誰でもSEOを理解できる思考方法

essence

今回の記事は初心者、特にSEOについて道しるべがなく困っている人に読んでもらいたいのである。
この記事を何度も読み返してもらえれば、これをきっかけにしてSEOの本質をつかむことができるかも知れない。
一見すると目新しいことは何もなく陳腐であるが最も重要なことを書いたつもりだ。
このブログの中で一番重要な記事かもしれない。
(一番マシって意味かもしれないが)
この記事がSEOに困ったときに、正しい行き先を示す光にでもなってくれたら幸いである。

さて、私であるがSEOを勉強し始めて2年間ぐらいは全然わからなかった。 理屈は知っていても、わかっていなかった。


SEOのわからないポイント


・著者により異なる見解が書いてありどっちが正しいか迷う
・真偽がわからない
・個々の細かい状況は書籍やWebサイトなどに書かれていない

勉強するほど、わからなくなるという状況に陥るのである。 私はこのブログの中で何度も書いているが、SEOには確かな正解というものがない。そのため人によって見解が異なる。

見解が割れるものの代表例としてこんなものがある。

・相互リンク
「そんなもん不要だ」「やったほうがいい」
・有料ディレクトリサービス
「まずやるべき」「予算に余裕があったらやるべき」「やらなくていい」
・IP分散
「絶対効果がある」「自作自演がばれないために必須」「意識する必要はない」
・HTMLを正しく書くこと
「Another HTML-lintで100点に近づけるほどSEO的には有利」「HTMLの正しさと検索順位は関係ない」

自分が今やれていないことについて、ひょっとしたらそれをやったら順位が大きく上がるのではないか? というように思うのだ。
上記の例で言えば、
「Yahoo!カテゴリに登録すればいきなり上がるんじゃないか?」
とか、
「やっぱりIP分散しないと駄目なんじゃないか?」
とか、
「Another HTML-lintで100点を取れればもっと上がるんじゃないか?」
などと迷い考えたりする。
実を言うと自分もそんなことを考えていた。
今ではどうでもいいと思えるのだが、当時は相当悩んだものだ。

SEOには間違いない対策から、都市伝説じみた怪しいものまである。
順位が上がらない、アクセスが集められないとなると色々情報を収集して、桁外れの奇怪なSEOの都市伝説とかをどこかで聞いたりする。
そうすると、それをやってないせいで上がらないのでは?と疑心暗鬼になってくる。
一度この状況になってしまうと、様々な怪しい対策をやり始めて本来のSEOから離れて行ってしまう。
しかし、対策をやっている本人はそんな事に気がつかない。

「まだまだ勉強不足、実践していない、だから駄目だ。」

と思い始める。
こうなってしまうと逆に正しいことが、嘘に思えてくるという状況に陥ってくる。

書籍に書いてあるSEOの知識はほんのごく初心者向けの表面的な知識にすぎない。
やっぱり上位表示のノウハウというものは一部のSEOの上級者が抱えていて、高額な料金を払ってセミナーや情報商材を買うことでしか得られない。

と思い始める。

amazon.comのレビューを見ていると、誤解を抱いている人が多いことに気がつく。

この本にはSEOの表面的な知識しか書いていません。
これだけ知っても上位表示はできません。
初心者のためにはいい本だとは思いますが、
SEOをある程度知っている人には役に立ちません。

いい書籍ほど、この種のネガティブなコメントがつく傾向がある。
SEOには特殊な技術が必要と誤解している人が多いということだ。


ここまでが前置きである。

実はSEOに必要な知識はさほど多いものではない。
原則を理解して、個々の局面に原則を当てはめればいいだけだ。

検索エンジンの原則に立ち返れば全ての答えがある

これだけが重要だ。

私の経験の話だ。
たったこれだけのことが納得できた瞬間、全てが変わったのだ。
うまく表現ができないのだが目の前の霧が晴れて、視界がいきなり開けたような不思議な気持ちがした。
脳科学者の茂木健一郎氏風に言うなら、「アハ体験」ってやつなのかも知れない。

検索エンジンはユーザーが必要とする情報を表示するように作られている

これが原則。これに合致するのが答えである。

答えが合致しないこともままあるのだが、それはイレギュラーであって原則に従えば間違いない。
答えが合致しないという部分を狙って、上位表示をさせようとする行為はスパムに該当する。一時期はうまくいってもいずれ検索順位が下がる、あるいは検索結果から完全に排除される。
Googleという会社は、世界中のトップクラスの優秀な頭脳を揃え、日々アルゴリズムの進化を図っている。
SEOスパムと検索エンジンの進化はイタチごっこの関係にあるが、近年検索エンジンがSEOスパムを圧倒しつつある。最終的には確実に検索エンジンが勝つ。
だからこそ、実利を重んじればなおのこと原則に従わなければならない。

原則に従って考えるとはどういうことかを例を挙げて考察しよう。

相互リンクはした方がいいのか "リンクの価値はそのページが見るに値するかどうかを検索エンジンが知るための指標である。従って、価値のあるリンクは検索エンジンが評価をする。 リンクから相手のページに行く可能性がある場合はそのリンクには価値があるということだ。 相互リンクの場合でもこの原則に従えばよく、ジャンルなどの類似性があったり、人間関係的なつながりがある場合などにはリンクに価値があるため評価されるであろう。 それ以外の無関係な相互リンクからは相手のページに行く可能性はごく少ないので、リンクの価値はごく少ないだろう。" 有料ディレクトリーサービスは使う価値はあるか "有料ディレクトリは人間が内容を精査しており、ある一定以上の価値があるとみなされるページしか掲載されていない。また、Yahoo!カテゴリといったディレクトリサービスは、リンクをたどってリンク先にユーザが行くことがかなりあると考えられるため、有料ディレクトリへの掲載は高い評価を得る。 しかしながら、そのリンクから多くのユーザーが行くというわけではないので、価値は限定的である。" IP分散の効果はあるのか "一般ユーザーにとって、Webサイトが存在するサーバーがどこに存在するかということはどうでもいいことである。 自作自演の被リンクについても同様で、もしバックリンク用のサテライトサイトがユーザーにとって価値があり、そこからリンクをたどって本サイトに行くことに意味がありそうであれば、そのリンクは価値がありIPが同一であろうとなかろうと関係がない。 もし、サテライトサイトのコンテンツ自体に価値がないのであれば、そこにあるリンクにも価値はない。" HTMLを正しく書くことで上位表示するか 人間が見てコンテンツの中身がちゃんと理解できる程度にHTMLが書けていれば、内容を見ることに問題はない。そのため基本的にHTMLの正しさと、表示順位には関係がない。

原則に基づいて判断をすると上記のような結果になる。
実際は検索エンジンはこれと異なる判断をすることもあるがこれが正解である。
もし、これと異なる結果が生じた場合はそれは一時的なものにしか過ぎない。

まずは原則を正しく理解してやれば、SEOで迷った時に正しい結論が出るはずなのだ。

コメント

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