私事になるが、今年はみのり多き1年だった。
今年の5月より、Google ウェブマスター向け公式ヘルプ フォーラムにて回答をさせて頂くようになったのが最も大きかった。
これはGoogleが公式に運営している掲示板である。
ヘルプフォーラムに参加するようになって、私自身SEOへの理解が大きく深まったことを実感している。
それは以下の3つが役だったためである。
2.私だったら作らないようなサイトの情報が得られる。
3.他の有識者の見解を知る事ができる。
このいずれも得難い価値であった。
私は、”SEOそのもの”について多く勉強する必要はないと思っている。そして、技術的な瑣末な知識も不要だと思っている。
SEOは表層的な知識を身につける必要はなく、根本的な原理原則をおさえれば基本的には問題ないと考えているのだ。
しかし立場による。
SEOについてコンサルティングを行う立場であるならば、当然、検索エンジンの最新の技術動向や瑣末な知識も必要になる。
今年の検索エンジンそのもののトピックとしてはこのようなものがあった。
・パンダアップデート(日本への導入時期のことはおいておくとして)
・パージネーションの導入
・スマートフォン用のクローラーの正式発表
・QDFの強化
・ガイドライン違反のお知らせ機能
これら様々なトピックがあったが、実際に自分の管理下にあるサイトで現象を目撃したものは少なかった。
しかし、ヘルプフォーラムにはこれらに対する臨場感ある生の声が掲載されていた。
そのような生の声による事例を考えることは実に有意義で、生きた知識として身につけることができたと思う。
実際にペナルティが発動する傾向などについて多く知ることが出来た。
ペナルティに遭遇するということは、実際に体験することはあまりないため貴重な経験である。
ペナルティになった時の状態、改善のために施したこと、そして最も重要なことはその後の状況だ。
定期的にウォッチしていると、順位が回復していたりすることもあり、対策の有効性の仮説の検証などに役立った。
自分で実験をしていなくても、ペナルティ対策を知ることができる機会はヘルプフォーラムしかないように思う。
考えて回答が出せなかった問題も多数ある。
それらについて他の有識者の回答を読むことは、直接的に勉強になった。
自分で考えた問題であるゆえにとてもためになる。
受験勉強で問題集をやっている時のことを思い出す。
ほとんど考えずに回答を見てしまった場合、強く記憶されることはなかった。
ところが、考えに考え、どうしようもなかった結果、答えを見た場合はっきりと刻印されるように記憶されたことを思い出す。
これに非常に似ている。
SEOの知識、スキルのアップに寄与しただけではなかった。
ウェブマスターの方々との交流や、SEOのプロの方々とコミュニケーションを取ることで、自分自身のSEOへ向き合うモチベーションの向上につながった。
ヘルプフォーラムに参加しなければ、このブログを始めることは絶対になかった。
アウトプットをすることはしんどいことなのだけど、あやふやな知識を確固としたものにする効果があることがよくわかった。
勉強になっているのはブログを読んでくださる皆様ではなくて私自身である。
毎週更新をしていているが、実は毎週、
「こんなつまらん、目新しい内容もないことを書いていいのだろうか?」
と、いつもいつもいつもいつも心の中に、冷や汗をかきながら記事を公開しているのである。
(ちなみにSEOのプロの方や、ヘルプフォーラムの常連の方とかに読んでいただくのは特に緊張する)
こんなブログにお付き合いいただきありがとうございました。
また、来年もよろしくお願いいたします。
追伸 毎週月曜日に当ブログは更新していますが、来年1月2日は更新をお休みします。
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