今回はソーシャルメディアの運用とSEOの関係について書いてみたい。
まず最初に結論から書くのである。
これが重要である。
ソーシャルメディアを運用する過程において、副次的にSEOの効果が発生してくると考えるのが正しいのだ。
考察してみることにする。
Twitterのツイートからのリンクは以前はnofollow属性が付与されていた。
そのため直接のSEO効果は全くないかあるいは限定的であるとも言われていた。
しかし2013/1/13現在ではnofollow属性は外されていることから、直接的なSEO効果はある可能性は高い。
でも実際はどうだろう。
TwitterだけでなくFacebook、Google+についてもまとめてみたのが以下の表である。
ここから言えることがある。
上記の3つのソーシャルメディアはいずれもSEOにおいては限定的な効果しかない可能性があるということだ。
Facebookにについては依然としてnofollow属性がついているため、直接的なSEO効果は期待できない。
実際のところ、TwitterやFacebookについてはもしnofollowでないにしろ、そもそもがGoogleがコンテンツを完全にクローリングできない。
クローリングできないということはリンクがあることをGoogleは認識できないわけである。
Google+はnofollow属性がついておらずGoogleが運用しているのでインデックスはされているが、アクティブユーザーは少ない。
従ってGoogle+とTwitterはSEO効果がある可能性は高いが限定的なものかもしれない。
それであれば、
TwitterやGoogle+で自サイトに対して宣伝リンクを張りまくったりすれば、検索エンジンからの評価を高めることができるはずだ
と思われるだろうか?
そう思うのであれば、自分自身のSEOに対する感性を疑ったほうがよい。
検索エンジンから評価される原則は、
である。
宣伝リンクを張りまくるスパムアカウントのツイートを読みたいと思う人がいるか?
そんなアカウントは大量に存在するが、誰も相手にしていないだろう。
誰が考えてもユーザーにとっての利便性のない施策は、検索エンジンに対して無効、あるいは今後無効になると考えたほうがよい。
検索エンジンが判断する観点も人間に近い。
個々のアカウントの信頼性を元にして、Googleは「Author authority」(オーサー・オーソリティ)という重要度を計算している。
宣伝しかせずに他のユーザーと交流していないようなアカウントのツイートからのリンクを評価しないのだ。
参考
Twitter や Facebook からのリンクはSEOに効果がありますか?
さて、やっと本題である。
と考えてみて欲しい。
- 知人あるいは知人の知人
- 価値のある情報を発信している人
- 著名人
これらの人々の発言であろう。
まったく交友関係がなく、名前も聞いたことがなく、かつ発言に信憑性がなさそうであればその情報は信頼するに足りないと判断するのが普通である。
これだけ書けば私の言いたかったことはわかっていただけるだろう。
交流によって未知の人同士の間に信頼が生まれたり、より強いきずなで結ばれるためのツールなのである。
交流の結果としてSEOにプラスの効果が発生するわけであって、SEOが最初にあるわけではない。
ソーシャルメディアからの被リンクがnofollowであるかどうかは些末な問題であり、本質を外れた観点でありこれを狙って運用をすべきではない。
信頼感がまず起点として存在しその次に、
- ツイートからの被リンクが発生したり
- はてブされたり
- 紹介のブログ記事が書かれURLが引用されたり
- まとめ記事に引用されたり
することによって
本来限定的であったはずのソーシャルメディアのSEO効果は、波及効果をもたらしSEOにとって大きなプラスの効果をもたらす。
そこをはき違えて最初にSEOがあると考えることが本末転倒であり、SEOにとってもなんら寄与しないのである。
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