無料のテンプレート・ブログパーツは、主にSEO的な観点から危険性を疑ったほうがよい。
無料であるというということは、提供している側に何か見返りが必要なわけだが、その見返りが何か?ということである。
という言葉もある。
とはいえ、広く使われているもののほとんどは無料、かつ無害である。
私が今、まさにこのブログに使っているWordPressも無料だ。
しかし、少なからず危険なモノものも存在していることも事実であることを忘れてはいけない。
危険性を疑うポイントを4つ紹介する。
ブログパーツには隠しリンクが存在することが非常に多い。
よくあるのが、noscriptの中にリンクがあるというケースだ。
例えば
例1.
例2.
一見するとリンクがないのだが、HTMLのソースを見てみると、
例1.ソース
<script src=”http://clock1.mytictac.com/private/mytictac.js?c=f6fd345df6960154f168d419bd0d0284″></script>
<noscript><a href=”http://www.mytictac.com/en/index.php”>Free clock</a></noscript>
例2.ソース
<script type=”text/javascript” encoding=”Shift_JIS” src=”http://img.d777.jp/machine/pachinko/akina2/akina2_blogparts1.js”></script><noscript><a href=”http://img.d777.jp/machine/pachinko/akina2/”>「CR中森明菜 歌姫伝説~恋も二度目なら~」ブログパーツ</a>はJavascriptが利用できる環境でのみで動作します。</noscript>
これは隠しリンクであり、noscriptの悪用だと言える。
※注 私が、上記に貼っているブログパーツのHTMLソース中には用心のためにnoindexを入れてある。
この種のブログパーツを一つ導入したからといっても、直ちにスパム判定に結びつくとは限らないが、ネガティブな要素であることは間違いない。
私は隠し文字を代表とした明らかなガイドライン違反以外は、怪しい施策の積み重ねによってスパム判定が発動すると考えている。
この種のブログパーツは怪しい施策の中に入ってしまう可能性がある。
ブログパーツを提供される方には、このような危険性のないものを提供していただきたいと願う次第である。
小さくて見えにくいのだが、ページの下部にアクセスカウンターがある。
ソースを見るとこの数字の一桁一桁が隠しリンクになっている。
<a href=”http://rakurakuhp.com” title=”ホームページ制作” alt=”ホームページ制作”><img src=http://rakurakuhp.com/pic/count/1/0.gif border=0 alt=”ホームページ制作”></a><a href=”http://www.grasoft.co.jp” title=”SEO対策” alt=”SEO対策”><img src=http://rakurakuhp.com/pic/count/1/6.gif border=0 alt=”SEO対策”></a><img src=http://rakurakuhp.com/pic/count/1/1.gif border=0><a href=”http://jitakuserver.net” title=”固定IPアドレス” alt=”固定IPアドレス”><img src=http://rakurakuhp.com/pic/count/1/9.gif border=0 alt=”固定IPアドレス”></a><img src=http://rakurakuhp.com/pic/count/1/4.gif border=0><img src=http://rakurakuhp.com/pic/count/1/8.gif border=0
これは明らかなスパムであり、絶対避けねばならないことである。
GoogleはJavascriptリンクを読んで、PageRankを渡し、アンカーテキストも評価する
上記の鈴木謙一氏の記事に詳しいが、JavaScript内のリンクをGoogleは評価している。
JavaScript内にスパムリンクがあったら危険かもしれない。
Google公式ウェブマスターヘルプフォーラムに上記のスレッドがある。
書いた覚えのないアダルト系のキーワードがたくさん埋めこまれてしまったという例である。
そのため、ペナルティを受け大きく順位が下落したということだ。
これは気が付かないだけに非常に恐ろしい。
ここまで書いてきたが、さて自衛策はあるのだろうか?
私がお薦めするのは下記の2つだ。
無料ブログなどを使っている場合でも、アクセス獲得したいと考えているのであればHTMLを少しは書ける必要がある。
・Fetch as Googlebot
Googleは実際にどのようにページを認識しているかを「Fetch as Googlebot」を使えば確認することができる。
この手法が一番手堅い。
・スパムリンクチェッカー
ページ内の全てのリンクを見ることができる。
見覚えのない、貼った覚えのないリンクがあったら要注意というわけだ。
・SEO Browser
Lynxといったテキストブラウザを使った時のような感じで、ページを見ることができる。
ただし、文字化けすることがあり、その場合一旦、どこかのリンクをクリックしてやると、次に表示したページからは正常に表示されたりするので、お試しいただければと思う。
インターネットは無料で使える素晴らしい文化であるが、無料ゆえの危険があることを忘れてはならないのである。
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