今回のテーマは、
である。
これは難問だ。
中小企業ではない、零細企業の場合である。
家族だけで運営している商店のECサイトなどの場合だ。
典型的にはこんな感じだ。
商品の更新だけは何とかやってます。
でもほとんど売上出ませんし、正直ホームページで利益を出そうなんて無理な気がしています。
これに対する解決策を述べてみたい。
最初にお断りしておきたいのは、特効薬といえるような解決策は決してないというということである。
小売店をやっている方なら肌身にしみてわかっていることだろうが、店舗の運営のレベルが下がると売上が下がる。
言い換えると「手を抜くと売上は下がる」ということだ。
不思議なものでコンビニエンスストアといった、運営業務が定型化された業種であっても手を抜くと売上は大きく下がるのだ。
実はホームページでの販売もこれと同じである。
まずあまり売上が上がっていない場合は、そもそも手を抜く以前に店舗としての体をなすほど力を入れていない場合がある。
それでは売上が上がるわけがない。
私は時々ふざけて、こんなことを言うときがある。
半分面白おかしくしているのではあるが、半分は真面目である。
人為的な被リンクという手法が有効性を失いつつある現在において、よいコンテンツこそが生命線である。
SEOは文字数だけをただダラダラ多く書けばいいというものではない。
SEOしたいキーワードに関する濃いページを作る必要がある。
キーワードに関する濃い情報があるページは、検索上位に表示されやすい。
参照:共起語SEOをもう一度解説してみる
※この記事内ではSEOの手法として書かれているが、実際は手法を意識しなくてもよいコンテンツを作ろうとすれば自然にそうなる。
さて、よいコンテンツを作る原動力とは何か?
それは情熱である。
自分がPRしたいものに対する想いを真摯に書くことだ。
換言すればPRしたいものに対する愛である。
真摯に想いを綴るのはある意味恋文に似ている。
そんなわけでSEOは愛だと思うわけだ。
さて、次に実際にどうやってSEOすればいいのかについてある程度具体的に書いてみたい。
まず一番大切なことを書こう。それは、
これが一番重要である。
小売店を運営していたり、ごく少人数で会社をやっていたりすると仕事がうんざりするほどある。
その中でどのように時間を捻出するかが鍵だ。
繁盛しているECショップは間違いなく手間をかけている。
接客の合間の隙間時間などを活用して、商品撮影・ブログの更新といったことをこまめにやっている。
隙間時間を積み重ねると結構時間が取れることもある。
そのように時間を確保しているという繁盛店は結構多い。
「そんなことを言っても時間を取れない。」
という意見もあるかも知れない。
そういうのであれば、ホームページには会社パンフレット以上のことを期待しないことをお薦めする。
中途半端にエネルギーを費やすぐらいなら無駄だ。
商品の更新といった業務は最低限である。
しかし、商品の更新を行なっていくだけだとコンテンツの量は増えていかない。
売り切れになった商品のページを削り、新規商品のページを作っていくだけだとコンテンツ量は増えない。
コンテンツを増やすことが大切なので、増やせるコンテンツ構成が必要だ。
もっとも簡単なものは日記であるが、単に日常を綴っただけでは駄目である。
検索エンジンはホームページの中のテーマを認識している。
PRしたいことと無関係のことを綴っていくと、テーマが散漫になるので検索エンジンからは集客できない。
日記を書くのであれば、
・PRしたい事柄に関係するコンテンツ
・面白く興味を引く内容
を書く必要がある。
そのようなコンテンツを増やしていくことで、
・コンテンツが増え様々なキーワードで検索されるようになる
・ページ数が増えることで検索エンジンからも内容が充実したサイトであると評価されるようになる
・面白いコンテンツであれば紹介されたりして直接的な集客が見込める
・ナチュラルな被リンクが発生しサイト全体が検索エンジンから評価されるようになる
といったメリットが見込める。
このようなコンテンツを増やす考え方は、松尾茂起氏の下記の記事に詳しい。
帽子屋と営む店の主人の趣味である盆栽をもとにして、帽子に関するコンテンツを発想するという記事である。
コンテンツの作り方に関するヒントがある良記事だ。
最後に2つだけSEOの技術的な話をしよう。
もし自社でPRしたいものが、一般的に販売されているものの場合は注意すべき点がある。
楽天などのショッピングサイトそのものは集客力がある。
しかし、検索エンジンから直接自社の販売ページに集客するのは難しいかも知れない。
もし、楽天内に同一商品を売っている他社ページが多数存在したら、検索結果に表示されるのが難しい。
検索エンジンは検索結果の多様性を重視する仕組みになっている。
検索結果内に楽天のページばかりが並ぶということがないように作られているわけだ。
楽天内に同種の商品が多数ある場合は、SEOでの集客は難しくなる。
その場合は独自ドメインを取得して、自社のホームページを立ち上げたほうが良いかもしれない。
とはいえ、独自ドメインを取得して自社の販売サイトを作るというのは、誰もいない野原に店を開店するのに似ている。
当初の集客は相当苦労することを覚悟する必要がある。
それに比較して楽天内に出店するのは、ある程度人通りのある商店街に店を出すのに似ている。
どっちにするかは熟考が必要だ。
コンテンツを増やすことで、検索エンジンから充実した情報があるホームページであるという評価を得ることができる。
そのためには自社ホームページ内にコンテンツを作らなければならない。
アメブロやFC2といった無料ブログを使うのは避けたほうが良い。
もしそれが人気コンテンツになったとしてもSEOの効果はあまり得られないからである。
まとめよう。
・ホームページを書く時間を確保して
・自社ホームページ内に自由にコンテンツを追加できる仕組みを作り
・PRしたい内容にまつわるコンテンツを追記していき
・充実したホームページを作ることを目指す
ということである。
迂遠なようであるが、これしかないのである。
とはいえ、大企業であろうとこの戦略は変わるところがない。誰にでも機会は開かれていることは間違いない。
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