検索順位が全く変わらなくても検索エンジンからの集客を増やせる。
が今回のテーマだ。
当たり前の事なのだが、意外に実践するのが難しいので自戒の念も込めて書くのだ。
ウェブマスターツールの「検索クエリ」を見ると、どのような検索キーワードで集客しているのか見ることができる。
自社名、自社ブランドといったキーワードで検索しているユーザについては、CTR※が高いのは一般的には当たり前である。
しかし、一般名詞での検索からのCTRは値が低くなる。
例えば、
「ipad」と検索する人は、アップル社のサイトを見たい人がかなりの割合を占めるだろう。
その逆に、
「タブレット」と検索する人は、アップル社のサイトを見たいとはまったく限らない。
このように別のキーワードで1位に表示されいても、CTRは全く異なってくるということだ。
※CTR クリック・スルー・レート:表示回数のうちどれだけクリックされるかという割合。
1,000回検索結果に表示され、15回クリックされ自サイトに集客できたといった場合は、CTRは1.5%となる
自社のブランド名でCTRが高いのは当たり前なのだが、問題は他のキーワードだ。
これはどういうことか?
検索結果を見て、どのページをクリックするかは、ページの「タイトル」「スニペット※」を見て判断する。
基本的にこの2つしか判断する材料がないからだ。
※ページの要約文、あるいは抜き書き
ここが駄目だとCTRは著しく下がる。
全く同じ検索順位であったとしても、2つを改善することでCTRを数倍にすることができたというケースは稀ではない。
最近もこの表を使ったが、またしても引用する。
(このCTRは改善、計画の指針に非常によい)
平均掲載順位が高いにも関わらず、CTRが低いというキーワードは、「タイトル」「スニペット」の表示がよくない可能性が高い。
例えばこんなキーワードのケース
・表示回数が10,000件
・自サイトの平均掲載順位が5位
・クリック数が90回
だとしよう。
5位であれば、前記の表によれば4.86%なので486回のクリックが平均して見込めるという事になる。
ところが、それに比べて90回というのは非常に少ない。
396アクセスを「タイトル」「スニペット」の悪さのために逃しているという可能性があるわけだ。
このような感じで、ウェブマスターツールに表示される平均掲載順位とCTRを見ながら、悪いところを改善するという施策は面倒ではあるが順位を上げるよりずっと確実である。
さて、改善するためのポイントは実に難しいが、2つ留意点がある。
Googleは近年、タイトルをアルゴリズムで自動的に書き換えることが多くなった。
タイトルの中に検索キーワードが含まれないと、意味の通らない不適切なタイトルが生成されてしまうケースが多くなる。
タイトルに検索キーワードを含めることで、このようなケースをかなり防ぐ事ができる。
スニペットについても同様である。
mete description内に検索キーワードが入っていない場合、基本的には本文中のキーワードが入っている部分の文章を抜書きして表示するが、キャッチコピー的にはどうしても弱くなる。
スニペットについてもどのように表示されているか確認をして、meta descriptionを修正するという施策は損がない。
場合によってはDMOZ掲載内容からスニペットの表示がなされる場合もある。
下記は「気象庁」という検索キーワードで気象庁が検索結果に表示された例だ。
スニペットが「気象の情報とデータ集。日々の天気図やその解説、台風や地震、火山の情報があるよ。」といった表示になっている。
個人的には非常に好きだが、これは好ましくない状況かも知れない。
なぜ、こんなことが起こるのかというと気象庁のホームページはDMOZというディレクトリに登録されており、その登録内容が表示されてしまっているのである。
場合によってはDMOZを無効にした方がいいかもしれない。
(<meta name=”robots” content=”NOODP”>を記述する)
自サイトの情報を求めている人は、
どんなキャッチフレーズに惹きつけられるのかを考えて、
「タイトル」「スニペット」の表示内容を決める。
これが実は最も重要なことである。
「はてブ」「neverまとめ」「Togetter」などの人気ページは、人の心を引き付けるタイトルがついている。
また、ネット以外でも週刊誌や夕刊の見出し、中吊り広告などを見て感覚を養うといったことを心がけるといいだろう。
私は特に大手広告代理店の作った広告をよく吟味することを心がけている。
大手広告代理店はターゲットに対して商品のアピールしたいポイントを、強いインパクトで伝えることを商売にしているプロ中のプロである。
そのプロが作った広告から、
「どんなターゲットに対して」
「どんなことをアピールしたいのか」
と考えてその広告を作ったのか?と逆算して考えると非常に勉強になる。
満員電車に揺られている間でも有意義に過ごせる時間の使い方でもある。お勧めである。
さて、最後に今回の記事に関連し、いい記事があるので紹介して終わりにしたい。
考え方をシンプルにわかりやすくまとめてあるので必見である。
コメント
[…] 検索順位と別の検索エンジン最適化 | SEOとその周辺 […]
[…] え方が、SEOとその周辺の検索順位と別の検索エンジン最適化という記事で公開されています。 […]
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