SEO世界を根底から揺るがす新アルコリズムを勝手に予想してみる

superficial

今回のテーマであるが、Googleにこれから導入されると私が思うアルコリズムを予想してみた。
まあ、あくまでも予想だが案外実現する可能性は低くはないという気はしている。

1.アフィリエイトタグを元に
 同一のWebマスターのサイトを紐付けるようになる

現時点でも技術的には実装は可能だろうが、冤罪が発生する可能性が大変高いためあえて実装していない、あるいは実験中かもしれない。

アフィリエイトタグを手がかりにして同一管理者のWebサイトを特定する。
あるサイトがペナルティを受けた場合に、ネガティブ評価の一つのシグナルとして使う。
このことだけで他のサイトがいきなりペナルティを受けるというわけではなく、他のネガティブな要素と組み合わさったらペナルティが発動するといった使い方になるだろう。

なぜ冤罪が発生するのかというと、例えば、
他人のブログのコメント欄や掲示板にアフィリエイトタグを貼る。
無料ブログなどでは自分が貼っていないアフィリエイトタグが自動的に貼られる。
といったことが起こるからだ。
でもこのような問題があるが、技術的にはクリアできそうな感じもするし、ペナルティ発動の小さなシグナルとして使うのであれば問題なさそうな気がする。

2.まとめの自動作成

現在NAVERまとめといったキュレーション系のサービスが大流行である。
確かにこれらのサービスは便利である。
その大きな原因は検索エンジンの機能がまだ足りないことにある。

現在の検索エンジンは一つのページを探すという目的のために作られている。
しかし、これでは用が足りないことが多い。

日本近海で採れるカニの種類を調べたいとする。

このような調べ事をしたい場合は、検索エンジン単体ではまったくもって無理である。
そのような知識をまとめたページを検索エンジンを使って探すことになる。

このようなことをネットで調べたいといったケースは大変多いため、NAVERまとめといったサービスには需要がある。

また現在の検索エンジンで最も不便だと思う点の改善にもつながる。
検索上位は同じような情報のページが占めてしまい、必要な情報が探せないことがある。
もし、類似情報を全て一つにまとめてくれれば、ページを数多く送って探す必要がなくなるかもしれない。

私のイメージとしてはこんなインターフェースである。
「日本近海で採れるカニ」
と検索すると、

日本近海で採れる蟹のSERPsから未来の検索を占う

こんな感じで表示される。むちゃくちゃ便利じゃないだろうか?
目的の情報へのアクセスのしやすさからいずれはこのようなまとめをGoogleが自動的につくるようになるのではないか?

と私は思ったりしている。
実際に現在でも下記のようなカルーセルと呼ばれる検索結果が導入されているので、まとめ機能をGoogleが実装する日は遠くないと思う。

「高倉健が出演した映画」と検索すると、こんな検索結果が出現する。

高倉健が出演した映画
※クリックすると拡大します。

3.範囲指定の導入

例えばショッピングといった分野では金額から検索することができる。
「液晶テレビ」とショッピング検索すれば、価格で絞り込むことができる。

これがもっと拡大されるのではないか?
と私は思っている。
現時点においては、ウェブマスターがタグ付けすることによってGoogleは金額などを見出している。
しかし、いずれはそんなことをせずとも文脈解析・図形認識などによって、

「この数字は横幅だろう」
「これは製品の色だろう」

といったことがいずれは自動的にわかるようになると思う。
そうすると、自分は木目調の家具で部屋をコーディネートしていたとする。
そんな場合に隙間に入る丁度いいサイズの木目調の家具とかを探せるようになる。

現在はこのようなインターフェースはECサイトなどにもないので、一気にGoogleはECサイトの実装すべき機能を先取りして実装しちゃうかもしれない。
そんな気がちょっとしている。

4.ランキング表示機能

「日本の高い山 順番」

と検索すると、富士山、北岳、奥穂高岳・・・といったように順番に表示されるって機能はできそうな気がする。

「日本 高い山」

と検索すると、検索2位に注目いただきたい。

なんとなくそんな感じである。
これを拡張したら多分イケるだろう。

5.文章のオリジナリティを解析する

私は今日のブログでは実はこれが一番書きたかったことである。
現時点においてコンテンツの価値を計る重要な要素は今でもリンクである。

リンクは比較的容易にスパマーから操作されてしまう欠点がある。
しかし、リンクを評価から外すことはあり得ない。Google登場前のスパムサイトのオンパレードの検索結果に逆戻りするだろう。
リンクに替わる評価基準はないだろうか?

私は一つあると思っている。
リンクを評価基準から外すのではなく、別の大きな評価基準を作るのである。

それは、一次情報がどれだけ存在するか?

である。
AはBである。
という関連性をコンテンツを解析して大量に抜き出す。
その関係性が初めて記述されたページをオリジナルとして認識して、一次情報とする。
このアルコリズムを実現することは非常に難しいが、原理的には不可能ではない。

現在の検索エンジンは基本的には共起語の有無によってしかコンテンツの内容の良否を判断できない。
ところがこのアルコリズムの導入によって、コンテンツの内容の正否と一次情報が判別できるようになる。

「タラバガニキャンディー」はタラバガニのキチン質の甲羅を使って作られた、新時代の健康志向のキャンディーである。
という文章が、田村製菓という小さい町の洋菓子店のホームページにあったとする。

タラバガニキャンディーはキャンディーだ。
タラバガニキャンディーはタラバガニによって作られている。
タラバガニキャンディーはキチン質が含まれる。
タラバガニキャンディーは健康に役立つ。

ますは田村製菓のホームページから上記のような関連性を見い出す。
この時点ではまだ評価としては未定だ。
正しいか?どれだけ評価すべきかわからないからだ。タラバガニキャンディーなるものは存在しないかもしれない。

その後それが楽天などに掲載された場合や、アフィリエイターや、はたまたテレビで取り上げられて様々に引用されたとする。
すると、上記のような関連性が様々なページ上に掲載される。
それによって、上記の関連性は正しいものとしてGoogleに認識されて、田村製菓のページの情報が一次情報として評価される。

こんなアルコリズムである。
ページのオーソリティが高い二次情報の方が上位表示されてしまったり、類似情報に一次情報が埋没してしまうことを防ぐことができる。

一次情報を加工した二次情報が氾濫しており、どれが正しい情報なのかさっぱりわからない状況が多々発生している。
私は少々二次情報の氾濫には以前からうんざりしているのだ。同意見の方もいらっしゃると思う。
真に貴重な一次情報を特定できるようになるのだ。

構文解析や、リアルタイムのインデックスといった非常に難易度が高いハードルがあるが、このアルコリズムが導入されればコンテンツの正当性を測る指標としてのリンクは価値を大きく減じるだろう。
SEOの常識を揺るがすアルゴリズム変更になるだろうが、みなさんはどう思われるだろうか?

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