするわけだ。

とはいっても、これは別にSEO業者がクライアントを騙しているわけではなく、それでクライアント側が納得するならばお互いの利害が一致したということであろう。
運が良ければ複数のキーワードで上位表示することもあるわけだし。

この料金設定は業者・クライアント双方にメリットがあるため、順位保証による成果報酬型SEOとしては最も合理的な料金設定であると思う。

でも、2つ気をつけてもらいたいと思うことがあるので最後に書いておこう。

1.どのキーワードであっても
  上位表示された場合は課金されてしまう

ビジネス的に有用性が低いキーワードでも課金されてしまう。
月間検索数が少ない競合の少ないキーワードが混ざっていると、そのキーワードだけ上位表示されて課金されるという嬉しくない事態が起こり得る。というか、こんなケースが普通に起こる。このリスクを納得した上で施策を依頼するか、全てのキーワードがビジネス的に費用対効果に見合うことを確認するべきである

2.ガイドライン違反なので
  当然ペナルティの危険がある

これは前述したとおり。
リスクを甘受することができるか?
ペナルティを受けた場合の対応策があり、ビジネスに与えるダメージを食い止める策があるのか?

当然ながら最も重要なポイントである。
私は基本的には人為的な被リンクはおすすめしないのだが、ビジネス的なデメリットを理解した上でこれをあえてやるという選択肢はあり得ると思っている。
しかし、デメリットは非常に大きいのでお勧めはあまりできないというのが私の考えではある。

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2013/11/18 | コメント/トラックバック(1) |

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