数字だけ見比べる競合分析にどれだけ意味があるか


SEOの競合分析系のツールは数多く存在する。
私はそういったツールを使うことを否定するものではないのだが、使える局面は限定的でありそれに頼ることは危険だという話をしたい。

ツールで分析できる内容というのは、大体こんな感じである。

  1. ページ数あるいはインデックス数
    site:ドメイン名
    で検索結果に表示されるページ数
  2. Googleページランク
    ページランクを見るためのプラグインで見ることができる
  3. ドメインエイジ
    Whoisサービスを使えば取得可能
  4. ページの中の単語数
  5. 形態素解析エンジンを使えば取得可能
  6. ページ内のSEO対象キーワード出現数
    HTMLのソースを見てカウントする
  7. W3Cバリデーションチェック
    HTMLの正しさのチェック
    Another HTML-lint gatewayなどでチェック可能
  8. ページ応答速度
    Google社謹製のツールPageSpeed Insights
    Pingdomなどで計測可能
  9. 被リンク数
    OSE(Open Site Explorer)
    などで取得できる被リンクの数
  10. アンカーテキスト割合
    OSE(Open Site Explorer)
    などで取得されたアンカーテキストを集計して割合を出す
  11. 被リンクIP数
    nslookupサービスを使い、IPを調べれば取得可能

1から7までが内部要因でそれ以降が外部要因だ。
様々な競合分析ツールがあるが、基本的にはこれらの組み合わせで大体成り立っているといっていい。

たとえば、ページオーソリティ・ページ価値といった指標は(まあこれ以外考えられない)リンク元のページのページランクを勘案したのちに、全て合算するといった手法を使っているものと思われる。

さて、これのどこが問題なのだろうか?

まあ、これらの数字は一面の真実(っぽいもの)を表現してはいる。
しかし、下記の点において不十分なのだ。

ツールで分析できる内容というのは、大体こんな感じである。

  1. ページ数あるいはインデックス数
    site:ドメイン名で示される数は正確とは限らない。また、インデックス数が多いことが評価につながるとも限らない。
    内容の薄いページ、重複するページはむしろインデックスから排除しなくてはならない。
    この手のツールを使って、ページ数が非常に多い競合サイトを見ていると上記のようなページの排除ができていないケースが非常に多く見受けられる。
    あくまで目安の一つにしか過ぎないのである。
    まあ、使うケースはあまりにもダメダメなサイトのWebサイトのオーナーから「なんで上がらないんでしょう?」と聞かれたときに「競合は数百ページ、数千ページありますよね。それに比べたら貴社サイトの30ページは少なすぎますよね・・・」といったことを説明するときに使うぐらいである。
  2. Googleページランク
    最近はあまりページランクはあてにはならない。
    ページランクが低いページの方が上位に表示されているケースも少なくない。
    また、
    「貴社サイトはページランクが0と低いですよね。だから上がらないんですよ。」
    と言ってみたところで自分でページランクを上げる術はないのだから、行動指針としてはほとんど役に立たない。
    ページランクは上げるものではなく、結果として上がるものなのだから「努力が足りないのではないか?」という推測による結果を述べているようなもんだ。
  3. ドメインエイジ
    昔はドメインが古いほうが圧倒的に強いことが多かったが、現在はそれ程の差はなくなった。
    とは言えこれも、
    「ドメインエイジが新しいから上がりにくいですよね。」
    って言ってみたところでこれこそまどうにもならない。何の足しにもならない。
  4. ページの中の単語数
    単語数と順位には関係がある。
    とは言え、単語数はSEOの観点から考えるべきものではない。
    ユーザーにとって必要な情報が十分にあるか?といった観点でコンテンツを作ればその結果が単語数である。
    ユーザー視点で見て十分な情報があるどうかという視点で見るべきであり、
    「単語数が少ないから上がらないんだわ」
    と考えると大局を見失う。
  5. ページ内のSEO対象キーワード出現数
    これもあくまでも参考程度だ。
    多すぎても少なすぎてもいけないとも言われたりもするが、別に気にする必要もない。キーワード比率が50%を超えている(5%ではなく50%である)ような例でも上位表示しているケースもある。
    この数字から読み取れる教訓はほとんどないと言っていい。
  6. W3Cバリデーションチェック
    GoogleはあくまでもHTMLチェッカーではない。
    人間が見てわかる程度の正しさであれば通常は問題ない。これを見ても何もわからないし何の参考にもならない。
  7. ページ応答速度
    SEOの観点ではなくユーザーの利便性の観点で応答速度は高めなければならない。。
  8. 被リンク数
    これはSEO業者のセールストークに使われている可能性を考えたほうがよい。
    「リンクが少ないから上がらないんですよ」
    といった感じである。また、リンクの数といっても正確な数字もわからないし、リンクの1本1本の価値も違うので、一概には何とも言えない。
    確かに上位のページは被リンクが多いし、ページランクが高いページからのリンクも多いかもしれない。
    とは言え、これも目安にしか過ぎない。よしんば、正確にわかったとしてもそれが何になるか?という話でもある。
    人為的なリンクであればともかく、自然なリンクは増やそうとしてもそうそう増やせるものでもない。
  9. アンカーテキスト割合
    これが分かったしてもそれがいったい何なのだ?という感じである。
    自サイトの分析をするのであれば意味はある。アンカー過剰はネガティブな要因になる可能性があるので気を付けなくてはならないかも知れない。
    競合サイトの心配をする必要はないわけだし、ましてや競合で上位サイトと同じようなアンカーテキストの割合に近くなるようなチューニングを施すなんてSEOを行うことは愚の骨頂でしかない。
  10. 被リンクIP数
    人為的な被リンク対策を行っているSEO業者のセールストーク以外にこれは考え付かない。
    「当社のリンクはIP分散がなされていて効果抜群です」
    という言葉を裏付けるため以外にこんな分析に意味があるだろうか?

あまりこのような分析そのものには意味がないと私は考えている。
意味があるケースとしては、

上位表示を狙うには完全に力不足のオーナーに対して競合との差を認識してもらう場合。
上位に表示されているサイトがなぜ上位表示されているかを説明する場合。

この二つであると思う。
だから、何をしようといった次のアクションを考えるのはこれらの分析だけからはできない。
あくまで判断材料の一つであって、それだけを見て、

「ではリンクを買おう」
「ページを競合より増やそう」

と考えることは危険であるということを述べて終わりたい。

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2014/06/30 | コメント/トラックバック(0) |

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書評 渡辺隆広著「ネットショップSEO2014」


久しぶりにSEOの書評である。

kindleの電子本である。
紙の本だとすると91ページ相当ということで、ボリュームも小さく挿絵などもなく、でも818円という強気の値段設定。
でもこの本は絶対に買いである。

ネットショップSEOと書いてあるが

  1. CMSを導入するサイト
  2. ニュースサイトなど多くのコンテンツを保有するサイト
  3. CGM的な要素があるサイト
  4. 大量の情報を扱うサイト

上記のようなサイトを運営しているWebマスターは必読である。

また、

  1. CGMサイトを構築するシステムエンジニア
  2. Webディレクター
  3. Webコンサルタント

といった職業の方にも役に立つだろう。

またSEO担当者やSEOコンサルタントも読むべきである。というか必読といって差し支えないと思う。
渡辺氏ぐらいのレベルのコンサルタントであれば、必要ないのかもしれないがほとんどの人にとっては多くの気づきがあるはずだ。
少なくとも私は至らない点が多いので、この本には多くの学びを得たのである。

最低限のSEOの知識があればわかるよう平易に書いてあるのだが、深い含蓄が込められている。
(とは言え機動戦士ガンダムのたとえは難しくてよく分かりませんでした。すいません・・・)
サラッと書かれている一文の中に込められた過去の経験に想いを致す。
そこに至るまでに試行した数々の試みなどが脈打って伝わってくるようだ。

kindleにブックマークをしながら読んだら、たったの91ページしかない本なのに、ブックマークだらけになった。

この本は書かれている情報の質に比較してとても安いと断言する。
これだけの知見をごく短い時間とわずかな金額で手に入れることができるのは素晴らしいことだ。

私として最も印象深く役立った一節を引用してみる。

過去のコンテンツをアーカイブしておきたい(2013 年のクリスマス用コンテンツを「/xmas2013/」、2014 年のクリスマス用コンテンツを「/xmas2014/」に格納する)ケースでは、たとえば、当年(2013年)のクリスマス商戦ページは「/xmas/」にしておきます。
そして、翌年( 2014 年)のクリスマスを迎える前には、まず「/xmas/」にある 2013 年分のコンテンツを「/xmas2013/」フォルダへ移動し、そして「/xmas/」には 2014 年分のクリスマス用のコンテンツを格納する、というふうにします。
以降は同様に、2015 年になったら 2014 年分は「/xmas2014/」、2015 年は「/xmas2015/」……といった具合に、つねに最新の年のコンテンツが「/xmas/」に入るようにすれば良いのです。

各々URLにはリンクといった資産があるため、変えずに同一にするべきだが、毎年変わるようなページはどうすればいいか?といった話である。
これは言われてみればごくごく当たり前なのだが、SEOの知識で無理やり考えようとするとわけが分からなくなる例だ。URLが変わったらリダイレクトしなきゃ…って考えるとわけがわからなくなる。

2013 年のクリスマス用コンテンツを「/xmas/」から「/xmas2013/」に格納し、「/xmas/」には2014年のコンテンツを用意する場合に、商戦が始まる半年ぐらい前から「/xmas/」から「/xmas2013/」リダイレクトさせてやるようにして、クリスマス商戦が始まったら「/xmas/」には改めて新しいコンテンツを作り、リダイレクトを解除する????

表層的なSEOにとらわれて考えるとこんなややこしいことを考え始める。
運用として不自然で手間がかかるし、SEO的な観点で考えてもこれまた駄目だ。

※以下は蛇足で、どうでもよい話なので読まないこと推奨である。

なぜSEO的な観点で駄目かというと、本来最も評価を高めなければならない今年の商戦の/xmas/というURLの評価は上がりにくくなる。最終的にはリダイレクトを解除しても、/xmas/というURLにリンクの価値が即座にわたることはなく、また相当部分が失われてしまう可能性もある。
で、昨年のページに対して張られていたリンクであるが、その昨年の内容だから張られていたとしても、結局最終的にリダイレクトも解除されてしまうので、そのコンテンツそのものに対するリンクは残すことができない。
結局、この方法はSEO的にもデメリットしかない。これなら最初から/xmas2013/というURLで公開した方が遥かにましである。

脱線が長くなった。

検索エンジンに対して新しいURLに評価を渡してやることに極端にとらわれる必要はないってことだ。
渡辺氏の書いている解決策は自然で、ごく普通に考えればこうなるという当然の帰結である。

この例をはじめとしてごく普通にごく自然にごくシンプルに考えることが最も正しいことを教えてくれる。
正しい考え方によって、ユーザービリティもSEOも両立させられることが分かる。

この本は知識を身に着けるというよりも、正しい考え方を学ぶ本だと言える。

またWebサイトは作って終わりではなく、普通は作ったところからがスタートだ。拡張、更新が命である。
通常SEOは静的な状態においてどうなすのが正しいのかという視点で語られることが多い。
どのように運用していくべきか?についても含蓄のある示唆が数多く含まれている。


分量も少なくさらっと読めるので是非一読されたい。

簡単に読める本は一見馬鹿にされがちだが、難しいことをわかりやすく簡単に表現することは並大抵ではできない。
血肉にするほど深い理解がなければできないことである。このようなものを書けるのはやはり業界の第一人者だからだろう。

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2014/06/23 | コメント/トラックバック(0) |

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ペナルティでなくても検索順位が大きく下がってしまう原因


順位が大きく下がった場合にはペナルティではないか?
と焦るかもしれない。というか焦る人がほとんどだろう。

しかし、ペナルティとは限らないということを今回は書いておきたいのだ。

※ペナルティという言葉が一般的に使われる状況は実際はあいまいで、二つの意味を含んでいる。
ネガティブな要因によってアルゴリズムによる順位計算の結果大きく順位が下がる場合と、スパムを発見されたことによってオペレーターが手動で順位を下げる「マニュアルアクション」の2種類がある。
詳しくはSEO Japanの記事Google、手動ペナルティをほぼ100%ウェブマスターへ報告をご覧ください。
今回はネガティブな要因によって順位が大きく下がる現象、前述の2つをひっくるめてペナルティということにする。

何故にこのようなお題で書いてみたくなったのかというと、ペナルティではないのに順位が落ちた際に、ペナルティかと思っていじくって逆にまずいことになってしまっているサイトを数多く見てきたからである。

ペナルティでもないのに、ナチュラルリンクも否認してしまったり、サイト構造をユーザービリティやSEO的な観点において改悪してしまったりといったことがよく見られる。
このようなことを防ぐための考慮点についてまとめてみたのだ。

1.クローラーが巡回できなくなっている

これは意外に多い。
レンタルサーバーがスパムに対応するために海外からのアクセスを遮断した結果、Googleのクローラーも弾いてしまっているケースだ。このような場合はGoogleウェブマスターツールで確認できる。
クロールエラーの使い方(Googleウェブマスターツール)という非常に分かりやすく、役立つ良記事がnanapiにあるのでご確認いただきたい。
脱線するのだが、最初この記事を見たときは、

「なんでこんなすごい記事がnanapiにあるのだろう?」

と思ったら、記事の最後を見たら辻正浩氏が書いているとあり「さもありなん」と思った次第だ。
ちなみにこの記事であるが、ソフト404の解説は必見である。

2.一時的に下がっただけ

本当に何も原因がなくても一時的に下がる場合がある。
何も修正しなくても1か月ぐらいしてヒョッコリ順位が戻ったりするようなケースもあるので、スパムにあたるようなことをやっておらず、クローラーが正常に回ってこられているのであれば、とりあえずは静観するのが吉であることが多い。

3.同一ドメインの他のページがある

無料ブログなどを使っているとよく生じる問題である。

同一ドメインで検索上位に表示されるのはたいてい1ページのみである。
そのため同一ドメインで(サブドメインが別でもこの問題は生じる)別のページが自分のページの順位を追い抜くと、自分のページは圏外に飛ぶことが多い。
これはごく普通に見られることでやむを得ないことである。

私としては同一ドメインであったとしても、別の人が管理しているブログであればこのような制限に引っかかるのはGoogleのアルゴリズムが間違っていると思っているのだが、現実はそうなのだから仕方がない。

対応策としては独自ドメインに移転するしかない。

4.ほぼ同一のコンテンツが他のサイトにある

原則的に同一のコンテンツについては検索結果上位に2ページ以上表示されない。
代表的なページのみが上位表示されて、あとは表示されなかったり検索順位が著しく下になる。
代表的(とGoogleがみなす)なページと、自分のページの評価が非常に近くても順位は大きく隔たってしまう。

2ちゃんねるのまとめ系サイトを運営しているWebマスターが順位が下がったと言って、Googleに怒りをぶつけているといったケースを見たことがある。
Googleはそもそもその種のサイトを評価しないと最初から明言しているのだから、その種のサイトを作ってGoogleが評価しない怒るのはお門違いなのだ。

アフィリエイトをやるのならまとめサイトではない他の手法を選んでもいいはずだ。
それにもかかわらず、わざわざGoogleが評価しないと言っているまとめサイトをやるのであれば、Google以外から集客を考えるべきなのだ。

5.コンテンツに価値がない

そもそもコンテンツに価値がないケースである。
コンテンツにさほど有用性がなくても順位が上昇する場合もなくはない。

しかし、アルゴリズムの進歩や順位の再計算によってこのようなコンテンツはいずれ順位が下がる。
順位が下がったのは、

あるべき順位に落ち着いた

ということなのだ。
今までの順位のあたりの周辺のサイトと自サイトを冷静に見比べてみて、価値が相応だと思えるかどうかを一度考えてみるのはよいことである。
今の順位が不当に低いと思えば腹が立ったり困惑したりするだろうが、もともとが良すぎだったと思えば納得できるはずだ。これから上げていけばいいと腹をくくるか、あるいはこんなもんで相応だと納得すればいいのだ。


なんにせよ、ペナルティ以外の要因によって検索順位が大きく下がることがあるということを覚えておくのがよい。
これらとペナルティを峻別するため一番大切なことは「気持ちを落ち着けて冷静になる」ことであると最後に述べておくのである。

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2014/06/16 | コメント/トラックバック(0) |

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アクセスはあるのにコンバージョンが取れない場合に確認すべき6つのポイント


いくらアクセスが取れたとしてもコンバージョンが取れなければ意味がない。
検索順位がいくら上がっても、ロングテールで集客できたとしても成功しているとは言えない。

よくあるのがブログといったコンテンツで集客していて、ブログ自体はアクセスがそこそこ取れるようになってきたものの、コンバージョンに結びつかないというケースだ。

最終的にコンバージョンが取れないならブログを運営する労力は無駄だ。
コンバージョンが取れているのかを吟味せねばならない。

少々本題から外れるがブログ運営の功罪に書いておこう。
業務の一環として社員にブログを書かせている会社は多い。
無料ブログを使って書かせている会社は、労力対効果を見ているのだろうか?と心配になる。

結局無料ブログを一生懸命書いても、Amebloといったブログ自体の評価が高まりこそすれ、自社サイトの評価は高まらない。
また無料ブログはそのブログの中でアクセスが完結するように作られているので、自社サイトにアクセスを誘導しにくい。

無料ブログを使って会社のブログを運営されている方は、一度当該ブログから自社サイトにどれだけ誘導できているのかを確認することをお勧めする。
その方法がわからないのであれば、Webサイトの運営自体を見直したほうがよい。

趣味であればともかく、費用対効果がまったくわからないビジネスは基本的にはあり得ない。
費用対効果がまったくわからない状態で何らかの投資を行うことはないはずだ。

ところが、ブログの運営に関してはこれがまかり通っている。

私が思うのは、

「社員の人件費は無料だから」

って考えられているからかもしれない。
どうせ日本の多くの会社は残業をさせたとしても残業代なんか払わないから、多く働かせてもコストアップしないという現実があるせいなのではないかと考えたりしている。
とは言えサービス残業は隠れたコストであって、従業員の気力・体力を使っており会社の支出するコストとしてはゼロではない。
また、クリエイティブな発想というものは、就業時間内には生まれにくいものなので、残業は会社の創造性を損なっている可能性がある。

ベルトコンベアによる流れ作業といった仕事であれば、創造性は必要ないのかもしれないが、会社のブログを更新するような立場や職種であるならば、創造性を発揮するべき立場であるだろう。
もし、ブログの更新に経営的意味がなく、残業になってしまっているのであれば即刻止めねばなるまい。

横道にそれてしまったので本題に戻ろう。

コンバージョンが取れていない場合、確認すべきポイントである。

1.アクセス解析が正しく動いているか?

アクセス解析が正常に動作していないことはありがちである。
特にサイトのリニューアルやページの変更を行った後で、コンバージョンが取れなくなったケースはこれを真っ先に疑わなければならない。

2.問い合わせフォームは正しく動作しているか?

これが正しく動作していないこともよくある。というかありがちである。
何度も私は実際に経験している。
それだけではなく、会員登録のフローが難しすぎて最終的にたどり着けないといったケースもある。

そもそもこんな記事を書いてみようと思い立ったのはこれが理由だ。
今日大手の家電量販店のECショップで大型家電を買おうと思い立ったものの、会員登録が難しく結局途中でギブアップしてしまった(本当に難しかったのだ)という出来事があったためである。

これでは100%、Amazonに勝てるわけがないわってしみじみ思った次第。
買うつもりなのに買えないのだから・・・

3.本当にコンバージョンが取れていないのか?

ブログといったコンテンツは、購入といった意図を持った人は検索からは来ない。
何か知りたいことがあり、その答えを見つけに来ることがほとんどだ。
答えを知ってしまえば直帰するのが普通である。

しかし、このようなことが何度かあると、ユーザーはサイトのファンとなりいずれコンバージョンに至ることがある。

このような場合はアクセス解析で確認する場合には、直接のコンバージョンではなくアシストコンバージョンも確認しなければならない。

ブログページに来たことがあるユーザーがその時ブックマークしたり、あるいはサイトの存在を知り、後日サイト名などで検索したりリスティング広告をクリックしたりする場合は多くある。
このような場合は、アシストコンバージョンとして計測されるので、これを評価せねばならない。

言い換えれば、

「このコンテンツがなかりせばコンバージョンにつながらなかったユーザー」

と言ってもよい(必ずしもそうとは限らないがその可能性が高い)。
これも含めて評価すると、コンバージョンの数字は変わってくるかも知れない。

4.コンテンツがターゲットとしているユーザーと一致しているか?

一致しないユーザーをいくら集めたとしてもコンバージョンするわけがない。
これは特にSEO・SEMについて言いたいことである。

アクセスを集めること自体はそれほど難しいことではない。
しかし、ターゲットとなるユーザーを集めることは難しい。
アイドルのゴシップ記事などを書けば、アクセスは集められるかもしれないがコンバージョンにはつながらないだろう。
そこまで極端な例ではなくても、キーワードツールを使って検索数からコンテンツを発想しマーケティングの視点が欠けてしまうとこのようなことが普通に発生する。

ナチュラルリンクを得るために、ターゲットとするユーザーと違うコンテンツを作成することは戦略的にはありだ。
しかし、それはあくまでコンバージョンを獲るための過程であることに留意せねばならない。

5.コンバージョンへの導線は適切か?

非常に抽象的な表現だが商品やサービス紹介といったページに誘導する仕組みが必要になる。
これが全くない、あるいは弱ければいくらせっかくアクセスを集めたとしてもコンバージョンにつながらない。
そのページを見ている人に対して、興味のありそうな商品やサービスを「適切」に見せる必要がある。
過度に見せるのではない、あくまで適切に見せるのである。

コンテンツを見ている人は何かを買おうと思っていることはまれだ。
そんな人に対して、

「買え買え!」

と勧めたら逆に嫌がられるだろう。適度に、適切に見せることが大切だ。

6.ブランディングを損ねていないか?

アクセスをとろうとするあまりに、余りにもSEOをゴリゴリにやりすぎたり、コンバージョンが欲しくて広告をベタベタ張りすぎたりしていないか?
あるいは、会社やブランドの信頼性を伝えることができているか?
といった点を第三者の視点で見て評価しなくてはならない。

余りにSEOをやりすぎると負のオーラーが漂う嫌な雰囲気のサイトになることがある。
そうなっているサイトも多いのでその観点は忘れないで欲しい。

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2014/06/09 | コメント/トラックバック(0) |

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SEO人同士の関係について少々語ってみることにする


今回はものすごく小ネタである。
SEO人同士の人間関係について感じる種々のどうでもいいことについて語ってみたい。
何の役にも立たないので、興味がなければ時間の無駄なのでスルーを推奨である。

私はSEOをやっている人と話すのが大好きである。
まあ、それ以外の人と話すのも好きなんだが、SEO人と話すのは特に好きだ。
SEOを学び始めてから誰からも教わったことはないし、今後も多分そんなことはないだろう。

SEOは多くの人にとって苦悩の歴史であると思う。
順位が上がらないとか、壊滅的に下がったりとか、検索経由のアクセスが徐々に下がっていってついにはほぼゼロになったりとか・・・。自らの境遇をのろったり、悲嘆にくれたり・・・。まあそんな感じである。

そして苦しい時も誰も助けてくれない。

自分の周辺にいて、相談に乗ってくれる人がいればどれほど楽なことか。
たいていの人は誰かにSEOを教わりたかったはずである。
私なんかも、その昔SEOを始めたばかりの頃はSEOがうまくいっているサイトの構成などを真似していろいろやってみて、でも全然うまくいかず、

「なんでうまくいかないのじゃ!」

と地団太を踏んだことが幾度となくある。
今では真似てもうまくいかない理由っていうのは何となくわかる(全部がわかるとは言わないが)のだが、当時はわからなかった。

実は今でもSEOでわからないことはないわけではない。
っていうかわからないことの方がずっと多いって言ってもよい。
今でも悩むことは多々ある。
辻氏ぐらいのレベルに達することができれば悩まないのかもしれないが、その境地に達することは未来永劫無理そうなので、SEOをやめない限り悩みからは解放される日は来なさそうだ。

たいていは周辺に悩みを解決してくれる人がいないのが普通だろう。
SEOの専業の会社でもSEOを深く知っているコンサルタントは大勢いないだろうし。

SEOをやっている人と話をしてみたくなる。悩みを解決したいっていうのはあるのだが、

「ああ、それ・・・、むつかしいですよね」

って語り合うことがきっと救いなのだと思う。
同じ問題にぶつかって、苦闘しているいわば同士みたいな人たちと話をすることは慰めにもなるし、新たな勇気をもらうことでもある。

私は若いころ昔の文学作品を読んだ時に、この偉大な文学者も同じ問題に悩んでいたのか?ということを知って大いに感動したのである。悩んでいるのは自分だけではない、と知った時に時空を超えた過去の偉人と心がつながった気がしたものだ。解決策がそこになくてもいいのである。

SEOはこれに似ているって思う。
解決不能、あるいは解決困難な問題が多々あり、世界中のいたるところでSEO人がぶつかっている。
ある意味同じ悩みを持った同士のようなものだと思うのである。

これらの人々は古典の文学書と違って、今を生きていて時間を共有しているし、アルゴリズムの変化があったりすれば、

「あああ、それそれ!」

みたいな当事者としての意識を共有しているので、観客ではなく同一のフィールドでプレーしているプレーヤーみたいなある種の連帯感がある。

SEO業者はそれぞれが競合他社だと言えるのに、仲がよかったりするのはその辺に原因があるのではないか?と私は思っているのだがどう思われるだろうか?

でもSEO人には大きく分けて2つのグループというか、派閥のようなものがある。
この2つのグループは決して交わらない。

ホワイトハットとブラックハットではない。

SEOをやってきて力がある人でブラックハットに手を染めなかった人はまずいない。
だからホワイトハットかブラックハットか?はあまり大きな対立軸にならない。

ホワイトハットのSEOを推奨している人でも、実際に会って話をしてみるとブラックハットの話も大好きだったりとかするのがなかなか面白い。
まあ、今はブラックハットをやっていない、あるいはブラックハットはもうメインではやっていないってケースが多い。

では2つのグループは何かというと、Googleを究極において信用しているかいないかだ。

自分でブラックハットをやっていても、Googleを信じているグループはサテライトサイトは登録しなくても、重要なサイトはウェブマスターツールやGoogle Analyticsを導入している。
Googleを信じないグループはこれらを導入しないことを推奨している。

ここまで書けば、ある程度SEOをやってきた人であれば、どのSEO人はどっちのグループに属すのがわかるだろう。

この2つのグループ間には驚くほど交流がない。

2つのグループはPR戦略、ブランディング戦略にも大きな違いがあり、くっきりと別れる。

誰がどっちなの?どうPR戦略が違うの?それぞれのグループにおける力関係は?みたいなことを書くのは週刊誌的なネタとしては面白く、バズるのかもしれないが、止めておくことにするのである。
なんで止めておくのかというと、まあ、そこは大人の事情ってことで宜しいでしょうか?

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2014/06/02 | コメント/トラックバック(0) |

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