ホームページ制作会社に必要な11項目のSEO知識

ホームページ制作会社に期待されるSEO知識について


ホームページのデザインとSEOは全く違う技術だと思われている。
しかし、この2つは表裏一体である。
それはなぜか?

一般的にホームページを作る目的は
集客したユーザに何かのアクションを起こしてもらうことにある

どこからか「集客」して、「問合せあるいは購入をしてもらう」ためにホームページは存在している。
(既存客のために作ったサイトであれば、デザインだけを考慮して作っても差し支えない)
であるから、

・集客する
・サイトに来た人が問合せや購入したくなる

この2つのいずれが欠けてもホームページの目的を達成することはできない。
前者の集客にはSEOが必須で、後者のコンバージョンにとって重要な要素がデザインである。
ところが、ホームページの制作の多くはデザイン会社が行なっており、SEOの知識が皆無であることも多い。

「SEOとデザインとどっちを取るか?」

よくこのような議論がよくなされるが、これほどナンセンスな議論はないと思っている。
どっちが欠けても、目的は達成できないからである。
実際にホームページを作るという実務を担当している、デザイン会社は最低限のSEOの知識を持っているべきだ。
いくら美しいページができてもSEOができなければ無意味。
SEOを踏まえた上で美しいページを創ることができるのが、真のプロの制作会社である。

また、特に零細企業においては専門のSEO業者に発注することもできないことが多く、その場合、SEOはホームページ制作会社が結果的に担うことになる。ホームページ制作会社はホームページの生死を握っていると言っても過言ではない

さてこれらを踏まえてホームページ制作会社に要求されるSEO知識とは何か?具体的に列挙してみることにする。

1.内部施策の基本を理解している

具体的な項目で言えば、
・テキストと画像の違い
・titleタグ、アンカータグの重要性
・301リダイレクト、canonicalの動作
・alt属性の正しい考え方
・nofollow、noindexの動作及び指定をする理由

といったところを取りあえずおさえておくべきだ。

2.検索エンジンスパムの基本を理解している

検索エンジンスパムの知識がないと、意識的に行わなくても結果的にスパム的なデザインを行なってしまう危険性あり。
悪意がないのに行なってしまうよくある検索エンジンスパムには以下のようなものがある。

・キーワードの詰め込みすぎ
・ほぼ同一の内容のページを大量に作りインデックスさせてしまう
・危険性のあるブログパーツを導入してしまう
 例)noscriptにリンクがある/極小の画像にリンクがある
・危険性のあるテンプレートを導入してしまう
 例)極小のiframeの中に大量の外部リンクがある/隠しテキストがある

3.CSSを正しく使うことができる

CSSを正しく使うことができるのは、制作会社であれば当然って感じもするのだが、できていないことも多々ある。
例えばスタイルシートで書式を設定しているのに、HTMLの中でも書式を指定していたりするというケースも見られる。
これは避けるべきだ。

参考ページ:問題なく読めるのに「隠し文字」?

また、display: none / text-indent: / visibility: hidden などはできる限り使わないで、デザインすることが好ましい。
これ単体でSEO的な観点から悪影響を及ぼすとは言えない。しかし、他のスパムを疑われる要因がいくつかあると、積み重なってペナルティが発動することが考えられるからである。
「李下に冠を正さず」ということわざがある。
桃がいっぱいある所では、盗んだと疑われる可能性があるから、帽子に手をかけてはいけないという故事成語だ。ここから、疑われることがあるような状況においては、より一層、行動に気をつける必要があるという意味になる。

様々なSEO施策を実施すると、場合によってはスパムを疑われるケースも出てくる。その際に、このようなCSSで文字を隠すというテクニックがペナルティの引き金になることがあり得るのだ。

4.正しいHTMLのコーディングができる

Another HTML-lint gatewayで100点を取る必要はない。
GoogleはHTMLチェッカーではないので、HTMLの正しさが直接順位に影響するわけではない。
SEO対応テンプレートとして有名な賢威は100点ではなく実際に調べてみると50点台だ。これでいいのである。
しかしながら、致命的なコーディングのエラーがあれば当然順位に悪影響がある。閉じタグが抜けていたりするといったケースも散見されたりする。
少なくともAnother HTML-lint gatewayで、-9となる項目だけは避けるべきと私は考えている。

5.論理的にマークアップすることができる

検索エンジンに正しくページ内の重要な文やキーワードを認識させるために、論理構造を正しく記述する必要がある。
hnであるとか、段落、リストを正しく記述することは必須だ。

6.tableやframeを使わずに組むことができる

tableについては必ずしも使ってはいけないというわけではないが、HTMLがシンプルになる場合にのみ使用するのが正しいと考えている。
tableやframeを使わずにコーディングができるというのは、現在においては最低限のスキルであろう。

7.URLの正規化ができる

例1)
・www.hoge.com
・hoge.com
・www.hoge.com/index.html
・hoge.com/index.html

同一のページに対して上記のように別のURLでアクセスできないようにする必要がある。
現在、Googleはかなり賢くなっており同一のページにアクセスした場合、上記のようにURLが異なっていたとしても、通常は同一のページとして認識する。しかし、これらを正規化したほうが絶対によい。得はあっても損はないからだ。

例2)
・hoge.sakura.ne.jp
・www.hoge.com

レンタルサーバーの元々のドメイン名と独自ドメインの正規化は絶対必要だ。
レンタルサーバの元々のドメインを無効化するか、リダイレクトするなりしないと非常に大きくSEOにおいて損をする。

例3)
・blog.hoge.com/?day=20111020
・blog.hoge.com/20111020/

後者のように静的なURLに統一することが好ましい。

以上のようなことを実現するためには、.htaccessやWordPressなどCMSの設定の知識が絶対に必要になる。

8.ページランクを失わないリニューアル

リニューアルの際に、存在しなくなったURLのページランクを新しいページに、きちんと受け渡してやることが絶対に必要だ。
リニューアルしたときにこの考慮がなかったために、せっかくの高いページランクを失ってしまうというケースもある。

9.Analytics・ウェブマスターツールの導入ができる

いわずもがなという感じもするのだが、これすらできない制作会社がある。
これに関連し、sitemap.xmlをGoogleに送信するという作業もある。とある制作会社であるが、やり方を知らずまた、スキルがなくて結局できなかったという事例を知っている。

10.携帯とPCの振り分けを正しく行うことができる

携帯とPCのページをGoogleは別のものとして扱う。
それを正しくGoogleに認識してもらう必要がある。

11.クローラービリティを考慮してコーディングできる

最後に締めくくりとしてこれを挙げておこう。

検索エンジンはユーザの利便性をきちんと考慮すれば、自然に評価してくれるからSEOは不必要だ

などと一時よく言われ、これを言い換えて
「SEOは死んだ」
という極端なフレーズすら囁かれるようになった。
しかし、これは残念ながら間違いである。

SEOは人間というユーザーのことを考えれば実現するというものではない。

検索エンジンという人間とは違ったユーザーがいて、そのユーザーは人間とは見る観点が若干違う。
残念ながら現在のところ検索エンジンは人間のように、2次元上に描かれたコンテンツの意味を理解できるような賢いものではない。
また、コンテンツを収集できなければ、まったく検索エンジンは検索結果を返すことができない。。

なので、

1.検索エンジンにわかりやすいように制作する
2.コンテンツをクローリングしやすくする

前者はこれまで語ってきたとおりだ。
後者のための配慮としてはページ内のリンクの数を抑えたり、サイトマップのページを作ったりといった、クローリングしやすくするための配慮が挙げられる。人間はこれらはなくても別に困らない。しかし、検索エンジンのためには親切な配慮である。

検索エンジンという特殊なユーザーのために配慮しなければならない。
それが言い換えればホームページ制作時におけるSEOだといって過言ではないのである。

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2011/10/24 | コメント/トラックバック(1) |

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