今回は、自社がこれから契約しようかと考えているSEOコンサルタントが信頼がおけるかどうかの目安をまとめてみた。評価する人が素人であってもある程度わかる指標となっている。
コンサルタントという肩書きは非常にうさんくさい。
なぜうさんくさいのか?というと、例えばたった今、
「私はコンサルタントなんです」
って名乗ればその瞬間になれるからである。
コンサルタントとは本来、
を表す称号であるはずだ。
ところが、この肩書は知識や経験の裏付けを保証するものでは全くないというところが、逆にうさんくささを感じるゆえんなのだろう。
それゆえに私はコンサルタントという肩書きを信用しておらず、そう名乗る人は最初に疑ってかかるようにしている。
実際にSEOのコンサルタントを名乗る人物には特に用心する必要があると考えている。それは何故か?
日々検索順位は自然に上下する。
何もしなくても検索順位は上昇することもあり、その時に成功報酬だけ取るという詐欺師そのもののコンサルタントも存在する。
実際はペナルティを食らうような施策を行なっていたり、あるいはSEOについての理解が低いために成果が得られないにもかかわらず、アルゴリズムの変動を言い訳にして言い逃れができる。
SEOを社業としてやっている会社は数多く存在しているが、ホームページの制作会社などが副業でやっていることが多い。実際は被リンクを購入して販売しているだけだったりする。
SEOは被リンクの購入先さえ確保すればできる、非常に参入障壁の低い業種である。
極端なことを言えば実際には社内にSEOを分かっている人が誰もいなくても、社員全員がSEOコンサルタントを名乗って営業することが可能だ。
リスクがあることをわかっていながらスパム的な施策をさんざん施しておいて、上位表示されれば料金を取り、逆にペナルティになっても契約を盾にしてまったく責任を取ろうとしない無責任なコンサルタントが多い。
ビッグキーワードでの上位表示には、人為的な外部リンクが欠かせないというケースがあるのだが、
- 外部リンクがリスクが伴うという説明をする。
- 外部リンクが原因でペナルティになったときに即座にリンクを外す。
上記の2つのいずれも行わない業者が数多く存在するのは事実である。
1~4は言い換えれば、
- モラルがない
- 技能/知識がない
この2つの問題に集約することができる。
その反面、モラルが高く力量の傑出した素晴らしいSEOコンサルタントも確かに存在する。
では、これを見分ける方法はないものか?
実際にSEOについての素人が会話の中で信頼できるコンサルタントかどうかを判断するのはなかなか難しい。そのために詐欺師まがいのSEO業者がはびこるわけである。
このような観点からチェックをすれば、信頼できるコンサルタントを素人でも見分けることができるのではないか?という下記の8項目をまとめてみた。
参考になれば幸いである。
これらには模範解答というようなものがない。
明解にわかりやすく
コンサルタントの人自身の借り物ではない言葉で
説得力のある説明
ができればよい。
もし、下記の8項目の質問の意味がもしわからないのであれば、まだSEOを発注するには早すぎると考えられる。
ある程度勉強してからにしたほうがいいだろう。
自分の知識に自信がない時に、人間は難しい専門用語を並べ立ててごまかそうとするものである。
また、SEOの初級者に近い中級者は難しい言葉を使いたがる傾向があるという。[出展:パシのSEOブログ 2011/8/15の記事]
もう一つ、話が難しくなる理由は専門用語を使って話さないと、相手から専門家だと信じてもらえないと勘違いしているケースである。この場合は、コンサルタントの中に根本的に自信が欠如している。自分自身に自信があれば、こんなことは全く考えない。
言い換えよう。話がわかりにくいということはよくわかっていないという証拠である。
その逆に非常にわかりやすく説明してくれるコンサルタントもいる。
難しいことを簡単にわかりやすく話すには、深い理解がないとできないことである。
話がわかりやすいコンサルタントというのは、それだけでかなりレベルが高いという可能性がある。
余談になるが、仏教の始祖である釈迦は初めて悟りを開いたときに、誰も説法を聞く人がいなかったため、鹿に仏教の根本を説いて聞かせたらしい。鹿に深遠な仏教の本質を説明して、理解させることができるというのはコンサルタントとして超一流のその更に上を行くと思う(まあこれは寓話だろうけど)。
SEOの代理店の営業マンがコンサルタントを名乗っている場合、他に何もセールスポイントがないのでこればかりを強調する傾向がある。
これはコンサルタントとしてのモラルと見識を問う質問である。
ここで明快な見解が述べられないコンサルタントはモラルが欠如している、あるいはスパムという言葉の意味が説明できないほと決定的に知識が不足しているということだ。
答えとして、
「Googleのガイドラインに違反する施策」
といった、ありきたりの言葉が出てきたり、「隠し文字やリンクスパムとか・・・」といった個々のガイドライン違反のことを話してくるコンサルタントにはもっと深く追求してみよう。
「どうしてそれがスパムなのか?」
という質問である。
スパムとは何か?
正解は非常に難しい。明確にそのコンサルタント自身の言葉で答えられればよいだろう。
ちなみに私だったらこう答える。
「Webサイトのユーザーは、一般の人間と検索エンジンがあります。これらユーザーへの利便性を全く顧みない施策をスパムといいます。」
自社のホームページで狙っているキーワード、それで上位表示している数サイトと、自社サイトの違いを説明してもらう。上位表示されているサイトがポータルサイトみたいなものではなく、できれば自社と規模が近いサイトがいい。
これが説明できなければ、上位表示はおぼつかない可能性が高い。
このコンサルタントは単なる代理店の営業マンだった場合、自社サイトとの比較はすでに予習してきて勉強してあるだけかもしれない。自社のターゲットとは違ったキーワードをその場で提示して、分析してもらうとさらによい。
単なる代理店の営業マンがコンサルタントを名乗っていたとしたらきっと慌てふためく。
ビッグキーワードでの上位表示しかSEO会社では販売していないことが多い。
一般的にスモールキーワードによるSEOは、コンサルテーションに手間がかかるため利益が出ないためにSEO会社の事業として成り立たないから取り扱っていないのである。でも、スモールキーワードの手法は理解して知っておく必要がある。
顧客から依頼されたキーワードを上位表示するというだけであるならば、それはコンサルタントではなくてSEO業者であろう。
- アクセス数
- アクセスがあったユーザーが実際に購入や問合せといったアクションに繋がる可能性
この2点を考慮して上位表示すべきキーワードを提示してくれるコンサルタントは、信頼がおける可能性が高い。
※私はSEO業者を否定するものではない。SEOの上位表示の技能は賞賛されるべきと考えている。
これが答えられないようであれば、Googleの検索エンジンのアルゴリズム変更のトレンドを常にウォッチしていないということになる。
経験がモノをいう職業である。多くのサイトを見ていることはSEOコンサルタントとしては非常に重要な条件だ。ウォッチしていないことが即座に信頼できないSEOコンサルタントの条件にはならないが、これに答えられないとなると少々心配である。
極端に言えば、これさえできればSEOの技術的な知識などまったくなくても、検索エンジンからの大量かつ安定した集客ができるようになるため、超一流のコンサルタントを名乗る資格がある。
残念ながらこれが可能なSEOコンサルタントはごく一部だ。これができなくても、信頼できないとは言えないが、こんなことができるコンサルタントに出会うことができたら一生ついていく価値があるだろう。
参考:SEOコンサルタントの出自と特徴・誰に依頼すべきか
こちらの記事も書いたので合わせてご覧ください。
コメント
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[…] 今回のテーマは SEO業者の選び方 である。 以前、「SEOコンサルタントが信頼できるか 初心者でもできるチェック8項目」という記事を公開しているが、違いを述べておく。 […]