SEOとライティング技術について

introduction

クラウドソーシングというサービスがある。
仕事を発注したい人、仕事を請けたい人をネット上でマッチングする仕組みである。

今までの仕事紹介サービス、楽天ビジネスといった従来型の仕組みと大きく異なっているポイントがある。

単なる紹介ではなく、ネットの中だけで完全に受発注が完結する仕組みになっていることだ。
ロゴ、キャッチコピー、デザインの原稿を作ってもらったり、はたまた社名のようなものまで・・・、が簡単にネット上だけで完結してしまうのである。

支払の決済もクラウドソーシングの仕組みが行うので、仕事を発注したらあとは待っているだけで出来上がってくる。

仕事を請ける側としても大きなメリットがあって、自分の空き時間に応じた内容を請けることができる。
極端な例では1分だけ時間があるから、ちょっと仕事するかみたいな働き方も可能だ。

「働く」という言葉の概念を変えるかもしれないサービスである。

案件で大きなウエイトを占めているのがライティング(文章作成)だ。
明らかにSEO目的のバックリンクのサイトのページ作りと思われる案件が非常に多い。

近年バックリンクに対するGoogleの品質評価が厳しくなされるようになってきた。

ワードサラダと呼ばれるでたらめな文章を生成したり、全く無関係の文章の中に、アンカー文字列をリンクする方法は通じにくくなってきた。
手作りでテーマに即した文章を作らなくてはならなくなったのだ。

また、外部施策だけでは順位が上がりにくくなってきたことによって、内部を充実させる必要が高まってきた。

内部施策・外部施策ともにライティングの重要度が増している。
そのため安価なライティングの依頼が殺到しているのだ。

でも、実際のところライティングの品質はどうなのか?

私も発注してみた。
一言で言えば、

「悲惨」

であった。
バックリンクのためにはいいのかもしれないが、サイトの中のコンテンツとしてはそのままで使えない品質の記事が多い。
眩暈がしたほどだ。

品質が低い文章とは何か?

品質が低い点についてまとめることによって、逆に品質の高い文章とはどのようなものかを学ぶことができると考えたため、記事にしてみようと思った次第なのだ。
それがSEOとどんな関係があるのかは最後に述べたい。

典型的にはこんな文章だ。

自分の運営しているWebサイトの検索順位を上げたい。そう思っている人は少なくないことでしょう。

現在にいたるこれまでのSEOの歴史の中では、検索順位を上げるためには、被リンクがずっと重要だと言われ続けてきました。
しかし、ここ最近になってきて、SEOにおいてコンテンツが重要だと言われるようになってきました。
今までのSEOでは被リンクが大切だとずっと言われ続けてきたのですが、状況は変わってきたと言えます。
なぜ、状況が変わってきたのでしょうか。

その状況の変化した理由の中で一番大きなものとしては、ペンギンアップデートというアルゴリズムの変更があったことが大きいでしょう。

これによって質のよくない被リンクがあるWebサイトは、検索順位が大きく下がったり、はたまた場合によっては全く検索結果に表示されない、といったケースが多発するようになってきました。
なので、被リンクを数多く増やすことで検索順位を上げるという、SEOの手法はだんだんと下火になりつつあり、これに代わってコンテンツを充分に作りこむことによってGoogleからきちんと評価してもらえるようなWebサイトを作ろうという考え方が徐々に広まってきたためです。

皆さんも、コンテンツを充実させてGoogleに高く評価してもらえるような、いいWebサイトを作るように頑張ってみてください。

こんな文章を作るのははなはだ苦痛なのだが、典型的な悪い例を再現してみるとこんな感じだ。
一言で表現するならば、

冗長

なのである。

私は文章はシンプルであればあるだけよいと考えている。
文章をギリギリまで切り詰めることで主題が引き立つ。

  1. 自分の運営しているWebサイトの検索順位を上げたい。そう思っている人は少なくないことでしょう。

    この文章は全く不要である。SEOについて何か知識を得たいと考えている人にとっては前提だからだ。
    当たり前すぎることは書かないことである。

  2. 現在にいたるこれまでのSEOの歴史の中では、検索順位を上げるためには、被リンクがずっと重要だと言われ続けてきました。
    しかし、ここ最近になってきて、SEOにおいてコンテンツが重要だと言われるようになってきました。
    今までのSEOでは被リンクが大切だとずっと言われ続けてきたのですが、状況は変わってきたと言えます。

    こんな文章を目にしたらイラッとする。何をグダグダを書いているんだよぉって思う。

    現在にいたるこれまでのSEOの歴史の中では、検索順位を上げるためには、被リンクがずっと重要だと言われ続けてきました。

    「現在にいたる」「これまでの」は同一の意味であり、片方あれば十分。
    「中では、検索順位を上げるためには、」は では、には、 と二つ並びうっとうしい。

    「現在にいたるこれまで」「ここ最近」「今まで」すべて同じことを示しており、これまたうっとうしい。

    「言う」が3か所もあるので、1つにしよう。

    「ずっと」も2か所ある。

    「重要だと」の2か所ある。

    「SEO」も3か所ある(笑)。

    「被リンクがずっと重要だと言われ続けてきました」
    「被リンクが大切だとずっと言われ続けてきたのですが」
    二つもいらない。

    重複しているところをすべて取ると、

    「SEOの歴史の中では、検索順位を上げるため、被リンクがずっと重要でした。
    しかし、コンテンツだと言われるようになってきました。
    状況は変わってきたのです。」

    こんな感じになる。
    更に切り詰めると、

    「検索順位を上げるために、被リンクに代わって
    コンテンツが重要だと言われるようになってきました。」

    で充分だ。

さて、全体的に切り詰めてみる。

検索順位を上げるために、被リンクに代わってコンテンツが重要だと言われるようになってきました。

理由としてペンギンアップデートというアルゴリズムの変更が大きいでしょう。

質が悪い被リンクがあるWebサイトは、検索順位が大きく下がったり、全く検索結果に表示されなくなるケースが多発するようになってきました。
そのため、被リンクを増やすSEOの手法は下火になりつつあります。

これに代わってコンテンツを作りこむことで、Googleから評価されるWebサイトを作る考え方が広まってきました。

皆さんもコンテンツが充実したWebサイトを作るように頑張ってみてください。

これでも内容は不足なく伝わる。
まあ、文字数が少なすぎて記事としては成立しなくなるが・・・。

このように文字を少なくすることには二つのメリットがある。

  1. 読みやすくなり文章の内容が印象に残るようになる。
  2. 専門用語ではない一般的な語彙の割合が相対的に減る。結果的に検索エンジンからの評価が高まる可能性がある。
    共起語について参照のこと

言い換えると密度の高い文章になるのである。

SEOは結局何のために行うのか?

1)検索エンジンからユーザーを集客して、2)何らかのアクションを起こさせるためである。

ライティングを改善すると、

検索キーワードに関連するキーワードが文中に増え、検索エンジンからの評価が高まる。
文章を目にしたユーザーの印象がよくなり、アクションにつながる可能性が高まる。

1)2)のどちらにも良い影響が起こるのである。

コメント

  1. […] 、苦手な方もいらっしゃるとは思いますが、日本語を用いて文章を構成する際に気をつけたいポイントが、SEOとその周辺のSEOとライティング技術についてという記事で公開されています。 […]

  2. […] 当たり前すぎることは書かないことである。出典:SEOとライティング技術について […]

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