ビッグキーワードは本当に有用なのか


当ブログは主にロングテールキーワード(スモールキーワードともいう)による集客戦略について今まで書いてきている。

なぜロングテールキーワードを扱っているのか?
それは下記の理由による。

  • 運に左右される要素が少なく労力に応じた成果が出る
  • SEOの専門的な知識を必要としない
  • 訪問者の質が良く問い合わせなどのアクションにつながりやすい

しかし、ロングテールキーワードにはビッグクーワードにない大きな欠点がある。それは、

わかりにくい

ことである。
SEOで通常話題になるのはビッグキーワードであり、ビッグキーワードが話題にされる理由にはわかりやすさという要因が非常に大きい。

アクセス数が増えるとか、コンバージョンが出るといったWebサイトに本来求められる成果は、

外部から見ることができない

のである。
アクセス解析などを動かすことで初めて見ることができるものだ。
これに対して検索順位は一目瞭然である。
しかも順位という指標であるのが重要だ。

この世界における努力の多くは他人に対して優越するためである。

受験勉強や身体的な技能を伴う競技もそうだ。
他者に勝つことは達成感や征服感をもたらす。

勝つことが難しいものほど、得られる達成感や征服感は大きい。

ビッグキーワードでの競合が激しいほどそのキーワードを必要としている業界内における、Webサイトの序列を表すものとして意識される。
実際のところ順位とWebサイトの持っている価値に関係はないのだが、順位という形で直接見えてしまうがゆえに、自らのWebサイトの順位であるかのように錯覚してしまうのである。

ビッグキーワードでの順位競争で勝つことこそが、Webでの競争に勝つことだという錯覚は広く蔓延していると私は考えている。

さて、ビッグキーワードはわかりやすく、そして先ほど述べた3つのロングテールキーワードの裏返しであることが特徴だ。

  • 上位表示されるかどうかは運に左右される
  • SEOの専門的な知識を必要となる
  • 訪問者の質が悪く問い合わせなどのアクションにつながりにくい

というのがビッグキーワードだ。
そのデメリットを考慮したうえで、それでもビッグキーワードを狙うのか?
ビッグキーワードには、集客に大きく寄与したり、ブランディングに貢献するキーワードも確かに存在する。

ビッグキーワードを狙うべきかは3つの観点で考えられるべきである。
「競合の多さ」「検索数の多さ」はビッグキーワードの定義にかかわる部分で、「有用性」については後で論じる。

1.競合の多さ

当然ながら競合が多いほど上位表示は難しい。
競合が多いキーワードはSEOをバリバリにやっている会社・SEO業者・カリスマアフィリエイターと呼ばれるような人々がひしめき合っている激戦区だ。
ビッグキーワードを狙うことは10個しかない椅子を奪い合う椅子取りゲームと一緒である。

10位以下であればほとんどアクセスは期待できない。

さて、競合の多さはどう考えればいいのか?

Google検索でただタイトルを検索しても競合の多さはわからない。
タイトルにキーワードが含まれるページ数で比較する必要がある。
(タイトルにキーワードが含まれるページのみを検索するには title:キーワード で検索すればよい)

タイトルにキーワードが含まれていないページというのは、そのキーワードで上位表示されることを期待していない、期待していたとしても上位表示される可能性はごく少ないため、通常は競合とみなす必要はない。
晴練雨読というSEO人なら誰もが知っているSEOの情報サイトがある。
SEO人なら誰でも知っており頻繁に見ているのに「SEO」というキーワードで100位以内にも入っていない。
当ブログですら「SEO」というキーワードでは50位以内に入っているにもかかわらずだ。

晴練雨読が上位に表示されない原因はタイトルに「SEO」が含まれていないことにある。
このようにタイトルにキーワードが含まれないページは競合から除外してよい。

件数の例を具体的に挙げてみよう。

単に「英会話」と検索した場合には44,100,000件
タイトルに「英会話」と含むページを検索した場合には2,130,000件

となる。
後者の213万件が実質的な競合ということになる。
このように一桁違うことはごく普通だ。

どれほどの競合があるとビッグキーワードというのかという定義はない。
しかし、100万件以上もの競合があり上位表示されているページが明らかにビジネス的にキーワードを狙いに行っているページや、Wikipediaなどの権威あるページばかりであればビッグキーワードである可能性が高い。

2.検索数の多さ

月間の検索数である。
検索されている回数が多いキーワードはビッグキーワードであると一般に言われている。
結局は1.と同じことなのだが、検索回数が多いからそのキーワードには競合が多く参入するということだ。

たとえるならば、

魚がたくさんいる池には釣り師がいっぱい集まる

ということに等しい。魚の数を数えるか、釣り師の数を数えるか。といったように見る側面を変えているようなものである。
検索数の多さで一般的にはビッグキーワードであるかどうかは判断されるが、これも明確な基準はない。

そもそも正確な検索数を知る方法がないのだから仕方がないとも言える。
それを承知であえて言うなら、私の感覚であればGoogle Adwordsの完全一致での月間検索数で数万以上がビッグキーワードという感じだ。

3.有用性

私が強調したいのはここである。
いくら検索数が多くても、自分にとって有用性がなければそのキーワードは役に立たないということである。

たとえば、私は宝石のリフォームのサイトを運営しているとする。
であるならば「リフォーム」というビッグキーワードで上位表示すれば儲かるのか?
すぐわかるだろうが、一般的にはリフォームというのは建築物のリフォームを指す言葉であるため、このキーワードで検索するユーザーのニーズと宝石のリフォームは合致しないため有用性がゼロだといってよい。

更に言うならば、私が新潟県のとある町でリフォーム業をやっていたとする。
それで「リフォーム」で上位表示されたとしてもほとんど意味はない。
ほとんどのユーザーは自社の顧客になりえないからだ。これもユーザーニーズとほぼ合致しない例である。

言い換えてみるならば、

有用性とは自サイトでPRしたいものと検索ユーザーのニーズが一致するか

なのである。
一致しないのであればいくら検索数があろうと、そのキーワードには意味がないと言える。


1.~3.についてまとめてみよう。
そのキーワードを狙うべきかどうかを大ざっぱに概念化すると、

(2.検索数 ÷ 1.競合の多さ) × 3.有用性

といった式になる。
もし、このように合理的に考えてそれでもビッグキーワードを狙うべきと考えれば、上位表示するための戦略を練るべきだ。

※この概念式はロングテールキーワードについても当然適用できるので、考え方は意識するとよいだろう。

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2013/01/28 | コメント/トラックバック(1) |

カテゴリー:essence

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