最近は抽象的な話題が続いたので、たまには具体的に役に立つ話題について書いてみたいと思う。
今回のテーマであるが、
である。
最近はSEOについて全く知らない人に対して、SEOの手法を説明するときがよくある。
その中で説明しても信じてもらいにくいことが一つある。
これが今回の記事だ。
濃い内容が書かれたコンテンツを作ることが必要だ
濃い内容とは何だろう。
私はこの種の物の言い方をこれまでよくしてきたが、具体的に語ったことは一度もなかった。
なので、これを知らないSEOの初心者に対して説明したいのだ。
濃い内容とは検索ユーザーのニーズに合致する文章ということだ。
具体例で説明するとよく分かるだろう。
「タラバガニ」というキーワードを例にして、どのコンテンツが一番ユーザーのニーズを満たしそうかを考察する。
私は毎日朝起きるとまず顔を洗います。
その後、軽くジョギングをして、朝食にします。大体はトーストを食べることが多いです。
新聞の朝刊を読みながら、テレビを見て、歯を磨いて、スーツに着替えて会社に出かけます。
タラバガニはどうですか。
会社の上司にお中元でタラバガニを贈った。
ビールにしようか、カタログにしようか色々悩んだのだが、結局見本に飾ってあったタラバカニに心を惹かれて、値段もちょうどよかったのでこれにしたのだ。
上司からお礼の電話をもらった時、本当に喜んでいたようだった。
実はカニのなかまではないタラバガニ。
異尾下目というヤドカリの仲間である。観察すると殻は左右非対称であり、縦に歩けるといった特徴もある。DNAの分析も進んでおり分類は裏付けされている。
鱈の漁場に住むことからこの命名になったという説がある。
さて、どれが一番「タラバガニ」というキーワードについて詳しいだろうか。
例1はたまにバックリンクのためのサイトによく見られる文章である。
わりとどうでもいい内容の記事の中に、唐突にキーワードが出現し、そのキーワードのところにリンクがついているというパターンだ。
この例であれば、タラバガニの部分が他のページへの発リンクがついているという感じである。
さて、タラバガニと検索した人の中で、この例1の文章を見て役に立つと思う人がいるだろうか?
一人もいないはずである。
例2については文章はおかしくはないし、タラバガニが文章中に2ヶ所も登場する。
ではこれは上位表示するか?
例1のようにひどくはないが、結局のところタラバガニについて何も語っていないに等しい。
これも、タラバガニと検索した人に対して、何も情報を与えていない。
最後の例3であるが、タラバガニならではの情報が記載されている。
タラバガニの特殊性、他にはない特徴が述べられているのだ。
このような文章は上位表示されやすい。
検索結果の望ましさはこうなる。
例2 ☓ 適さないがペナルティは受けない
例1 ☓ 適ないしペナルティを受ける可能性あり
さて、望ましい文章を検索エンジンはどうやって見出すのだろうか。
あんがい職業プログラマの人などでも、
「内容までプログラムで理解できるわけないと思うんですけど。考えすぎじゃないですか?」
って信用されなかったりする。
しかし、これは原理的にはそんなに難しくない。
大量の文章の蓄積と、計算機の処理能力があれば比較的簡単な処理である。
※実際はスパム対策のために複雑な計算を行なっている部分もある
例3の文章には、あまり日常的に使わない語が大量に用いられている。
・異尾下目
・ヤドカリ
・殻
・左右非対称
・DNA
・分類
・鱈
・漁場
キーワード別に総数を計算することは原理的には比較的に容易である。
これらの単語は「タラバガニ」というキーワードが含まれているページの中では、比較的出現頻度が高くなる可能性がある。
特に、
「異尾下目」「ヤドカリ」「殻」「鱈」といったキーワードは、「タラバガニ」というキーワードが含まれないページの中にはほとんど出現しない。
言い換えると、これらは「タラバガニ」というキーワードを特徴付ける、重要なキーワードであるということになる。
このような重要なキーワードを含むページは上位表示されやすいのだ
もし、「タラバガニ お中元」といったキーワードで上位表示したいのであればどう書くべきか。
例2と比べると下記の文章はどうか。
身がギッシリつまって、美味しく食べごたえがあり食通の方でも納得する逸品。
近年乱獲が進み貴重になったタラバガニ、まるごと1匹を非常にお求め安い価格でご提供いたします。
大切な方に心が伝わる贈り物です。
といった文章だ。
これであれば、「タラバガニ」「中元」という2つのキーワードに対して特徴的なキーワードがたくさん含まれる。
例2に比べると濃い文章であることがわかるだろう。人間が見ても明らかに内容の濃さが違う。
これをSEOのテクニックとしてまとめたのが「共起語によるSEO」である。
しかし、大切なのはテクニックではなく内容の濃いコンテンツを作ることだ。
内容の濃い薄いを上記のような原理によって検索エンジンは見分けることができる。
ユーザーが読んで、濃いと思えるコンテンツを作ることが上位表示につながるのだ。
コメント
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