人工的被リンクによる上位表示対策が確実に死ぬ理由


当ブログでは人工的リンクは、遅かれ早かれGoogleから見破られてしまうためお勧めできないと何度も書いてきている。
しかし、いまだにSEOといえば人工リンクであるという考え方も根強く残っている。

人工的リンクはこれだけのリンクを貼ったことによって、これだけ順位が上がったという因果関係が比較的明確であるのがその理由であろう。

「コンテンツSEOって実際は成果が出るかわからないし、空疎な建前に過ぎない」

という意見も多く聞かれる。
しかしながら、コンテンツSEOによる内部施策についても成果を計測することは可能であり、実際に成果を出すことは可能だ。

参考:コンテンツSEOの成果を定量的に評価する方法

被リンクのつきにくい分野においても、内部施策のみによって成果を出すことは可能だ。
だから人工的被リンクを使うべきではない。

最終的に人工的被リンクは死ぬ

からである。

何故死ぬと断言できるのか?
これが今回のテーマだ。

矛盾するようなのだが、Googleが人工的被リンクを完全に見分けられるようになる日は永遠に来ないはずである。
それでも人工的リンクは死ぬ。

リンクから得られる利益とリンクを作るためのコスト

この上のグラフは

  • 有効な人工的被リンクを作るために必要な平均コスト
  • 有効な1本のリンクから得られる平均利益

を時系列に沿ってグラフ化したものである。
リンクを作るためのコストが上がっていくと、赤い矢印に示した時点でコストが利益を上回ってしまうことを示している。
理論的にはコストをかければ人工的な被リンクであっても、有効なリンクを作れるし有効であり続ける。
しかし、コストが利益を上回った時点において人工的リンクはビジネスとして成立しなくなる。

つまりこの赤矢印のポイントが人工的被リンクが事実上死ぬ地点なのだ。

有効な被リンクを作るためのコストは日々上昇している。
これまでは以下のような被リンクでよかった。

  1. 様々な文章を選んで並べ替えただけのコンテンツを自動生成し
  2. 大量のアンカーリンクを埋め込み
  3. 上位表示させたいページに直接
  4. 上位表示させたい特定の文字列のアンカーテキストを貼る

ところが、

  1. 自動生成系のコンテンツは無効になりつつあり
  2. 大量のアンカーリンクの埋め込みは無効になり
  3. 上位表示させたいページに直接貼るのではなくクッションページを設ける必要が生じ
  4. アンカーテキストの偏りは危険になった

1~4は全て被リンクのコストの上昇につながっている。
特に重要なのが、1.である。

自動でクローリングし、アルコリズムで自動判定するGoogleに対して、人力で立ち向かわなければならないのだ。
だから人工リンクを作る側は様々な対抗策を講じている。

クラウドソーシングや日本語のできる東南アジア人を使って、手作りで記事を作るようにすることでコスト低減の努力を行っている。
普通に作ると1記事にかかっていたコストが500円だったものが、100円で作れば5分の1だ。

このような努力によってコストの低減をはかり、オレンジ色の線を低くするのである。

これによって完全な人工リンクを作れるか?
というとそれはそうでもない。

Googleのリンクグラフの解析能力は日々向上している。

深く解析すればするほど人工リンクは見破られる。
しかし、リンクグラフをより深く解析するためには、コンピューターの演算パワーが必要になる。
演算パワーの進歩はムーアの法則によれば、18ヶ月毎に2倍になると言われている。実際に、1970年代から今日に至るまでこのように進歩が続いている。
2022年頃になると頭打ちになりムーアの法則が成り立たなくなるという予測もあるが、少なくともその頃までは演算パワーの進歩が続くだろうし、それ以降も伸びは鈍化するかも知れないがまた伸びることは間違いない。
ひょっとしたら量子コンピュータの実用化といた技術的なブレイクスルーが起こって、飛躍的に処理能力が伸びる可能性もある。

もし、記事コストを努力や工夫によって5分の1にしたとしても、それは一時しのぎにすぎないのである。

演算パワーが18ヶ月おきに2倍になってしまったら、18ヶ月×3の月数の後には8倍の伸びとなっており、人間の努力や工夫では補えなくなる。

演算パワーによるリンクグラフの解析力が人工リンクを見破る全てではないが、リンクグラフの解析だけではなくその他技術も演算パワーによって進歩する。
演算パワーは指数関数的に増えるのに、人力でできることはたかだか知れている。
18ヶ月毎に倍々ゲームで増える演算パワーに最後まで人力で対抗し続けるのは無理だ。

コンピューター将棋が生まれた時、ほとんどのアマチェアに勝てなかった。
当時、コンピュータが将棋でプロを破ることは無理であるか、はるか遠い未来の出来事であると思われていたものだ。
しかし徐々に進歩して、現在トップレベルのプロ棋士を実力で破るところまでやってきた。
(ちなみに将棋はアマチェアとプロの実力差が非常に大きい競技として知られている。市の大会で優勝するぐらいの腕前でも、プロに1万回挑んでも1回も勝てないってレベルである)

コンピューターの将棋は徐々に世の中における順位を上げていき、人間を圧倒していった。
そして、ついにほぼ全ての人間を倒すに至ったのである。
これもひとえにコンピュータの演算パワーの進歩が最大の原因である。

人工リンクにおいてもこれと同じことが起こっている。

当初は雑な人工リンクすら見分けることが出来なかったため、多くの人工リンク販売業者の跋扈を許してきた。
しかし、現在ではそれよりもマシなリンクを作っても見破られるようになり、かなりの数の人工リンク販売業者は業態転換を余儀なくされている。

今でも人工リンクっぽくないリンクを販売する業者は残っているが、徐々に生き残りが難しくなってきている。
多くの人工リンク販売業者は倒されたのだ。

そうして近い将来完全にコストに見合わなくなって、人工リンクを行うありとあらゆる者は倒されるのである。

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2014/02/03 | コメント/トラックバック(1) |

カテゴリー:essence

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