今回のお題は、
である。
継続的に実施することができ、場合によってはおびただしい大量のナチュラルリンクを得ることができる。
当ブログは主に内部施策によるロングテール(スモールキーワードともいう)でのSEO手法を解説している。
しかしながら外部施策は依然として重要であり、今後も重要であり続けるだろう。
外部施策の戦略とはイコール被リンクの戦略である。
みもふたもない表現で言い換えるならば、
あるいは
ナチュラルっぽいリンクを作るか?
ということだ。
今回のテーマは前者の「ナチュラルなリンク」を得る方法である。
QDFを利用した手法を紹介してみたい。
QDFというのはSEOの専門用語なので、解説する必要があるかもしれない。
枠内は解説である。
QDFとはQuery Deserves Freshnessの略。
「新鮮さを要求される話題について検索された場合は、新しく更新されたページが上位に表示される」
という検索エンジンのアルゴリズムのことである。例えば「陸上競技」と検索した場合は、Wikipediaなどの有名ページが通常は上位に表示される。
ところが、オリンピックなどが始まったりすると、オリンピックの陸上競技の結果ページなどが一時的に上位表示されるようになる。今、現在、話題になっているキーワードについては、話題が盛り上がる重要な何かがあったと検索エンジンは判断する。
その場合、過去の情報は検索ニーズに合わないから、新しいページを上位表示させるべきと判断するわけだ。近年、Googleのアルゴリズム変更によってQDFが重視されるようになり、新しいページが上位表示されるようになったなどということが言われている。
しかし、検索ニーズを満たすために検索エンジンのアルゴリズムがあり、QDFもあくまでその一つである。
基本的には、検索ニーズを満たさないのであれば、ページの新しさは優位につながらないことに留意すべきだろう。
さて、ではQDFを使って被リンクをもらう手法だ。
具体的に言えば、ブログのようなシステムを取り入れておくということだ。
そして、このブログは必ず同一ドメイン内に設置されなければならない。
また、ソーシャルブックマークボタンも必ず設置すること。
(Twitter/Facebook/Google+/はてなブックマークは最低限必要)
自サイトでPRしたいテーマに沿った話題であることが好ましいのだが、あまり厳密に考えなくてもよい。
一番大切なことは、意味のある記事をちゃんと書けることである。
例えば、自サイトでPRしたいテーマがタラバガニのことであれば、
生き物、食文化などについて自由に書けばよい。
場合によっては、まったく違ったテーマであってもいい記事を書ける自信があればいい。
今盛り上がっているテーマの探し方は様々である。
以下のようなところで探せばいいだろう。
1)新聞・週刊誌・テレビなどのマスメディア
これ基本である。
やはりマスメディアの力というのは大きく、話題を作り出す力として最も大きいものだ。
特にテレビの影響は大きい。
視聴率5%の番組は失敗の部類かも知れないが、日本全土で600万人以上見ている。
とんでもない影響力である。
キーワードを見ても、何のことだかさっぱりわからないことがあるが、ちょっと調べればすぐわかる。
「17万人」というキーワードは脱原発デモに参加した人の人数。
つまり、脱原発デモの話題が盛り上がっているということだ。
このようなツールが無料で提供されているので、色々見てみるといいだろう。
自分で書けそうなネタが転がっているかもしれない。
※とはいっても、政治や宗教といった微妙な話題は避けたほうがよいと思う。
その話題はずっと前から盛り上がっているのかもしれない。
前からずっと話題であれば、その話題について書いてもQDFは発動しないかもしれない。
また、同じ話題について既にブログなどで大量に書かれていれば競合が多すぎて難しい可能性もある。
調べる内容は2つだ。
1)実際に検索してQDFが発動しているか調べる
※クリックすると拡大します
赤枠で囲った部分が、更新された日時である。
「桑名正博」というキーワードの検索結果なのだが、この24時間以内に更新された記事が多いということがわかる。
これこそまさにQDFが発動した例だ。
2)Twitterでのキーワードの出現数の推移を調べる
Twitter検索はツイートの一部分しか返さない。また、推移をビジュアルに見ることができないのでtopsyを使うと便利である。
これも同じく「桑名正博」の例だが、過去7日の推移を見るといきなり急上昇したということがわかる。
できる限り高い品質の記事を書く。
言い換えれば、現在の検索ニーズに沿った記事を書くのである。
ここが一番大切である。
きちんと書けば上位表示される確率は高い。
できることならば、誰かが書いた情報を加工して作った記事である2次情報ではなく、自分が何か知っている独自情報を付加した記事を書いたほうが望ましい。
それができない場合であれば、何かしら自分なりの考察を加えた記事を書くべきだ。
濃い情報のあるページを作ることで、上位表示の確率は飛躍的に高まる。というのがまず第1の理由。
具体的に、濃い情報ページを作るためにはどうすればいいかは「上位表示しやすいコンテンツの作り方」をご覧頂きたい。
第2の理由は最後に説明する。
濃い情報があればQDFにより一時的ではあるが、上位表示がされる可能性が高まる。
検索数はそのタイミングでは非常に多いので、順位と相まって露出が劇的に増える。
もし、記事に独自情報や、鋭い考察などがあればソーシャルメディアを通じて爆発的に拡散する可能性が高い。
またはてなブックマークなどのソーシャルブックマークが大量につくかもしれない。
ブログなどで取り上げられるといったこともあるだろう。
大量のナチュラルリンクを集められる可能性があるのだ。
しかし、単なる情報を加工しただけの2次情報では人々の心を動かさない。リンクは集まらない。
独自の情報、考察、切り口などが絶対に必要なのだ。
数日で検索上位からは落ちてしまうだろうが、その間にナチュラルリンクを集められれば、ドメイン自体の評価を大きく高めることができるというのがこの戦略なのである。
自サイトで扱っているテーマと違ってもいいのか?
という疑問は当然あるだろう。
特にSEOに詳しい人はそう思う可能性が高い。
自サイトに直接関係するテーマで記事を書き、被リンクがつくのが最も望ましいことは言うまでもない。
しかしながら、違うテーマであったとしても、被リンクがつくという価値は決して少なくない。
ドメイン自体の力の底上げにつながるからである。
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