ホームページ作成にかける費用の目安

introduction

今回のテーマはなかなか悩みどころである。

どれだけホームページ作成に費用をかければよいか

である。

  • 現在ホームページがないため、ホームページを作ることを考えている
  • 取りあえずホームページはあるが、きちんと作り直したい

という人に読んでもらいたい記事だ。
※今回の話題もSEOとはあまり関係ないのであるが、書いてみたかった次第である。

さて、どれだけホームページに費用をかければよいかは難問である。
なぜ難問なのか?

2つの理由がある。

1.ホームページを作る目的が異なる
2.同じ出来栄えでも業者によって値段が全く異なる

一口にホームページと言っても、

  • 単に会社案内としてありさえすればいい
  • ホームページを使って新規客を集めたい
  • ネット通販を事業として展開したい

といった色々なケースがあり、金額は一桁も二桁も、あるいは三桁も変わってくる場合がある。
もう一つの重要な要素として、ホームページは大量生産の工業製品と異なり、基本的に全て手作りの特注品であるということだ。

製作者のレベルなどによって全く金額が変わってくる。
ごく普通の10ページ程度の会社案内のホームページを作らせた場合、
取りあえずホームページを作れるというだけの人が作ったら、5万円ぐらいでできるかもしれない。

あるいはその逆にデザイン力に定評があり、大手上場企業のホームページを数多く手がけているといった制作会社だったら100万円ぐらいかかってしまうということもあるかも知れない。

Web担当者Forumの昔の記事(2008年)に
○○円ならどこまでできる!? ウェブサイト制作の相場早見表」という記事があった。

当時からホームページの制作金額がどれくらいなら妥当か考えるのは難しかった。
そのため、上記の記事は議論の余地が多くあり、様々な批判もあった。
とはいえ、相場感を提示したことには大きな意味があったと私は思っている。

さて、現在の状況である。
この時と比べてどうだろう?

この相場に比べると、現在は大きく金額は下がってきていると感じている。
特にWordPressといったCMSの普及は大きく作用しているだろう。

また、以前はHTMLを「ただ」書くことができるというだけで、飯を食うことができた。
今はそれでは全く通用しない。
ホームページを「作ることができる」だけという製作者の単価は暴落した。

あとは、不景気の影響もある。
慢性的な不景気により、ホームページの発注は非常に少なくなった。
ホームページ作成の最も大きいニーズは、リニューアルであるが会社の運営が困っていなければリニューアルを見送るようになっている。
言い換えれば金を出す人が少なくなったという話である。

乱暴に言い切ると、

ホームページの品質と値段は比例しない

ということも言える。
私は楽天ビジネスを使って、ホームページの作成業者のコンペを行うときがある。
見積依頼を投稿して、わずか1日程度で10件弱の提案が集まる。

その提案は玉石混淆であるが、素晴らしい提案も数件ある。
実際に作ってもらうと、非常に安いにもかかわらずプロとしての力量にうならされるページができることが多い。

参考までにだが、
楽天ビジネスで発注するときは、要件を明確にして見積依頼を行うとよい非常に業者が集まる。
特にホームページ作成は過去の実績から、デザイン力をかなりの正確さで測ることができる。

とんでもなく安い金額で請ける業者が、とんでもなく素晴らしいホームページを作ってしまうなんてケースもあるわけだ。

結局のところ、ホームページの品質というよりも、
制作会社がどれだけ新規顧客を獲得したいか?
というところにかかっているのである。

この状況がいいことであるとは思えないが、現実がそうなのだ。

では費用についてはどう考えればいいのか?

結局のところそのビジネスから何を得たいか

にかかっていると思うのである。
ホームページから得られる利益を勘案して、その利益を超えない金額というのが適正な費用になるというのが答えだと私は考えている。
それを下回れば発注するし、上回ったら発注しない。これが目安ではあるまいか。

ホームページから得られる利益を見積るのは非常に難しい。
とはいえ、新しい事業を行うときは損益を予想して始めるだろう。
ホームページもこれと一緒だ。

と、ありきたりな、何のひねりもない結論に落ち着いた次第である。

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