SEOの定義と本質

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異業種交流会に出ることが最近多い。
まったくの異業種の人だけでなくて、IT関連の人からもよく聞かれる質問がある。
それは、
「SEOって何なんですか?」
である。IT関連の人でも知らない人がいるぐらい、結構知られていない概念らしい。

検索エンジン最適化の略

っていうのが教科書的には正解。実際、そう答えて納得したお客さんもいるし(一体何を聞きたかったのだろうか?)。でも、検索エンジンに対して最適化するということの意味が問題だ。

というわけで、この質問に対し私はこう答えることにしている。

SEOとは端的にはこういうことです。

あなたの会社が提供する商品があります。
またあなたの会社で提供されているような商品を欲しいと思っている人がいます。

商品を欲しいと思っている人は、キーワードを検索エンジンに入力し検索します。そのときにあなたの会社のホームページを表示させることによって、ホームページに来訪してもらって、あなたの会社の商品の存在を知らしめること。
言い換えると、キーワードを媒介とする消費者と企業をつなぐ販促活動をSEOと言います。」

厳密に言うと、この説明はSEMのことなのだが、まあ大体これでいいと思っている。
一般にはSEOというと、特定のキーワードで検索エンジンで上位表示することだと認識されている。しかし、それはSEOのごく一部にしか過ぎない。
確かに検索回数の多い、キーワードで10位以内に表示されればホームページへの集客は増えるだろうが、それが 実際にどれくらい実際の購入に結びつくかははなはだ疑問なのだ。

自社で無添加の肌にやさしい化粧品を販売しているとする。
誰もが思いつくキーワードで集客、たとえば「化粧品」というキーワードで自社のホームページに来たとしてもそこから実際に購入につながる可能性は少ない。
化粧品というキーワードで検索する人は、化粧品会社に就職を考えている人もいるし、化粧品の業界全般の情報収集をしている人かもしれない。
このような人がいくら自社のホームページに来たとしても、購入につながる可能性はまずない。

それよりも、自社の製品の特徴をあらわすキーワードからの集客が重要なのだ。
例えば「化粧品 無添加」「肌にやさしい化粧品」「自然 素材 ローション」といったキーワードを介してホームページきてくれた人の方が重要。このようなキーワードで自社のホームページに来てくれた人が顧客になりうるわけなのだ。

もう一度言うのである。

あなたの会社で売っている商品を欲している人を、キーワードを媒介として、あなたの会社へとつなぐことがSEO。見込み客を一人でも多くつれて来られるように検索エンジンに対して施策するように最適化を行うことだ。

SEOの本質

さて、SEOの定義を踏まえると、SEOの本質が当然の帰結として導かれる。
検索エンジンを経由して自社のターゲットとなる見込み客を一人でも多く、自社のホームページにつれてくる販促活動を、作業段階に分解すると以下のとおりとなる。

1.自社のターゲットとなる顧客を見出す
2.ターゲットとなる顧客はどのようなキーワードで検索を行うか考える
3.検索エンジンにキーワードを重要な語彙として認識してもらうように施策する
4.検索エンジンに自サイトが表示されたときに、クリックしてもらえるようにタイトル・要約を考慮する

本質はこれだけのことである。
上位表示するといういわゆる一般のSEOサービスは3.の要素の中のさらに一部分のみを指し示すに過ぎない。

1から4について戦略を立て、PDCAを回しながら実施することがSEOの本質である。
はなはだ簡単に見えるが、SEOとは結局これ以上のことでもこれ以下のことでもない。

コメント

  1. […] 義をまず定めそこから帰結される本質 について述べる.minnano-seo.com/essence/post6/ […]

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