Google ウェブマスター向け公式ヘルプフォーラムには時折、SEOの観点からは答えが出せない質問が寄せられる。
渡辺隆広氏はCSS Nite LP, Disk 24「インハウスSEO」というセミナーの中で、
「インハウスSEO 成功する担当者 失敗する担当者」という講演を行なっていた。その中で、
ということを述べていた。
これは非常に重要なことであり、そうして残念ながら一般的に浸透していないので記事にしてみるのである。
SEOの問題ではないというのは、例えばこのようなものだ。
- 自社で管理しているサイト間で相互リンクをさせていいのか?
- ページ上部にキャッチコピーを入れることのSEO効果は?
- リンク文字列にh2を指定することの是非は?
この種の質問はSEOで考える事柄ではない。
SEOという観点ではなく、そのサイトを利用しようとするユーザーに対してどうあるべきかを考えればよい。
- 利便性
- デザインとの折り合い
- ユーザーに伝えたいメッセージとは何か
といった観点で考えればおのずから答えが出るはずだ。
しかし、
SEOにおけるメリット・デメリットで考えようとすると、「差がない」あるいは「差はごくわずか」であるため、答えを出すことが非常に難しいのである。
私はこう思うのだ。
ディスカッションして合理的に決めよう
こんな問いに非常によく似ている。
どっちを選んでも大きな違いがない事柄は、理詰めで結論を導こうとすると難しいわけだ。
このラーメンとカレーの例と同じような理由において「ほとんどの疑問はSEOの知識では解決できない」のである。
でもなぜSEOを気にするのか?
実は昔の自分の振り返って思い出してみるとその気持がわかるのである。
スパムをやる意図がなくても、Googleからスパムと勘違いされて順位を落とされたりするのではないか?
という不安が根底にある。
Googleが巨大なブラックボックスであり、どのように判断されるか分からないから怖いと感じるわけだ。
だから私は断言する。
Googleは世界中の誰よりも多くのページを記録しており、様々なパターンのHTMLのソースなどを蓄積して解析してきている。
我々が思うようなことは配慮していると考えてよい。
Googleのアルゴリズムはユーザーの利便性に合致するように作られているので、ユーザーの利便性さえ考慮すればよいのだ。
(ユーザーの利便性を考慮するとはどのようなことかは誰でもSEOを理解できる思考方法をご覧頂きたい)
まとめてみよう。
ユーザーの利便性を損なうことをしない限り、SEOに悪影響をおよぼすことはない。
SEOのためにすべきでないことを判断するためにSEOの知識は不要なのである。
その逆はどうであろうか。
SEOのためにすべきことを判断するためにSEOの知識が必要なのである。
これは間違いない。
Googleはユーザーに対する利便性と一致するようにアルゴリズムを進化させてきている。
しかし、ウェブマスターツールやcanonicalなどのGoogleとのコミュニケーションツールなどを多く提供しているため知識は必要である。
SEOについて知識がないからといってGoogleを恐れる必要はない。
普通にサイトを作って運営してやれば基本的にはOKであり、より自然検索からの集客を強化したいのであればSEOを勉強しなければならないというだけだ。
コメント
[…] SEOとその周辺のSEOで考えないことが重要という記事で、Googleを怖がらず普通にサイト作りをしていけば良いと解説されています。 […]